八幡宮(蒲郡市五井町) ・五井城址

神社紹介

神社名八幡宮
鎮座地蒲郡市五井町岡海道八十番地
御祭神譽田別尊、神功皇后、大雀命
旧社格神饌幣帛料供進指定村社
創 建不詳
神名帳
境内社熊野神社、稲荷神社、津島神社、天満神社、秋葉神社、金山神社
例祭日十月第一日曜日
御朱印
H P

参拝日:2018年8月18日

御由緒

 「龍田山長泉寺/紹介記事」の隣に鎮座し、鎌倉幕府の三河守護代「安達盛長」により長泉寺と共に再興された「八幡宮」になります。平安末期から鎌倉初期にかけて、「源行家」がこの五井の地に屋敷を構え、鎌倉幕府成立後、謀反の罪で処刑された後も、一族はこの地に住んでいたと言われています。いつしか、屋敷は「五井城」となり、真偽は解りませんが、室町幕府中期から後期になると、「上ノ郷城/紹介記事」城主鵜殿氏の一族が治めていたとも言われています。
 松平郷から岩津城、安祥城に進出してきた「松平家」宗家三代目「松平信光」が七男「松平忠景」は長男「守家」の竹谷四男「与副」の形原に次いで現在の蒲郡に進出を行います。「五井城」を落とした忠景は、五井の地を受領し「五井松平家」の祖となっていきます。

 五井城の縄張り図になります。五井城の北側には、今回参拝する「八幡宮」その左隣には「龍田山長泉寺」が描かれています。一説には、現在八幡宮の境内前にある池はこの縄張り図で五井城のすぐ北側にある池になるんだとか。
 昭和初期までは、土塁跡などが残っていたそうなのですが、宅地化などで五井城の遺構はまったく残っていません。

 右側にみえるフェンスに囲まれている場所が五井城の縄張り図に描かれている「池」になるんだとか。ということは、この写真を撮影している辺りは、堀跡もしくは土塁跡になりそうな感じですね。

 長泉寺の紹介記事でも載せていますが、元五井城の門を移築したと言われている長泉寺の山門もになります。

 天正六年(1578年)九月十四日に、徳川家康が参拝したと伝えらる。江戸時代には、八剣神社、八百富神社、大宮神社、乙姫神社とともに、西の郡(現、蒲郡)領内五社の一つと数えられています。

社伝に久安年中(1145-50年)に勧請する。建久元年(1190年)安達藤九郎盛長社殿を再建す。寛正五年(1465年)藤原秀行造営とあり。天文七年(1538年)松平信長、永禄十二年(1569年)松平景忠それぞれ造営あり。天正六年(1576年)九月十四日、徳川家康参拝する。「社家記録」に検地の際、四石九斗五升とあり、代々の領主、藩主崇敬厚く、明治五年十月村社に列し、同四十二年九月一日、神饌幣帛料供進指定をうけた。昭和十五年九月、社殿を造営する。飛地境内地阿須賀天満社字内山七十二番鎮座。文亀二年(1502年)の創建、天正三年(1575年)菅原道真を合祀した。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より

歴史探訪

 五井の地に非常に影響を与えた「安達盛長」、「五井松平家」の崇敬を集め、造営を行われてきた「八幡宮」になります。五井城の鎮守社としても祀っていたと思われます。

五井松平家

龍田山長泉寺/紹介記事

深溝松平家

瑞雲山本光寺/紹介記事
向野墓所/紹介記事

参拝記

五井松平氏の菩提寺であり、鎌倉幕府初代三河守護の安達藤九郎盛長の五輪塔がある”長泉寺”と境内を接して鎮座しているのが今回紹介する「八幡宮」になります。

境内入口

石灯篭、社号標、鳥居、幟立石を有している境内入口になります。
入口自体は石段になっていて、車での侵入はできないようになています。

ちなみに、上記写真を撮影している場所から180度反転してみると・・・

ご覧の様に、石灯篭が対で建っています。
なぜ、参道が続いていない場所に石灯篭が一対据えられているんでしょうか・・・。

社号標

旧社格が彫られている社号標になります。

鳥居

弘化四年製の扁額のない明神鳥居がお出迎え。
久々に江戸時代生まれの石鳥居に出会えました。

手水舎・水盤

銅葺木造四本柱タイプの手水舎になります。
屋根勾配があまりなく、ぺたっとした感じの屋根ですね。

狛犬

紀元二千六百年(昭和十五年)生まれの子乗り、玉乗りの狛犬一対です。
皆様のお近くの神社にも紀元二千六百年記念の石造物があるかもしれませんね。

社殿

入母屋造に千鳥破風が設け、更に唐破風の向拝が設けられた高覧のある廻縁のある拝殿になります。
正面から見て、千鳥破風、唐破風の向拝が設けられている社殿をちょこちょこと見かけるのですが、ちょっと屋根がゴテゴテしすぎな気がするんですけどね。

拝殿から本殿に向って伸びている幣殿と渡殿になります。
一番奥に流造の本殿が鎮座しています。
玉垣の造りなどから、元々は露天の祭場だったんだろうと想像できます。戦後に造営工事で渡殿と幣殿が増築されたんだろうなあと思うのですが、どうでしょうね。

境内社

社殿向かって左手に鎮座する相殿の境内社になります。
熊野神社、稲荷神社、津島神社、天満神社、秋葉神社、金山神社の六社が鎮座しています。

この六社の内、金山神社について、「チンチン石」と呼ばれる民話が伝承されています。
たたいて祈れば金持ちになれるという石の伝説なんですが、日本全国に似たような民話があったりするんですが、口伝で広がっていくんでしょうかね。

懸魚・鬼瓦

鰭付きの三花懸魚になります。
非常に少数派の懸魚ですので、一見の価値ありですよ。

参拝を終えて

五井城の北側に鎮座している神社になります。
由緒から想像するに、平安期の頃から五井の街を見守ってきた神社という事になりますね。

鎮座地を地図で確認

神社名八幡宮
鎮座地蒲郡市五井町岡海道八十番地
最寄駅とがみくるりんばす「五井町民会館前バス停」徒歩6分
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