神社情報
社 名:水竹神社
鎮座地:愛知県蒲郡市水竹町大坪二番地
御祭神:菅原道真、高龗神、保食神、稲倉魂命
旧社格:郷社
創 建:昭和三十六年八月二十日
境内社:八幡社、社宮司社、御鍬社、秋葉社
例大祭:十月第二土・日曜日
御朱印:-
H P:-
参拝日:平成30年10月10日
御由緒
水竹町内三ツノ神社ヲ一ツニ合併シテ町内ノ和ヲ図ルコトハ町民総テノ希望デアッタノデ昭和三十六年八月二十日三神社ノ氏子総代ノ総意ヲ以テ天神社ノ社殿ニ合祀シ水竹神社ト改称セリ。
境内由緒書板より
水竹町に鎮座し三神社とは
社 名:天神社
鎮座地:愛知県蒲郡市水竹町大坪二番地
御祭神:菅原道真
旧社格:郷社
社 名:貴船神社
鎮座地:愛知県蒲郡市水竹町木船二十二番地
御祭神:高龗神
旧社格:村社
社 名:御鍬神社
鎮座地:愛知県蒲郡市水竹町東脇島十一番地
御祭神:伊射波止美命
旧社格:無格社
となります。郷社だった天神社に、貴船神社、御鍬神社を合祀合併して水竹神社に改称しています。
現在、蒲郡市の中央公園になっている旧貴船神社の境内地に水竹神社の飛地境内として秋葉社が鎮座しています。
水竹神社の境内に建てられた合併された三神社の社号標
参拝記
蒲郡市の中央公園の北側に鎮座しているのが、水竹神社になります。
由緒書きの所でも書いていますが、元々は天神社という社名だったのですが、同じ水竹町内に鎮座していた貴船神社と御鍬神社を合併して水竹神社に改称しているそうです。
祭神の所にでている、保食神、稲倉魂命の二柱については、稲荷社でよく出てくる神名になるのですが、手元にある資料では、いつ水竹神社に祀られたのか解りません。推測では、天神社か貴船神社に合祀されていた稲荷社の祭神なのではと思うのですが。
境内入口
写真左手に大きな切株が写っていますが、平成28年2月に落雷、自然環境の変化により立枯れしてしまい伐採されてしまった蒲郡市の名木五十選にも選ばれていた黒松の巨木の切株になります。参拝した時には気付かなかったのですが、元々水竹神社の参道には黒松が両脇に植えられていたそうなのですが、マツクイムシにやられて一本だけ残っていたのが写真の切株の黒松だったんですが・・・。
一の鳥居
扁額の設けられた明神鳥居の一の鳥居になります。
一の鳥居の奥に、二の鳥居が見えていますね。
参道
一の鳥居を潜り、参道から社殿方面を望みます。
両脇に天神社特有の臥牛の像が狛牛の様に鎮座しています。菅原道真と牛は非常に関係が深く、天神社の使徒は牛になっていて、臥牛の像が据えられています。臥牛の像なんですが、ここの水竹神社の様に左右一対を据えている処もあれば、中央に一体据えている場所もあり、この辺りは決まりはないようですね。
二の鳥居
二の鳥居は、扁額のない小ぶりな明神鳥居になります。
たまに、非常に小さい鳥居を見かけるのですが、鳥居の大きさに何か意味があるんでしょうかね。
手水舎・水盤
非常に特徴的な水盤になりますね。
新旧の水盤をうまくつなげていて、給水口である青銅製の龍の口からでた水が旧水盤を通して新水盤に流れていくように水路も加工されています。四方に基礎石が置かれている所から、元々手水舎があったのか、それとも今後建築予定なのか不明なんですが、落ち葉などが水盤の中に入らない様にする為なのか、柄杓をさす場所には開口があけられた屋根の様な蓋が設けられていますね。
この屋根の様な蓋なんですが、幡豆町の神社を参拝した時にも設けられていましたね。海沿いの神社には広まっている物なんでしょうかね。
西尾市の旧幡豆町に鎮座する彦田神社で見かけた手水舎になります。
狛犬
生年不明(確認し忘れました。)の子乗り玉乗りの狛犬一対になります。
社殿
入母屋造瓦葺平入の廻縁のある拝殿になります。
平日に参拝に伺ったのですが、拝殿が閉じられている神社が多い中、水竹神社は拝殿が開けられていました。ちょっとしたことなんですが、拝殿が空いているだけで空気が違う感じがします。
拝殿の中に掲げられている、天神社、貴船神社の扁額になります。
さらに、
蒲郡出身の第五十一代横綱である玉の海関の肖像画が掲げられています。
現役時代、大鵬、柏戸、佐田の山、北の富士という歴代の横綱が割拠していた時代に横綱に昇進し、幕内最高優勝を六度飾っていましたが、これから全盛期を迎えるという時に病に倒れてしまいました。
玉の海植樹の檜
玉の海が横綱に昇進した時に参拝し、その時に植樹したという檜があります。
樹齢四十数年になるんですかね。
これからも立派に育って、後世には巨木となってほしいですね。
境内社・境外社
社殿向かって左手に鎮座する、八幡社、社宮司社、御鍬社の合殿になります。
こちらが秋葉神社の拝殿になります。
境外社としては非常に立派な社殿ですね。
参拝を終えて
植樹の檜を初めとして、蒲郡市には玉の島関の墓所など所縁の場所が数か所あります。そんな場所を紹介していきたいと思います。