(旧)三河新四国八十八ヶ所 三河新四国八十八ヶ所 三河海岸大師八十八ヶ所 蒲郡市

神田山 覚性院(蒲郡市西浦町) 三河海岸大師五番,(旧)三河新四国六番,三河新四国五十九番,六十番

2018年7月20日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 神田山 覚性院
所在地 蒲郡市西浦町北馬相十一番地
御本尊 阿弥陀如来
宗 派 浄土宗西山深草派
創 建 不明
札 所 三河海岸大師 五番札所
札 所:(旧)三河新四国 六番札所
札 所:三河新四国 五十九、六十番札所
御朱印
H P

参拝日:2018年6月13日
再訪:2019年5月22日

沿革・由緒

宝飯郡誌などを調べたのですが寺号、住所、宗派以外の事は載っておらず、由緒などは不明です。しかし、愛知懸神社名鑑に記載されている神社の由緒に「覚性院」とかかわりのある事が書かれている神社があったので紹介します。

蒲郡市西浦町南知柄七十九番地に鎮座する「秋葉社」(祭神:軻遇突智命)の社伝に、「元々字神田に鎮座し、神田山覚性院の山門守護の神として祀られた。棟札には明和二年(1765年)十一月十六日、奉造立秋葉堂とあり、同七年の棟札にも奉造立とある。・・以下省略・・

現在、字神田(蒲郡市西浦町字神田)には神田池という人口の灌漑池が作られています。何時頃この神田池が作られたのかは不明なのですが、もしかしたら、この神田池造営に伴い、覚性院、秋葉社共に移設、遷座した可能性があります。寺号の神田と地名の神田・・・何やら匂いますね・・・

三河新四国霊場を行く

三河海岸大師四番(旧)三河新四国五番札所西浦山無量寺」、三河新四国五十七,五十八番札所上野山利生院」とそれぞれの霊場を参拝し、三課海岸大師五番(旧)三河新四国六番札所三河新四国五十九,六十番札所である「神田山覚性院」を参拝していきます。

名古屋鉄道蒲郡線の「西浦駅」からほど近い場所にあるのですが、境内の入口(山門)が駅とは反対となる南側にある為、ぐるっと回り込む必要があります。その為、本堂の屋根は見えるのになかなかたどり着けないと感じられるかもしれませんね。

参拝記

西浦山無量寺」から「神田山覚性院」に向かう場合、無量寺から西浦駅方面に進み、踏切を越えてそのまま進むと、上記ストリートビューの様に県道321号線に突き当たります(2018年撮影された写真を見てると丁度白い車が出てくるところが無量寺から着た道になります。)。そして県道を左折し、すぐの路地を左折(ストリートビュー手前に見える路地になります。)すると突き当りに「神田山覚性院」があります。

逆に、「法林山光忠寺」「上野山利生院」から「神田山覚性院」に向かう場合は、「西浦不動無量寺がん封じ寺」と書かれた青い看板のある手前の路地を右に入っていくと突き当りに「神田山覚性院」があります。

山門

 

山号、寺号が彫られた石柱門が建っているのですが、写真を見て頂いてわかる通り、境内がお墓参りの方の駐車場になっているのもあり、かなり広めの感覚で設けられた石柱門になっています。

手水舎

木造銅葺二本柱タイプの手水舎になります。二本柱タイプの派生型と言える様式になっていて、柱と水平に支柱がそれぞれ二本ずつ設けられています。二本柱タイプ特有の不安定感も払拭し、それでいてコンパクトな手水舎に仕上げられています。

水盤横には井戸の手押しポンプが設けらえています。
なんと現役!
こんな海沿いですが地下水は真水なんですねえ。

本堂

入母屋造空葺き平入の向拝の設けられた本堂になります。浄土宗の本堂らしく濡れ縁が設けられています。

本堂の屋根の最上部、「大棟」部分には、

山号の化粧瓦が掲げられています。
神社と違い、寺院には寺号(寺院名)の他に"山号"があります。当サイトでも当たり前の様に山号や寺号を紹介していますが、寺院名ではなく山号を掲げている所も少なくないですね。今後、この山号の意味も調べていきたい所です。

本堂中央には本尊である"阿弥陀如来像"が奉安されています。

その本尊の向かって左手には、

三河新四国五十九番札所の弘法大師像と札所本尊になる善光寺如来が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

そして本尊の向かって右側には

三河新四国六十番札所の弘法大師像と札所本尊になる薬師如来像が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

十王堂

本堂脇には十王堂が設けられています。

中は、非常にカラフルな十王像が奉安されています。真ん中の閻魔大王以外全く名前が分かりませぬ・・・。
名前自体はGoogle先生もしくはWikipediaを頼ればする分かるのですが、閻魔大王以外の見極め方ってあるのでしょうか・・・。


以下は2018年7月に始めに書いたリビジョンの記事になります。

三河新四国の札所の案内板が本堂に掲げられていました。
どうやらこの覚性院の札所は、両方とも本堂の中にあるようです。

三河新四国霊場は、二つの霊場を兼ねている寺院が多いのが特徴で、八十八ヶ所寺院を巡らなくても満願できるという比較的巡礼巡りを行うには優しい霊場になるかと思います。

元々設けられていた(旧)三河新四国霊場では八十八ヶ所札所の寺院が存在しており、札所を兼務している寺院はなかったので、再構築した際、何故こういった様式を取ったのか、ちょっとわからない所ですね。


元々神社ばかりを巡っていて寺院は全く巡っていなかった時に、ひょんとしたことから三河海岸大師霊場の存在を知り、何か縁を感じて一番から順番に巡り始めたことの記事ですね。当時を思うと徐々に霊場巡りについての知識を得てきたと思いうのですが、諸先輩の方々から見れば「何をひよっこが」と言われそうです・・・。

札所案内石柱

手水舎を紹介した写真では見切れていましたが、霊場案内の石碑になります。番号部分が新しくはめ込まれていますね。(旧)三河新四国霊場の石碑を改造したのかもしれませんね。なかなか元からあった石柱を修正することは少ないのかな?とは思うのですが、「無量寺」の札所石柱も修正されていたので、皆無ではないのでしょうが、やはり少数派かなあ。

三十三観音

十王堂の横に、西国三十三観音の写し観音が並べられています。
写し西国観音はよく見かけるのですが、こうして露天に並べられている所は自分が特に巡っている寺院では少数派なんですよね。全国的には、祠に安置されている観音様と露天で安置されている観音様のどちらの写し西国観音としては多いんですかね。

御朱印

参拝を終えて

三河新四国霊場と(旧)三河新四国霊場では、無量寺と覚性院と札所の順番が逆になっています。この新旧の三河新四国霊場を同時に遍路される奇特な方はまずいらっしゃらないとは思うのですが、こうして参拝記を書いたりしていくと、なんで札所の順番を入れかえたの?と聞きたくなってしまいますね。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名 神田山覚性院
所在地 蒲郡市西浦町北馬相十一番地
最寄駅 名古屋鉄道 蒲郡線「西浦駅」徒歩5分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

三河海岸大師を遍路されている方は、六番札所「岩垣山 真相院」を目指します。

(旧)三河新四国を遍路されている方は、七番附札所「性海山妙善寺」を目指します。

三河新四国霊場を遍路されている方は、六十一、六十二番右札所「西浦山無量寺」を目指します。

 

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