秋葉山常夜燈 西尾市

稲荷社(西尾市吉良町酒井)

2019年2月7日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社紹介

神社名 稲荷社
鎮座地 愛知県西尾市吉良町酒井寺後八十一番地一号
御祭神 宇迦之御魂神、伊佐波登美命、玉桂屋姫命
旧社格 無格社
創 建 康永二年(1343年)
神名帳
境内社
例祭日 十月二十二日
御朱印
H P

参拝日:2019年2月4日

御由緒

社伝に康永二年(1343年)六月二十日の創建で足利尊氏が荒川在城の際、饗庭七郷の新田を造成した五穀豊穣の守護神として山城国伏見稲荷神社より分霊をうけ、尾崎勘解田が神主となり、社地友国村字道ヶ圦であったのを明治十一年九月今の地に遷座した。大正二年七月三十日、御鍬社(明治四年(1767年)創建)を合祀する。

「愛知県神社名鑑」より

酒井氏発祥の地と金蓮寺

今回の小紀行は西尾市と合併した旧吉良町の矢崎川流域にある徳川四天王「酒井忠次」を輩出した酒井氏発祥の地と三河七御堂の一つ「金蓮寺金剛堂」を拝観しつつ、矢崎川流域にある三河海岸大師の札所を巡っていこうと思います。

今回の小紀行まとめ

参拝記

Googleマップでは何故か酒井神明社と表示されていますね・・・間違いですので修正依頼を出しておきました(2019年2月7日現在)もしかしたら、今後修正されているかもしれませんね。

元々は、矢崎川を越えて東側の友国山の北側にある道ヶ圦という字名の場所に鎮座していたようですが、明治時代に現在の場所に遷座したんだとか。遷座してきたというには、酒井地区の集落の真ん中に鎮座しています。

境内全景

酒井地区の公民館と敷地を一にする稲荷社になります。稲荷社が鎮座している場所には玉垣が設けられています。
境内に木々が生えてない為、開放的というかなんだか寂しい感じの境内です。

鳥居

境内入口には、昭和三十一年建立の扁額の無い明神鳥居が据えられています。
よく見てみたら、ここの神社名をわかる石柱標などがなく、資料がないと神社名がまったくわかりません。・・・だからGoogleマップの地図上の名前も違っていたのかな?

手水舎・水盤

境内の鳥居と社殿の中間くらいにポツンと水盤が置かれています。
なかなか、これだけポツンとなっている水盤も珍しいかな・・・。

社殿

入母屋造瓦葺平入の拝殿になります。
小型拝殿"標準型"と言える造りですね。

本殿は資料では平屋造になっているのですが・・・平屋造ってどんな本殿なのでしょうか。
もしかしたら、写真に写っている建物は覆殿ではなく、本殿なのなかあ・・・。

秋葉山常夜燈

常夜燈データ

種  別 秋葉山常夜燈 建立年月 文化八年建立
設置場所 愛知県西尾市吉良町寺後 稲荷社境内
形  状 宮立型(宮前型) 基壇4段、土台石4段
竿部刻印 正面「常夜燈」
右面「秋葉山」左面「文化八年」
台石刻印
火袋台石刻印

稲荷社の境内入口脇に秋葉山常夜燈が据えられています。
この常夜燈の基壇は、成形された石のレンガ積みの様な形状していますね。

常夜燈の後ろ側には、常夜燈に点灯するための石段が設けられています。

ここの常夜燈の特徴的な所は、竿石部分に正面に「常夜燈」、左面に「秋葉山」と彫られている所ですかね。
多数派は、火袋台石に「秋葉山」、竿石部分に「常夜燈」と彫られているか、竿石部分に「秋葉山常夜燈」と一気に彫られていますね。

参拝を終えて

この稲荷社の近くには、西尾市教育委員会によって建てられた「酒井氏発祥の地」の看板があります。この看板によると、新五左衛門(たぶん、五郎左衛門の事かと思われます。)は伊勢北畠氏所縁の方だったんですね。

次は、この看板にも載っている「広親生母墓」と書かれた寺院「誓覚寺」に向かおうと思います。

 

 

-秋葉山常夜燈, 西尾市