神社紹介
神社名 | 神明社 |
鎮座地 | 愛知県常滑市栄町六丁目二〇〇 |
御祭神 | 天照大御神、豊受大神 |
旧社格 | 神饌幣帛料供進指定村社 |
創 建 | 不詳 |
神名帳 | - |
境内社 | 恵比須社、香良須社、猿田彦社、多賀社、秋葉社、八幡社、御鍬社、白山社、津島社、金刀比羅社、山神社 |
例祭日 | 四月第二土曜日 |
御朱印 | ○ |
H P | - |
参拝日:2019年10月9日
御由緒
創建は明らかではないが、元禄七年(1694年)の棟札によれば、昔、瀬木の千代之峯に祀られていた古社が、明応年間(1494年頃)に高宮(常石神社)、中之宮(大善院鎮守)、西之宮(神明社)に分祀されたとある。明治五年に村社に列し、同四十年十月、供進指定社となる。大正二年、字丸山八七番の山神社と合祀、昭和二十六年、六等級社に昇格。昭和三十一年、字八反田二番無格社山神社を合祀。同六十一年、本殿、幣殿、拝殿を造営した。
「愛知県神社名鑑」より
神明社が創祀されたのは、明応三年(1494年)に瀬木の千代の峯に祭られていた古社が三社に分祀された時である。常滑浦という大きい入海が山から流れてきた土砂によって陸地化が進んだことや政治的変化の影響を受けて西之宮とも称せられた神明社、高宮とも称せられた常石神社、中宮とも称せられた大善院鎮守社の三社に分祀されたと云い伝えられている。
元禄七年(1494年)の棟札によれば伊勢の内宮外宮白山神社乾坤宮の神を祀り、北條村、世儀村、市場村、同所浦方保示によって修復がなされている。文政時代(1818年)の記録には 北條村二〇七戸、瀬木村一三四戸、常滑村五三三戸、とあり、常滑村には市場山方、市場浦方、保爾浦 支邑奥條とに分れていた。
江戸時代の例祭は夏に行われていたが明治に入ってから春祭となり神明社、常石神社の例祭日にあわせて保示、市場、山方、奥條、瀬木、北條の六台の山車が二日間に渡って市内を巡行している。
「境内由緒板」より
知多四国霊場を行く ~寄り道遍~
知多四国霊場の六十三番札所「補陀洛山大善院」を納経した時、境内に鎮座する鎮守社「中之院」の石碑で、千代之峯にあった古社が三社に分祀されたことを知りました。
そこで、「知多四国霊場を行く~寄り道遍~」として、千代之峯所縁の常石神社、神明社を参拝し、更に常滑城址を見学し、常滑水野家所縁の寺院なども訪れながら"常滑郷"を寄り道していこうと思います。
千代之峯鎮座の古社所縁の三社
参拝記
国道247号線「新瀬木橋東交差点」を西に進み、二つ目の信号「神明社前交差点」の目の前に鎮座しているのが今回参拝する神明社になります。瀬木の神明社と言われていますが、地名は栄町・・・瀬木から分かれてできた町名でしょうか。
境内入口
社号標、鳥居、手水舎などが据えられている境内入口になります。
押しボタン式とはいえ、神明社の目の前に「神明社前」の交差点が設置されています。一瞬、バイクはどこにとめていいのかな?とおもいましたが、砂利敷きになっている境内前に駐車すればOKの様です。
手水舎
瓦葺木造四本柱タイプの手水舎になります。屋根の大きさに対して少し柱が細いような気がしますね。
参道
鳥居を潜ると、石段が続いています。写真を見ても何となく感じて頂けるかと思いますが、中々急な石段です。
この石段の始まる左右には・・・
狛犬
昭和十七年生まれの常滑焼の狛犬一対が鎮座しています。
自分的には、よく見る岡崎型?と呼ばれる狛犬よりもこちらの狛犬の姿のが好きですね。
二の鳥居
石段を上った先には木製の明神鳥居が建っています。
社殿
こんな言い方であっているか解りませんが、"神明造風"切妻銅葺平入に"神明造風"切妻破風の向拝が設けられた拝殿になります。
名鉄常滑線の常滑駅からもほど近く、常滑市を代表する神社なのかわかりませんが、この拝殿は、向かって右側に引き戸の入口が設けられており、拝殿の中で祈祷などを受ける方々が一気に出入りできるような造りになっている様に思えました。
本殿は神明造となっています。
狛犬
拝殿前に鎮座する生年月不明な狛犬一対になります。
一の鳥居脇に鎮座する狛犬と異なり、こちらの狛犬は見慣れたお姿ですね。
境内社
ここの神明社の境内社は、前回紹介した"常石神社"と同じ様に社殿脇に綺麗に並んで鎮座しています。境内社が多く鎮座しており、この地域の総社の様な扱いを受けていたかもしれませんね。
遥拝所
ここ神明社も数多くの遥拝所が設けられています。写真を撮り忘れてしまいましたが、上記三か所の遥拝所とは境内の反対側に位置する場所に明治神宮遥拝所が設けられています。常石神社とはルーツを一にしているからなのかこういった境内の造りが似ている様な気がします。
参拝を終えて
最寄り駅となる常滑駅から徒歩で神明社に向かうともれなくこちらの境内入口から参拝する事になると思います。こちらの境内入口には旧社格と式外社神明神社と彫られた社号標と大正十三年建立の鳥居が建っています。大正二年に常滑駅が開業し、それに合わせてこちらの裏手口を作ったのかもしれませんね。あくまでも勝手な推測です。
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所在地を地図で確認
神社名 | 神明社 |
鎮座地 | 愛知県常滑市栄町六丁目二〇〇 |
最寄駅 | 名鉄常滑線 「常滑駅」徒歩10分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。 https://amzn.to/2UHeO79 少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。
次の目的地は?
知多四国霊場を行く~寄り道遍~、続いての目的地は「補陀洛山大善院」を鬼門除けとしていた「常滑城址」を訪問してみようと思います。この常滑城主は緒川城主"水野氏"の分家にあたる"常滑水野氏"になります。知多半島を巡っているとこの水野氏の遺構に出会う事がとても多いですね。