常滑市

八幡社(愛知県常滑市大谷)

2019年4月20日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

 愛知県常滑市大谷に鎮座する八幡社の紹介です。春の例大祭で山車が二基曳き回しが行われるのですが、愛知県で一年で一番最初に山車が曳き回しされる祭にもなるようです。

神社情報

神社名八幡社
鎮座地愛知県常滑市大谷奥条百五十番地二号(Googlemap
例大祭三月第四土曜日・日曜日
創 建康正三年(1457年)
御祭神誉田別尊、須佐之男尊
旧社格指定村社
神名帳

境内社

境内社八社鎮座するが詳細不明

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2018年10月24日

御由緒

 愛知県神社名鑑では創建年不詳とありますが、常滑市誌では創建は康正三年(1457年)であるとしています。

 江戸時代までは八幡社のすぐ西隣にある知多四国霊場番外札所になっている「金鈴山曹源寺」が別当を務めており、曹源寺は「宮寺」と呼ばれていたんだとか。

康正三年(1457年)勧請されたといわれています。
徇行記には「覚書ニ八幡……曹源寺持同寺書上ニ 八幡天王相殿神明社一境内六畝二十歩御除地山 神社内一反四畝廿八歩御除地、 四社共ニ勧請ノ年紀不知」と書いてあります。
旧大谷村の氏神でした。

常滑市誌

 創建は明らかでない。再建永禄四年(1561年)の記録がある。尾張志には「神明ノ社、天王ノ社二所同所、山神ノ社、秋葉ノ社、此五社大谷村にあり。」とある。明治五年、村社に列格し、同四十年十月、神饌幣帛料供進指定社となる。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」

御祭神

  • 誉田別尊
  • 須佐之男尊

 江戸時代の資料にも大谷村に鎮座する「八幡天王相殿」と書かれているように、八幡社の御祭神である「誉田別尊」と天王社の御祭神である「須佐之男尊」が主祭神となっています。

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を補完されてみたらいかがですか?

参拝記

曹源寺に正面から右手を向くと、大きな松の木が目立つ八幡社の境内入口を見ることができます。
元々、曹源寺が管理していた名残なのか、ここ八幡社の境内周囲はほかの神社で普通に見かける玉垣ではなく、寺院などで見かける土塀で囲まれています。

境内入口

鳥居、狛犬、社号標が据えられた境内入口になります。
鳥居書面は、石段となっていて、車両が通れないようになっています。

ここ八幡社の例祭には二基の山車が宮入するそうで、鳥居脇の車入りになっている所を通って宮入しているようです。
こちらの祭の模様は、youtubeで曳き出し、宮入の模様が動画でアップされているので、"常滑市大谷 八幡社"で検索してみてください。

社号標

大正七年建立の旧社格が彫られた社号標になります。
宮司氏名の表札を埋め込む溝も用意されています。

参拝した時は気にしてなかったのですが、大正七年富士山登山記念で社号標を奉納された方がみえるようです・・・。今の様に富士山も身近ではなかったんでしょうね。

狛犬

ここ八幡社の狛犬は、社殿前ではなく鳥居前に鎮座しています。生年月日は調べ忘れてしまい年齢不詳の狛犬一対になります。・・・しかし奇跡的に左右がほぼ同じ大きさ、同じアングルで撮影できています。撮影している自分が言うのもなんですが、まさに奇跡の一枚なのかも? 三脚使えばいいだけなんですが・・・・普段三脚なんて持ち歩かないからなあ・・・。

鳥居

神明鳥居なんですが、柱に転びが設けられている鳥居になります。
そういえば、この鳥居の建立年月も調べ忘れてしまっています・・・。

手水舎、水盤

柱部分が石造り、屋根部分は木造のハイブリッド造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
水盤ギリギリに柱が建っていて、水盤の大きさの割に手水舎がこじんまりと建てられているのが特徴でしょうか。

あと、他の神社との社殿配置の違いがあって、通常ですと、鳥居を潜った先に手水舎が据えらえれているのですが、ここ八幡社の手水舎なんですが、鳥居の外側に設けられています。この配置も独特な様式ですね。

社殿

入母屋造瓦葺平入の拝殿になります。
拝殿が開放型になっていまして、拝殿と幣殿の間に仕切りが設けられています。この拝殿の造りも特徴的ですね。通常ですと拝殿の前面に木扉などをはめて、雨風が拝殿の中に入らないようにしそうなんですが、まるで寺院の外陣の様になっています。

この拝殿には絵馬が奉納されていて、開放されているおかげで眺めることができます。

ただ・・・海に近いこともあるのか、絵馬の損傷が激しく、個人的には扉などをはめた方がいいようなきがするんですけどねえ。ただ、現在の社殿様式が八幡社の特徴でもあるので、難しいところですねえ。

本殿は流造になっています。

境内社

ここ八幡社には、数多くの境内社が鎮座しています。
ただ、一つ一つの境内社がなんという神社なのか、社号などが掲げられおらず、判明していません。

ただ、その内の一社には狐の置物が収められているので、稲荷社なんだろうなと推測できます。
しかし、その他、七社については・・・

知多半島に鎮座する神社の資料が乏しい為、今後図書館などで調べて新たな資料がありましたら追記していこうと思います。

参拝を終えて

比較的こじんまりとした神社なんですが、特徴的な拝殿が印象的でした。また、元々曹源寺が管理していた事もあり、八幡社の境内と曹源寺の境内がほぼ一にしている所も特徴的ですね。曹源寺の境内に例祭で曳きまわしされる山車が一基保管されていたりします。

鎮座地を神社で確認

神社名 八幡社
鎮座地愛知県常滑市大谷奥条百五十番地二号(Googlemap)
最寄駅電車:
バス:知多バス 常滑南武線「東大谷バス停」徒歩3分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

次の目的地は?

八幡社を後にして、知多四国霊場五十八番札所「金光山 来応寺」を目指します。

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