以前紹介した、金剛院からほど近くに鎮座しているのがこの大悲院になります。
この大悲院が面している南北に延びる道路が寺津から西尾城下に伸びていた旧街道になります。
この大悲院からすこし南に、一色方面からくると、西尾方面と平坂方面への追分があり、現在でもそこには道しるべが建っています。
分かりにくいですが、右側の道路の先に今回紹介する大悲院が見えています。
寺院情報
寺院名:大悲院
鎮座地:愛知県西尾市寺津町観音東5
本 尊:不明
宗 派:浄土宗西山深草派
創 建:文明年間(1469-86年)
H P:-
札 所:西条吉良三十四観音 一番札所
札 所:吉良西国 十番札所
由緒
養国寺開山の閑叟乗玄上人の念持仏奴意輪観音を本尊に弟子の一心坊が文明年間に一宇を創設したのが由来とされています。
参拝記
寺津市内を散策していたら、写真の様に、境内入口脇に地蔵堂を設けている寺院を見かけて、なんとなく参拝することに。
最近、本堂から地蔵堂などを造営工事で建て替えたようですね。
境内に入ると、右手に吉良西国十番札所の石碑が。
吉良西国については、まったく情報のない状態なので、こうやって偶然の発見はとてもうれしいですね。
本堂については、切妻様式平入となっています。
ほぼほぼ外見については神社の切妻型の拝殿と同じはずなのに、なぜこれだけ一目で御堂ですねとわかる雰囲気がでるんでしょうね・・・。
先代?の本堂で使われていたと思われる雨どいからの水をためておく石造物・・これなんていうのかな?。
名前はともかくとして、三つ葉葵の紋が彫られています。何らか徳川家との繋がりがあるということなんでしょうか。
この大悲院が西条吉良三十四観音と呼ばれる霊場の1番札所になっています。西条吉良三十四観音と対になる様に東条吉良三十三観音の霊場も実はあったります。
ただ、この両観音霊場なんですが、なかなか表に石碑などを据えている寺院があまりなく、なかなか探し出すのが大変だったりします。
この辺りの札所も皆様の霊場巡礼のお力になれるように、現在一覧を作成中です。
大悲院正面に鎮座している地蔵堂の地蔵尊。
なかなか精悍なお顔をされていますね。