寺院情報
寺院名 | 医王山 東向寺 |
所在地 | 愛知県西尾市一色町一色南屋敷二十四番地 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 浄土宗西山深草派 |
創 建 | 不明 |
札 所 | 三河海岸大師 四十三番札所 (旧)三河新四国 二十二番札所 |
御朱印 | - |
H P | - |
参拝日:2018年7月10日
沿革・由緒
始めは薬師堂だけだったが何時頃寺院格を得たのかは明らかではないが、寺院となった時東向きに本堂を建立したので東向寺と称したという。
天正九年(1581年)十二月六日、三河守(徳川家康)より寺領一貫三百八十匁(後の一石三斗八升)を賜り、西尾城主松平和泉守の代参が年々旧十月八日にあったと伝わる。
この寺は、薬師如来で特に名が知られており、毎年寒くなると「東向寺の一番薬師が始まるから寒い」と町民の口にのるそう。
東向きの時代に、沖を通る帆漁船が薬師如来の霊威にうたれて舵の方向を誤るものが多く、為に南向きに改めたと伝わる。現在の本堂は中興開山孝空上人の時(明治十九年)に再建されたものである。
「一色町誌」より
三河海岸大師霊場を行く
黄色は三河海岸大師、茶色は(旧)三河新四国、赤色は東条吉良観音の札所を示しています。
三河海岸大師四十四番札所「海光山 源北寺」を後に、大提灯祭で有名な「諏訪神社」脇を通りながら四十三番札所「医王山 東向寺」を目指します。由緒にもある様に元々の本殿が東向きに建っていた関係なのか、現在でも東向寺の境内は東入りになっています。
参拝記
自分が東向寺を参拝した時は、諏訪神社前の道路が拡幅工事が中断している時で、所々車を停める場所があったので、そちらにバイクを止めて歩いて東向寺を目指したので気にならなかったのですが、参道に面している道路は北から南に向かっての一方通行となっているので、車で参拝しようと思っている方は注意が必要です。
参道入口
三界萬霊と彫られた土台石の上に据えられた山号も彫られた寺号標と三河海岸大師の札所案内石柱とその奥に地蔵堂がある東向寺参道入口になります。
こちらの寺号標、最近作り直されたようで、土台石との質感の違いがはっきりと分かりますね。元々寺号標が据えられていたのか、なにか違う、三界萬霊塔の様な物だたのかは不明です。
三河海岸大師札所案内石柱
三河海岸准四国第四十三番札所と彫られている石柱になります。
札所の所の文字が埋もれてしまっているのと、三河海岸大師ではなく、三河海岸准四国と彫られているのが特徴でしょうか。三河海岸大師を巡っているとたまにであう「准四国」・・・意味合いは新四国も准四国も同じなんだそうですが、三河海岸大師霊場も本来は三河海岸准四国霊場と称していたんでしょうか。
三十三観音堂
東向寺の参道に据えられた西国観音の写し三十三観音堂になります。
この一色周辺を参拝していると当たり前の様に西国写し観音堂を目にすることになります。三河海岸大師の札所になっている寺院しか巡っていないのですが、観音堂がある寺院はかなりな確率になっていますね。
山門
切妻屋根の山門のなるのですが、この山門の様式は・・・。いままでであった事のない形状なんですが、何となく長屋門の門部分だけが残ったような感じを受けます。あまり寺院の山門では見かけない形状に成かなと思います。
秋葉堂
山門手前で右手を向くと、なにやら祠が鎮座していました。
どうやら、秋葉神社が鎮座している秋葉堂のようです。奥まって鎮座しているので気付かない方もみえるのでは。
手水舎・水盤
なぜか手水舎全体を移さずに水盤をアップで撮影した写真しかありませんでした・・・。なんでこんな写真だけしか写してなかったのか・・・。
本堂
参拝した日は本堂内でなにやらヨガ教室らしきものが開催されていた為、邪魔にならないように引き気味で参拝していたので、本堂の全景がわかりにくいですが、寄棟造瓦葺平入で向拝が設けられた本堂になります。庫裏と一体となっている本堂でして、建物の左側が本堂で右側がは庫裏部分になるようで、向拝が全体から見るとかなり左にずれているのが解っていただけるかと思います。そして、ここ東向寺の本堂も以前紹介した「源北寺」と同じように本堂前面が約半間(90cm)ほど大屋根がせり出していて縁側の様になっています。
薬師堂
本堂向かい側には東向きに入母屋造妻入りの薬師堂が建っています。
御朱印
参拝を終えて
本堂の全景写真をもう一度・・。赤い南無弘法大師の幟が目立ちますね。
三河海岸大師霊場を巡礼してきて、そういえばこういった弘法大師の幟が掲げている寺院にほどんど出会ってない事にこの記事を書きながら思った訳です。やっぱり幟とかが掲げられていると活気がある様にかんじますよね。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 医王山 東向寺 |
所在地 | 愛知県西尾市一色町一色南屋敷二十四番地 |
最寄駅 | 名古屋鉄道西尾線「福地駅」 名鉄東部バス「間浜橋バス停」徒歩3分 名鉄東武バス「一色大宝橋バス停」徒歩4分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。
次の目的地は
三河海岸大師四十三番札所「医王山 東向寺」を後に、国道247号線を東に向かい三河海岸大師番外札所「七平山 観音寺」を目指します。