常夜燈データ
種 別 | 秋葉山常夜燈 | 建立年月 | 寛正年間 |
設置場所 | 豊明市栄町大脇地五番地「神明社境内」 | ||
形 状 | 宮立型(宮前型) 基壇-段、土台石3段 | ||
竿部刻印 | 正面「伊勢御神燈」左面「秋葉御神燈」 | ||
台石刻印 | - | ||
火袋台石刻印 | - |
愛知県の無形民俗文化財に指定されている「大脇の梯子獅子」が行われる大脇神明社の境内に据えられている常夜燈になります。元々は大脇公会堂の脇に据えられていたが、昭和十九年の三河地震(常夜燈の脇に据えられている案内板にはこう記されていますが、昭和十九年は東南海地震、昭和二十年は三河地震になります。)の際、倒壊し修復の際現在の場所に移されたそうです。
設置場所地図
北側かわ南側に回り込む参道の入口の脇に常夜燈は鎮座しています。
移築の際、目につきにくい場所に据えられるケースが多い中、ここでは目立つ場所に置かれていますね。
訪問記
今回紹介する常夜燈は、今まで紹介してきた常夜燈の中でも一、二を争うインパクトを有しています。
太平洋戦争中に発生した二度の大地震で倒壊し、傘の一部が破損しています。ただ、注目点はそこじゃないです。
すこし台石の方に目を移すと・・・わかります?
そう、竿石の下部と土台石についた跡が注目点ですね。
「雨垂れ石を穿つ」という諺がありますが、まさにその諺を実践している跡になります。
使われている石自体が柔らかい石を使っている事も起因しているとは思いますが、ここまで「しずく跡」が付いた常夜燈は今の所であっていません。
平成六年に保護工事が行われたそうです。
どういった部分が工事されたのかはわかりませんが、ぜひとも末永く伝えてほしい常夜燈ですね。
常夜燈脇に据えられた、由緒と工事協賛された厄年の方達の氏名が記載された石板碑になります。
常夜燈にこういった石碑が付随している所もなかなか見かけません。ここの常夜燈はこの地域の方達に非常に大切にされている事がわかる石碑ですね。
これからも末永く見守ってほしいです。