寺院情報
寺院情報
寺院名 | 海雲山普門寺 |
所在地 | 愛知県大府市横根町九十五番地(GoogleMap) |
創 建 | 白鳳元年(673年) |
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
霊 場
知多四国霊場
日本三大新四国霊場の一つに数えられる愛知県の知多半島全域を霊場とする八十八ヶ所の札所を遍路する弘法大師霊場になります。
当サイトの知多新四国霊場の紹介ページは「こちら」から
-
知多四国霊場
霊場情報 霊場名知多四国霊場開創年文化六年(1809年)札所数番所:88 番外:7 開山所:3 (合計:98) 霊場域名古屋市、豊明市、大府市、東浦町、半田市、阿久比町、武豊町、美浜町、南知多町、常滑 ...
続きを見る
【参考】知多四国霊場 公式HPは「こちら」から
Topics
令和五年(2023年)は「弘法大師生誕千二百五十年記念」という事で知多四国霊場では令和五年一月一日~令和六年六月三十日までの期間において記念宝印を授与して頂けるようです。
また、記念の納経帳も併せて発刊されるようです。
是非、この期間に遍路されてみては如何でしょうか?
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 | 十一面観世音菩薩立像 鰐口 鏡 |
参拝情報
御朱印 | ○ |
URL | ー |
駐車場 | ○ |
参拝日 | 2018年4月25日 |
沿革・由緒
寺伝によると、白鳳元年(673年)にこの地に流れ着いた十一面観世音菩薩像を本尊として堂宇を建立したのが創建であるとする。開創当初は観音堂を称していた様で、その後普門庵に改称。
元和年中(1615-24年)、清涼山曹源寺三世雪山寿盛によって曹洞宗に改宗した。その後、天保年中(1830-44年)に曹源寺の正道得眼が師である臥雲眠竜の命を受け、弁玉得上を法地開山として勧請し本堂を再建復興した。
- 白鳳元年(673年):観音堂を建立し創建
- 元和年中(1615-24年):雪山寿盛によって曹洞宗に改宗し再興
- 天保年中(1830-44年):弁玉得上を勧請し開山
白鳳元年二月頃、夜毎海上に光を放ち雷鳴の如き怪音を響かせる怪物があった。そしてある夜、白雲に虹を掛けるようにこの地に連なり、村人達を驚かせた。
「知多四国めぐり」より
その夜の事、信心深い横根町の老翁は不思議な夢を見た。「慈眼視衆生・福寿海無量」と闇の中からお声があり「速やかに堂を建てて、我を安置せよ。」とのお言葉を聞いた。
急ぎ海岸に出てみると、磯に観音様が流れているではないか。「あぁ、夢のお告げに違いない。」
その尊体を奉じて祀るところから海雲山普門寺と号すという。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
知多四国霊場を行く
二番札所「宝蔵山極楽寺/紹介記事」の納経を終え、普門寺に向かう途中、北崎地区の鎮守社に当たると思われる「北崎秋葉社、天王社/紹介記事」に立ち寄って参拝を行い、再び普門寺を目指して旧道と思われる街道を南下していきます。
普門寺の境内の北側には老人ホームが建っており、老人ホームの看板と並んで知多四国霊場の札所案内石柱が据えられています。この辺りからも察する事ができますが、この老人ホームは普門寺が経営しているようですね。
保育園や幼稚園を経営する寺院は多いですが、老人ホームを経営する寺院はあまり見かけないですね。
知多四国霊場を巡るツアーなど
最寄駅から歩いて巡礼するのが辛い方は、名古屋駅発着のバスツアーがお勧めです。これまた、人気の知多四国霊場という事もあり、多数の旅行会社から知多四国霊場巡礼バスツアーが企画されていたります。こんな中、当サイトではクラブツーリズムの巡礼ツアーをお勧めします。
≪国内旅行≫リピーター続出!クラブツーリズムの大好評ツアーはこちら
※中部東海版を選択して頂き、キーワード検索で"知多四国"で検索すると、知多四国巡礼バスツアーが出てきます。
実際自分が巡礼している時にこのクラブツーリズムの巡礼ツアーに遭遇しまして、こっそり添乗員として説明されていた先達さんの説明を聞いていた事があります。巡礼自体はせわしないのは否定できませんが、先達さんの札所などの説明が聞けるのは貴重な経験ではないかなと思います。
参拝記
境内前には、非常に広い駐車場が整備されています。知多新四国巡礼の観光バスも止まっている事があるんだとか。もしかしたら、ここに停車して2番札所「極楽寺」は徒歩で巡礼しているかもしれませんね。
山門
普門寺の山門は鐘楼門と左右に伸びる長屋門の様な建物が立ち並ぶことで普門寺の独特な外観を形成しています。正面からは境内の中を窺う事ができず、境内が中庭の様な感じがしますね。
鐘楼門の山門になります。二階部分はその名の通り鐘付き堂になっているんですが、戦時中に金属供出により梵鐘を供出してしまった為、今は梵鐘は吊られていないそうです。
1階部分には「裳階」が付けられて重層の様な趣きになっています。この裳階を取り外すと・・・
こんな姿になると思われます。(参考画像:西尾市巨海町「瑞用寺」)
鐘楼門の屋根には鯱が鎮座しています。
なんとなくな感覚なんですが、鐘楼門の屋根に鯱が鎮座している確率が非常に高い気がします。
手水舎・水盤
木像瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。柱の間隔、太さなど腰高感を感じさせない造りになっていますね。
水盤の脇には水かけ地蔵が安置されています。
なみなみと水が張られており、気持ちよく手水することができます。
本堂
入母屋造瓦葺平入向拝の設けられた本堂になります。
何か違和感を感じませんか?
そう・・・
現代の寺院ではめったにお目にかからなくなった
狛犬(ここの台座には獅子吼と彫られているので、獅子かな?)が本堂前に鎮座しています。
明治維新以前は普通に寺院にも狛犬がいたそうなんですが、神仏分離令の際、なぜか狛犬は神社側に引き取られた感じで、寺院には狛犬がいなくなっていますね。
弘法堂
本堂脇に建つ弘法堂になります。中央には十一面観世音菩薩が安置されていて、弘法大師は向かって左側にいます。
大師様の所には、屋根から木玉の数珠が写真の様にぶら下がっていて、片方を引っ張ると、「カチッ!カチッ!カチッ!」と音を立てて数珠を回すことができます。
一周回せばいいのか、少しだけ回せばいいのか、まったくわからなかったので、写真に写っている赤い数珠を起点に一周回してみることに。
弘法堂に鳴り響く
「カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!・・・・」
:
・・
南無大師遍照金剛
弘法堂の前には次の札所までの距離がかかれた石柱が建っていました。
観音像
大師堂の裏側には狛犬を伴った観音様が立っています。
以前はこのアスファルトが引かれている場所には四国八十八ヶ所のミニ霊場があったそうなのですが・・・。
御朱印
参拝を終えて
狛犬が普通に本堂の前に鎮座している、現代の感覚では違和感を感じてしまう寺院になります。
上の写真を見ても、なんだか、違和感が感じませんか?
次の目的地は?
普門寺の参拝を終えて、次は四番札所である「宝龍山 延命寺」を目指しますよ。
りっぱな山門が目を引きますね!
所在地を地図で確認
寺院名 | 海雲山普門寺 |
所在地 | 愛知県大府市横根町九十五番地(GoogleMap) |
最寄駅 | 鉄道: バス:大府市コミュニティーバス「神田児童老人福祉センターバス停」徒歩3分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。