知多四国霊場を行く
北崎秋葉社、天王社、秋葉山常夜燈が集まっている場所を後にし、旧街道を南下していくと、「海雲山普門寺」が見えてきます。その距離わずか200mほど。

2番札所である極楽寺からでも300mほどの距離になります。

更に、途中には、
新四国第三番札所の石柱が建っています。
石柱の後ろに見えるのは有料老人ホーム・・・その名も「海雲」
山号にちなんだ施設名にするあたり、普門寺の境内地を貸している・・・もしかしたら経営をしているんですかね?
境内前には、非常に広い駐車場が整備されています。知多新四国巡礼の観光バスも止まっている事があるんだとか。もしかしたら、ここに停車して2番札所「極楽寺」は徒歩で巡礼しているかもしれませんね。
管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅

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寺院情報
寺院名:海雲山 普門寺
鎮座地:愛知県大府市横根町九十五番地
本 尊:十一面観世音菩薩
宗 派:曹洞宗
創 建:白鳳元年
札 所:知多新四国霊場 三番札所
札 所:尾張三十三観音 五番札所
札 所:知多西国三十三観音 二十七番札所
H P:-
御朱印:〇
参拝日:2018年4月25日
沿革・由緒
白鳳元年二月頃、夜毎海上に光を放ち雷鳴の如き怪音を響かせる怪物があった。そしてある夜、白雲に虹を掛けるようにこの地に連なり、村人達を驚かせた。
その夜の事、信心深い横根町の老翁は不思議な夢を見た。「慈眼視衆生・福寿海無量」と闇の中からお声があり「速やかに堂を建てて、我を安置せよ。」とのお言葉を聞いた。
急ぎ海岸に出てみると、磯に観音様が流れているではないか。「あぁ、夢のお告げに違いない。」
その尊体を奉じて祀るところから海雲山普門寺と号すという。
「知多四国めぐり」より
参拝記
独創的な山門と左右に伸びる長屋門の様な建物が普門寺の独特な外観を形成しています。正面からは境内の中を窺う事ができず、境内が中庭の様な感じがしますね。
山門
鐘楼門の山門になります。二階部分はその名の通り鐘付き堂になっているんですが、戦時中に金属供出により梵鐘を供出してしまった為、今は梵鐘は吊られていないそうです。
1階部分には「裳階」が付けられて重層の様な趣きになっています。この裳階を取り外すと・・・
こんな姿になると思われます。(参考画像:西尾市巨海町「瑞用寺」)

鐘楼門の屋根には鯱が鎮座しています。
なんとなくな感覚なんですが、鐘楼門の屋根に鯱が鎮座している確率が非常に高い気がします。
手水舎・水盤
木像瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。柱の間隔、太さなど腰高感を感じさせない造りになっていますね。
水盤の脇には水かけ地蔵が安置されています。
なみなみと水が張られており、気持ちよく手水することができます。
本堂
入母屋造瓦葺平入向拝の設けられた本堂になります。
何か違和感を感じませんか?
そう・・・
現代の寺院ではめったにお目にかからなくなった
狛犬(ここの台座には獅子吼と彫られているので、獅子かな?)が本堂前に鎮座しています。
明治維新以前は普通に寺院にも狛犬がいたそうなんですが、神仏分離令の際、なぜか狛犬は神社側に引き取られた感じで、寺院には狛犬がいなくなっていますね。
弘法堂
本堂脇に建つ弘法堂になります。中央には十一面観世音菩薩が安置されていて、弘法大師は向かって左側にいます。
大師様の所には、屋根から木玉の数珠が写真の様にぶら下がっていて、片方を引っ張ると、「カチッ!カチッ!カチッ!」と音を立てて数珠を回すことができます。
一周回せばいいのか、少しだけ回せばいいのか、まったくわからなかったので、写真に写っている赤い数珠を起点に一周回してみることに。
弘法堂に鳴り響く
「カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!カチッ!・・・・」
:
・・
南無大師遍照金剛
弘法堂の前には次の札所までの距離がかかれた石柱が建っていました。
観音像
大師堂の裏側には狛犬を伴った観音様が立っています。
以前はこのアスファルトが引かれている場所には四国八十八ヶ所のミニ霊場があったそうなのですが・・・。
御朱印
参拝を終えて
狛犬が普通に本堂の前に鎮座している、現代の感覚では違和感を感じてしまう寺院になります。
上の写真を見ても、なんだか、違和感が感じませんか?
次の目的地は?
普門寺の参拝を終えて、次は四番札所である「宝龍山 延命寺」を目指しますよ。
りっぱな山門が目を引きますね!

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