名古屋市天白区 尾張観音霊場

音聞山仏地院(名古屋市天白区音聞山)

2022年11月26日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

名古屋市天白区音聞山にある曹洞宗の寺院「音聞山仏地院」の紹介です。尾張三十三観音霊場の三十二番札所になっています。

寺院紹介

寺院概要

寺院名音聞山仏地院
所在地愛知県名古屋市天白区音聞山一三二四番地(Googlemap
創 建明徳四年(1393年)
宗 派曹洞宗
御本尊釈迦牟尼仏

霊 場

霊 場尾張観音霊場 三十二番札所
前札所霊 場次札所
三十一番:海潮山聚福院尾張観音霊場三十二番:八事山興正寺

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022年4月6日

御由緒

 創建は室町時代初期にあたる明徳四年(1393年)になると伝えられています。当時は真言宗の寺院だったそうですが、この時の寺院名は不明・・・。最盛期には十数ケ寺の末寺を持つこの辺りでも屈指の真言宗の寺院だった様ですが、その後の度重なる火災により荒廃してしまったようです。

 八事で真言宗の寺院と言えば、「八事興正寺」を一番に思い浮かべる訳ですが両寺にはなんらか関係があったのかもしれませんね。

 江戸時代になり、物道和尚が曹洞宗に改宗した上で中興開山しています。この時寺院名を陶金山佛地院に改称。宗派改宗を含む中興開山が行われると山号、寺号共に改称される事が多いのですが、ここ佛地院はどうだったのでしょうか。

  • 明徳四年:開創
    • 開創時は真言宗
  • 寛永元年(1624年):曹洞宗に改宗し中興開山
    • 寺名:陶金山佛地院
  • 大正七年(1918年):現在地に移転
    • 寺名:音聞山佛地院に山号を改称

前身は明徳4年(1393)に開創された末寺十数ヶ寺をもつ真言宗の一本山であった。数度の火災のため荒廃したが、寛永元年(1624)二世物道和尚が復興改宗され、陶金山佛地院と命名。十一世鶴峰和尚の代の大正7年現在地に移転し、音聞山佛地院と称するようになった。ご本尊は釈迦牟尼仏を祀っている。大正10年発刊の「東山名勝案内」によれば、「音聞山(現在の御幸山)の西南麓にあり、三方に碧地を控え、最も景勝を占める。」とある。

名古屋市天白区役所「史蹟散策路」より

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

 名古屋市立八事東小学校の北側に今回参拝する「音聞山仏地院」の境内はあります。佛地院境内の西側には仏地院が経営している「音聞山保育園」があるので、小学校または保育園を目印にされるとわかりやすいかもしれません。

境内入口

 仏地院の境内は白壁に囲まれていて、南側に山門に通じる様に石段の参道が設けられています。

山門

 石段を登った先には袖壁が設けられた薬医門の山門が据えられています。門柱には仏事が行われる時には提灯?が掲げられるであろう提灯台が設けられています。

手水舎

 木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。水盤には「清浄水」と彫られています。「清浄水」・・・他ではあまり見ない言葉かなと思います。

 入母屋造瓦葺妻入りの向拝が設けらえた本堂になります。平入の本堂が多い中たまに出会う妻入の屋根の本堂は「お?ここは妻入りの本堂か。」といつも新鮮な気持ちにさせてくれます。

観音堂

 ふれ愛観音と扁額が掲げられた観音堂になります。一階部分は土間敷き、屋根が重層となっている独特の造りの観音堂となっています。

開運毘沙門天

 佛地院の境内に「開運毘沙門天奉安所」と彫られた石碑が建てられています。その奥にかなり幅広い席団がもうけられ一段高い場所が広がっています。

 石段を登ってみると・・・・ただ、平地が広がってます。もともとここには毘沙門堂が建てられていたんでしょうね。ここに安置されていた毘沙門天王像は本堂で奉安されているのかな?

 この場所の一角のフェンスに囲まれた場所に石造鳥居の石材が集められ保管されていました。造り的には明神鳥居かなとおもうのですが、かなり立派な鳥居ですが鎮守社の鳥居だったのでしょうか?

土俵

 境内の一角に屋根が設けらrている常設の土俵がありました。ネットでしらべると二所ノ関部屋が名古屋場所の時ここ佛地院を宿舎として使用しているとなっています。が、元若島津の二所ノ関親方が定年退職され、親方株は元横綱稀勢の里関が受け継いだことで名古屋場所の宿舎も変更と令和四年(2022年)からなってしまった為、現在は違う部屋がここを宿舎にするまでは使われないことになりそうですね。

令和四年からの二所ノ関部屋

 元稀勢の里の二所ノ関親方は愛知県安城市に宿舎を開いています。エアコン完備の屋内土俵となっていて、風呂場にはサウナまで完備するという今まで色々な名古屋場所の時の相撲部屋の宿舎を見てきているんですが、スバ抜けて近代的な宿舎となっていますね。

御朱印

参拝を終えて

雑誌・マンガに加えて旅行雑誌の定番"るるぶ"も月額500円(税抜)で読み放題!

やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名音聞山仏地院
所在地愛知県名古屋市天白区音聞山一三二四番地(Googlemap
最寄駅鉄道:名古屋市営地下鉄・鶴舞線「塩釜口」徒歩14分
バス:名古屋市営バス・八事11系統「音聞山バス停」徒歩3分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

 元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

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