ONE POINT
一宮市高田地区に鎮座する延喜式内社に比定されている高田波蘇伎神社の紹介です。江戸時代までは八幡宮と称しており、明治になり現在の社名に改称。一時期伊冨利部神社に合祀されていたとも言われている神社になります。
神社情報
神社名 | 高田波蘇伎神社 |
鎮座地 | 愛知県一宮市高田南屋敷一一六番地(Googlemap) |
例大祭 | 十月二十二日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 応神天皇 大綜杵命 |
旧社格 | 郷社 |
神名帳 | 延喜式神名帳:尾張国中島郡 高田波蘇伎神社 尾張国神名帳:中島郡従三位 高田波蘇岐天神 |
境内社
境内社 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年3月22日 |
御由緒
創建は不詳。
- 延喜元年(905年):延喜式神名帳に「尾張国中島郡 高田波蘇伎」と記載。
- 時期不明:尾張国神名帳に「中島郡従三位 高田波蘇伎天神」と記載。
何時頃かは不明ですが、一時期当サイトで紹介している「伊冨利部神社」に合祀されていた時期があったという。そして、江戸時代になり旧社地に応神天皇を御祭神とする八幡宮が創建された。
この伝承の内容だと、延喜式神名帳に記載されている「高田波蘇伎神社」とは社名は同じだが、別神社と考える事も出来るかと思います。
創建は明らかでない。「延喜式」に中島郡高田波蘇伎神社とあり、「国内神名帳」には中島郡従三位高田波蘇伎天神とある。「長州府志」に葉栗郡ノ部に高田波蘇伎天神在高田今称八幡宮」とある。明治五年五月村社に列格さる。明治四十年十月二十六日神饌幣帛料供進指定社となる。昭和七年十二月二十六日郷社に昇格した。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 応神天皇
- 大綜杵命
愛知県神社名鑑では御祭神は応神天皇の人柱のみとなっています。何時頃、大綜杵命を御祭神として祀ったのかは不明。
大綜杵命
読み方は「おおへそきのみこと」
物部氏始祖とする「饒速日命」の五代孫にあたる。
饒速日命ー可美真手命ー彦湯支命ー大禰命ー出石心大臣命ー大綜杵命
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
タワー通りと呼ばれる県道150号線の「高田交差点」から少し西側に進んだ場所に鎮座しているのが今回参拝する「高田波蘇伎神社」になります。
駐車場は参道向かって右手にある公民館の駐車場を利用する形になるかと思います。
参道入口
高田波蘇伎神社には現在も専用の参道が境内の南側に伸びています。
参道入口には、旧社格「郷社」と延喜式神名帳に記載されている事を示す「式内」が合わせて彫られた社号標、石灯籠一対、石造神明鳥居、禁足事項を掲示した札所が設けられています。写真の左側にみえる常夜燈は竿石部分に「正八幡宮」と彫られており、江戸時代に正八幡宮と称していた「伊冨利部神社」の常夜燈になるようです。
神社名が長いからか、中々みっちりと彫られている感じがたまらない社号標ですね。
ここ高田波蘇伎神社には、参道に一の鳥居、二の鳥居が、境内部分に三の鳥居が据えられています。
参道の真ん中から境内方面を望むと、三基の鳥居がまっすぐに並び、目隠しとも言われる「蕃塀」の先に社殿が鎮座していて、ここを歩いていくと今から参拝するぞ!っていう気にさせてくれます。
参道を進むと、一の鳥居より小ぶりな石造神明鳥居による二の鳥居があります。
現在では二の鳥居と三の鳥居の間にまさに横切る様に路地が設けられていて、この路地が参道と境内を分けている感じですかね。
境内入口
社号標、石造神明鳥居、幟掲揚ポール、禁足事項札所、さらに蕃塀が据えられている境内入口になります。
蕃塀
石造の蕃塀になります。全体の雰囲気から戦後に造られた蕃塀な感じがします。たぶん、建立年月が彫られていた気がしましたが、控えていなかったのでこの辺りは不明です。
手水舎
木造瓦葺四本柱タイプの手水舎です。安定感もあって中々バランスのいい手水舎かと思います。
蝋燭台
正中からはずれた場所に据えられている蝋燭台になります。風よけなのか奥側に仕切がはめられています。
狛犬
生年月は不明ですが、全体の造形から戦後生まれであろうと思われる子乗り・玉乗りの狛犬一対です。
社殿
入母屋造銅板葺妻入の四方にガラスがはめ込まれた拝殿とその奥に渡殿で結ばれた祭文殿と本殿を中心とした本殿構造群による尾張造の社殿になります。尾張造でも前回紹介した「大毛神社」と同様に本殿構造群だけでなく拝殿も基壇上に建てられているのが特徴です。さらに言えば、拝殿部分と本殿構造群とでは基壇の高さが異なっていた大毛神社と異なり、すべての来たんだ同じ高さとなっている違いがあったります。
祭文殿と石造りの瑞垣で囲まれた流造の本殿が鎮座しています。
拝殿と祭文殿、祭文殿と本殿が渡殿で結ばれて一体しているのも特徴的になっています。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 高田波蘇伎神社 |
鎮座地 | 愛知県一宮市高田南屋敷一一六番地 (Googlemap) |
最寄駅 | 電車: バス:名鉄バス「高田バス停」徒歩4分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。