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弘法山 遍照院(愛知県知立市弘法町) 三河新四国霊場 開創札所

2019年8月19日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 弘法山 遍照院
所在地 知立市弘法町弘法山19
御本尊 弘法大師像、波切不動尊
宗 派 真言宗豊山派
創 建 弘仁十三年(833年)
札 所 三河新四国霊場 開創札所
(旧)三河新四国霊場 五十七番札所
三河三弘法 一番札所
東海不動尊霊場 十八番札所
御朱印
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参拝日:2019年1月9日

三河新四国霊場札所一覧

遍照院公式ホームページのご紹介

http://henjoin.com/

沿革・由緒

知立町大字上重原にあり。真言宗豊山派の寺院にして所謂三弘法の一なる重原弘法是なり。弘仁十三年の創建に係る。ここと重原の間中にありしが、延宝年中この地に移せりと伝わる。堂に僧空海の坐像を安置し、寺伝に空海諸国巡鍚の折、この地に来たりて自像を刻みせしもの即ち是なりと。像音右顧するをもって通常見返弘法と呼ぶ。三弘法の内本刹もっともその名高く遠近より参詣するもの算なし。

大正五年発刊「三河国碧海郡誌」より

知立の弘法さんで非常に有名な遍照院になります。旧暦の毎月21日には弘法大師の月命日ということで、三河三弘法は非常に多くの参詣者が訪れています。その日は、遍照院辺りには屋台などもでているんだとか?

参拝記

知立駅から南に進んだ場所にあるのが遍照院になります。遍照院の前を通る道は「弘法通」という名称がついていて、まさに、遍照院を表す様な道の名前になっていますね。

通常だと駐車場も無料の様なのですが、弘法大師の月命日には駐車場が有料となりますので注意が必要です。

境内正面入り口

左右に潜り戸というか、多くの参詣者が通行できるように山門の脇門(こんな名称があるのかは分かりませんが。)が設けられている薬医門の山門になります。脇門の外側にはブロックによる袖壁が設けられています。

山門に掲げられた寺号が彫られた扁額になります。
山門と扁額の色合いがあっていて、非常に印象深い山門となっています。

手水舎

宝形造コンクリート製の手水舎になります。
中央にはお地蔵様が安置され、お地蔵様の周囲に水がためられてます。なんでしょうかね、蓮の花をイメージした造りのような気がします。

鐘楼

境内の隅に、鐘楼がありました。
造りをみていると、この鐘楼が山門の場所に建っていると、鐘楼門と言われているんだろうなと。当サイトでも時々紹介している一間一戸鐘楼門とほぼ同じ造りだと思われます。

屋根の大棟には鯱が据えられています。この様式の鐘楼の屋根に鯱が据えられている確率はかなり高い気がしますが・・・。

本堂

寄棟造銅葺妻入りの唐破風が設けらえた向拝のある本堂になります。
昭和54年に建て替えが行われ、低床造のコンクリート造りの本堂になっています。こういった本堂では外陣部分が土間造となっていて、靴を脱いだり、階段を上ったりする事無く、本尊を望みながら参詣できるようになっています。

その外陣部分に吊り上げられている見返弘法大師と書かれた大提灯です。
これまた自分の勝手なイメージなのですが、こういった外陣部分が土間になっていると大提灯が掲げられている様な・・・。それだけ提灯のインパクトが強いのかもしれませんが。

三河新四国霊場の札所本尊もこちらの本堂に奉安されている遍照院本尊である弘法大師像になります。秘仏ですので目にすることはできませんが・・・。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

奥之院と本四国お砂踏み霊場

遍照院の本堂の裏側というか、奥には、その名と通り「奥の院」があり、その奥の院を囲むように本四国霊場の御砂踏み霊場があります。

 

観音堂

本堂からお砂踏み霊場に向かう途中に、西国三十三観音霊場の写し観音堂と十王堂が一体となった観音堂が設けられています。

特筆すべきは、十王堂に安置されている石造りの十王たちでしょうか。

彩色された石造りの十王たちに目が奪われます。数多くの十王堂を参拝してきましたが、それぞれの名称が掲げられた石造りの十王たちは初めてだと思います。

これで、十王たちの名前がわかりましたね。

その脇には、西国三十三観音堂があります。こちらも西国観音の札所本尊がしっかりと書かれているのが非常にありがたいです。

波切不動堂

東海三十六不動霊場の十八番札所になっている波切不動堂になります。

御朱印

参拝を終えて

子供を抱いた石像の弘法大師像になります。身の丈、十五尺なんだとか。
「子安大師」と言ってもいいのかもしれません。子安大師といえば、三河新四国霊場四十五,四十六番札所の蒲郡市三谷町にある「金剛寺」の子安大師像が有名ですね。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名 弘法山 遍照院
所在地 知立市弘法町弘法山19
最寄駅 名古屋鉄道 名古屋本線「知立駅」徒歩20分
名古屋鉄道 三河線「三河知立駅」徒歩15分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

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