三河新四国八十八ヶ所 東三新四国霊場 豊川市

小林山 快泉院(愛知県豊川市) 三河新四国霊場 三十九,四十番札所 東三新四国霊場 七十九番札所

2019年5月14日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

愛知県豊川市の旧海軍工廠豊川工場だった場所から少し北側に建つ真言宗醍醐派の寺院「小林山快泉院」の紹介です。三河新四国霊場、東三新四国霊場の札所となっています。

寺院紹介

寺院概要

寺院名小林山快泉院
所在地愛知県豊川市大崎町小林四十二番地
創 建不詳
宗 派真言宗醍醐派
御本尊不動明王

霊 場

霊 場三河新四国霊場 三十九番、四十番札所
東三新四国霊場 七十八番札所
前札所霊 場次札所
天神山法厳寺三河新四国松亀山寿命院
天地山永福寺東三新四国大福山光徳寺

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2019年3月20日

御由緒

 創建・由緒は不詳。

 豊川市に伝わる「女きつねのしかえし」という昔話で今回紹介している「快泉院」が登場している。

女きつねのしかえし(あらすじ)

 昔大崎に快泉院という寺院がありました。そこの和尚さんが出かけてると、道端で気持ちよさそうに寝ている女ぎつねをみつけました。和尚さんは持っていたほら貝を女ぎつねの耳元で鳴らして、女ぎつねは、びっくりして逃げる様に走り去っていきます。
 その姿を見た和尚さんは大笑い。
 日も暮れる頃、お寺に戻ろうとしていた和尚さんがお墓の所に差し掛かった頃、突然後ろからおばけが追いかけてきます。ビックリして走り逃げようとしますが、おばけは追いかけてきます。木によじ登って、持っていたほら貝でおばけの頭をたたいたら、「こーん!」と鳴き声が聞こえて、ほら貝は壊れ、おばけは消えてしまいました。
 女ぎつねのしかえしだったのかと考えた和尚さんは、昼間ほら貝で驚かせたことがとても恥ずかしくなったそうです。

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

三河新四国霊場を行く

豊川市の三河新四国霊場巡礼も二カ所目になります。東洋一の兵器工場とも言われた「豊川海軍工廠」があった場所からすぐ北側にある「小林山 快泉院」を参拝します。

豊川海軍工廠跡地は、現在は豊川海軍工廠平和公園の他に陸上自衛隊豊川駐屯地、日本車両製造(株)豊川工場、コニカミノルタ、豊川市役所、名古屋大学、熊谷組などに分割転用されています。特に、日本車両製造(株)の豊川工場では新幹線の車両が製造されていて、工場から出荷の際、トレーラーに乗せられて浜松のJR東海の車両基地まで輸送されていく為、「新幹線が道路を走る」と話題になり、youtubeなどでも動画がアップされたり、色々な雑誌などに取り上げられていますね。

こんな感じで新幹線車両が豊川工場から出場していきます。ちなみに、在来線の車両に関しては、JR貨物の甲種輸送で運ばれていきますね。

車両がN700形とH5系の違いはありますが、陸送車両はこんな感じですね。

参拝記

快泉院の入口になります。参道入口脇には元々住宅が建っていたと思うのですが、現在では更地になっており、電柱にある案内看板もあるので、少し奥まった場所にあるんですが、比較的わかりやすいかなと思います。

境内入口

コンクリート造りの柱門になります。向かって右の門柱には真言宗快泉院、左の門柱には三河新四国霊場の札所案内が掲げられています。門柱の脇には・・・

東三新四国七十八番札所の札所案内石柱が据えられていました。この先もこの石柱に出会えるんでしょうか。

本堂

入母屋造瓦葺妻入りで向拝が設けられた本堂になります。こういった形状の本堂を見ると、個人的には何ですが寺院の本堂というより観音堂、大師堂といった雰囲気を感じてしまうのは、知多四国霊場などで出会ってきた大師堂の影響を受けているからでしょうか。

中央には厨子に収まっている本尊である不動明王と、向かって右側には弘法大師像が安置されています。

本堂前に建てられている記念宝塔と紐で結ばれた弘法大師像になります。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

偏照殿

本堂前には四十番札所になる遍照殿と思しき建物が建っています。札所案内の板が掲げられている訳ではないので、断言はできないのですが、中を拝見させて頂くと、札所の雰囲気を感じることができます。

〇に金と書かれた幕が掲げられていますね。たぶん、中央には金毘羅大権現が祀られていると思います。そしてその右側には弘法大師像が据えられています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

御朱印

参拝を終えて

すべての札所の寺院が設置している訳ではないのですが、記念宝塔とそれに結ばれた紐を触れて参拝していると、何とも言えないありがたい気持ちを感じていました。普段は宝塔は建っていても紐は結ばれていないと思うので、やはりこういった機会は大切にしたいですね。

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所在地を地図で確認

寺院名小林山 快泉院
所在地豊川市大崎町小林四十二番地
最寄駅名古屋鉄道豊川線「諏訪町駅」徒歩36分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

 元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

三河新四国三十九番、四十番札所「小林山 快泉院」を後にして、別格札所である「豊川閣 妙厳寺」を目指します。通称「豊川稲荷」、今までで当ブログで紹介してきた寺院の中でも屈指の規模を誇る寺院ですね。

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