(旧)三河新四国八十八ヶ所 三河新四国八十八ヶ所 碧南市

天王山 法城寺(碧南市天王町) 三河新四国霊場八十七,八十八番札所

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 天王山 法城寺
所在地 碧南市天王町3-132
御本尊 阿弥陀如来
宗 派 浄土宗鎮西派
創 建 明治二十七年(1894年)
札 所 (旧)三河新四国霊場 四十二番札所
三河新四国霊場 八十七,八十八番札所
御朱印
H P

参拝日:2019年5月24日

沿革・由緒

明治二十七年(1894年)に醸造業石川家八代目「市川市郎」が法蓮、法栄を迎え一宇を建立し創建する。その後、明治三十二年(1899年)、「弁栄上人」を迎え勧請開山、法城寺と号する。

へきなん観光ナビ」より

明治時代に建立された比較的新しい寺院になります。この法城寺の門前を東西に通る道路は、東に向かうと三河鐡道の「新須磨駅」に通じ、西に向かうと「新須磨海水浴場」に通じる夏場の海水浴客が多数通った道なんだとか。海水浴場は現在では埋め立てられ、工業地帯になっていますね。

三河新四国霊場を行く

棚尾地区、大浜地区を抜けて、旧新川村にある三河新四国霊場八十七,八十八番札所天王山 法城寺」を目指します。札所順に遍路されている方は、この法城寺で結願となります。この後、再び開創霊場である「弘法山遍照院」に向かい、お礼参りをしてください。

参拝記

県道50号線を1300mほど北上していくと、三河新四国霊場の青い下地の札所案内看板が見えてきます。看板が見えたら、横断歩道の所に右にはいれる路地が続いているので右折して路地を進んでいきます。路地を150mほど進むと、緑に囲まれた「天王山法城寺」が見えてきます。
駐車場は、境内の東側に数台分用意されている様です。

境内入口

塀に囲まれた境内になります。
やはりコの字に塀が屈折してそこに山門が設けられています。その脇に、潜り戸があります。

山門

袖壁が設けられた、薬医門の山門になります。
前述しましたが、通常だと山門の直ぐ脇に潜り戸が設けられているのですが、ここ法城寺では、袖壁ではない塀の部分に潜り戸が設けられています。
門前に寺号、山号が彫られた寺号標が設けられています。

手水舎

木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
山門から本堂に向かう参道からは少し外れた場所に設けられています。

本堂

寄棟造瓦葺妻入りの向拝の設けられた本堂になります。また浄土宗の本堂らしく高覧のある濡れ縁も設けられています。
寄棟造で妻入りの本堂は正直あまり見かけない様式ですね。と、以前別記事でも書いた記憶がありますが・・・。

本堂に掲げられている板を見てみると

三河新四国霊場の札所案内板が二枚掲げられると思ったら、向かって右側に掲げられた板は、なにやら別の案内が書かれています。

弁栄聖者開山道場 如来光明三味堂・唯称院」と書かれています。
弁栄聖者は、由緒でも出てきましたが、開基の弁栄上人の事だと思われます。では弁栄上人とはどういった方なのか?由緒でも引用させて頂いた「へきなん観光ナビ」では

■弁栄上人
安政6年千葉県生まれ、宗教的天分に恵まれ、仏教美術に優れ「光明会」の教祖と言われ全国的な活動をした。
作品に寺宝「彩色二十五菩薩来迎図三幅」他がある

と書かれています。光明会とな。さらにGoogle先生で調べてみると「一般財団法人光明会」がヒットします。

光明会は、近代の宗教家的偉人・山崎弁栄聖者(1859~1920)を通して、浄土宗祖・法然上人(1133~1212)の信仰を現代に生かしていこうとする人たちの集まりで、その教えを光明主義と申します。

浄土宗の関連団体なんですかね。浄土宗の新しい宗派になるんでしょうか?よくわからないです。

弁栄上人の事が詳しく記されているサイトを紹介

http://www.bennei.net/

本堂の中央には本尊である阿弥陀如来像が奉安されているのですが、その前に、弁栄上人が書いたんだろうと思うのですが、本尊の前には阿弥陀如来だろうと思われる絵が掲げられています。その両脇にも絵が掲げられています。弁栄上人が唱えた光明主義ではこういった感じで本尊の前に絵を掲げるのでしょうかね。

その本尊の向かって左側には

弘法大師像が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

地蔵堂

本堂と山門の間に地蔵堂があるのですが、この地蔵堂も、中央に安置されているであろうお地蔵さんの前に地蔵菩薩の絵が掲げられています。

御朱印

参拝を終えて

本尊に掲げられていた絵を大きくしてみました。
浄土宗の寺院の内どれくらいが光明会に属しているのか解りませんが、宗派以外にもこういった団体がある事を始めて知りました。いろいろ寺院を巡るうちに、また弁栄上人と出会う事があるかもしれませんね。

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所在地を地図で確認

寺院名 天王山 法城寺
所在地 碧南市天王町3-132
最寄駅 名古屋鉄道三河線「碧南中央駅」徒歩5分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

碧南地区にある札所をすべて参拝させて頂きました。次は、岡崎エリアの札所を巡っていきたいと思います。岡崎エリア最初の巡拝先は、二十一,二十二番札所「成道山 大樹寺」に向かいます。

-(旧)三河新四国八十八ヶ所, 三河新四国八十八ヶ所, 碧南市