知多四国八十八ヶ所 知多郡南知多町

寂静山 西方寺(愛知県知多郡南知多町篠島) 知多四国霊場 番外札所

2019年9月6日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

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寺院情報

寺院名 寂静山 西方寺
所在地 愛知県知多郡南知多町大字篠島字照浜三番地
御本尊 阿弥陀如来立像
宗 派 浄土宗
創 建 永正十三年(1516年)
札 所 知多四国霊場 番外札所
御朱印
H P

参拝日:2018年10月31日

西方寺公式ホームページのご紹介

知多四国霊場札所一覧

沿革・由緒

当山は京都知恩院の直末寺で、永正九年(1512年)11月19日伊勢神宮火災の際、伊勢神宮の鬼門にあたる篠島の地に「火度見善光寺如来」を安置すれば後世難を逃れると宮中から知恩院に命が下り、永正十三年(1516年)に西方寺が建立されたといわれています。 尚、その資材は、すべて神宮の古材を用いたと古書にみます。

西方寺公式HP」より

まさに神仏習合時代を色濃く反映する由緒ですね。古来からの神宮と篠島の繋がりもあり更に、神宮の北西方向にあるという事で鬼門除けの寺院として建立された様です。さすがに現在建っている本堂などは再建された物だとは思いますが、始めは神宮の古材を使われた所に、神宮との繋がりを感じますね。

知多四国霊場を行く

知多四国霊場三十八番札所「龍門山 正法禅寺」での納経を終え、庫裏さんに次の遍路先となる「寂静山 西方寺」への道順として、「墓地を抜けて階段があるので登っていけばすぐにたどり着けるよ。」と教えて頂きました。息子と篠島を巡っているのですが、「息子さんにどうぞ。」とお菓子(こつぶっこ)を接待を頂いた所、めっちゃ喜んで、それから篠島の渡船場に着くまでの間、階段や上り坂を進むときなんかは、いきなり座り込んだと思ったら「チャージ!」といってお菓子を一粒食べ、「満タン!」といってまた元気に歩いていました。三歳児だったので、途中で抱っこしながら歩かないといけないかな~って思っていたのですが、篠島遍路を踏破したのにはビックリでしたね。

西方寺にも末寺として東善寺、安養寺などがあったそうです。神仏習合時代は由緒にもある様に神宮の鬼門除けとしての側面が合った為、非常に多くの参詣者が訪れていたのではないでしょうか。

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参拝記

「龍門山 正法禅寺」から「寂静山 西方寺」に向けて歩いていくと、丁度西方寺の大師堂の脇に出てくる事が出来ました。丁度この場所から篠島の港の風景を一望できます。所狭しと家がたっているのがわかります。

境内全景

大師堂の前から本堂、庫裏の方向を望みます。
大師堂と本堂の間には、知多四国霊場を遍路される方向けなのか、境内を横切る様な形で道が抜けています。本来でしたら、西方寺の納経した後、一旦港沿いに戻って三十九番札所である「金剛山 医徳院」に向かう道順に成かと思うのですが、西方寺の境内を横切り本堂の脇を抜けていく道を使うと、「金剛山 医徳院」に向かのにショートカットする形で遍路する事ができます。

本堂

切妻造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。
近年建て替えが行われた様で、比較的低床型の本堂となっています。
上手く撮影ができなかったので、ここ西方寺の本尊なんですが、幻想的な感じでライトアップ?されていまして、これはこれで良しとするのか、本尊をライトアップするとはけしからん!と思われるのかは、皆さんの目で確かめて頂き、感じてほしいなと思います。ただ、このライトアップ?がその時だけなのかがよく分からないので、今でもやっているのかは不明ですが。

大師堂

三十八番札所「正法禅寺」の庫裏さんに教えて頂いた道を通ると「西方寺」の境内に始めにたどり着くのが、前述もしていますが、ここ大師堂の高台になります。

切妻造スレート葺平入の向拝の設けられた大師堂になります。

中央に弘法大師像が奉安され、向かって左手には「伏見稲荷」が、向かって右手には「十王佛」が奉安されています。「伏見稲荷」は鎮守社でしょうか。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

御朱印

参拝を終えて

西方寺にも本四国霊場の写し札所の祠が据えられていました。やはり、篠島全体を霊場と見立てた本四国移し霊場が設けられている可能性が高まってきました。

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所在地を地図で確認

寺院名 寂静山 西方寺
所在地 愛知県知多郡南知多町大字篠島字照浜三番地
最寄駅 名古屋鉄道 河和線「河和駅」徒歩10分
河和港 → 高速船 → 篠島渡船ターミナル

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

番外札所「西方寺」を後に、三十九番札所「金剛山 医徳院」を目指します。途中「帝井」という史跡もありますので、こちらも併せて紹介していきます。

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