ONE POINT
みよし市三好町に鎮座する三好八幡社の紹介になります。みよし市の文化財に指定されいる山車が曳き回される例大祭で知られている神社になります。
神社情報
神社名 | 三好八幡社 |
鎮座地 | 愛知県みよし市三好町宮ノ越三十番地(Googlemap) |
例大祭 | 十月第三日曜日 |
創 建 | 寛仁三年(1019年) |
御祭神 | 誉田別尊 菊理比売命 大碓命 国常立命 軻過突智命 |
旧社格 | 指定村社 |
神名帳 | ー |
境内社
境内社 | 三保社(御祭神:五十功昆古命) 五穀社(御祭神:倉稲魂命) 三好神社(御祭神:殉国者之霊) 白龍社(御祭神:白山比咩神、伊邪那岐神、伊邪那美神) |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | 三好上区山車・三好下区山車 |
参拝情報
御朱印 | 〇 |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年3月16日 |
御由緒
寛仁三年(1019年)に勧請創建された八幡社であると伝えられています。当時、この辺りは天台宗の三河国別院となる「大乗寺」の境内地または寺領であったはずで、もしかしたら何らかの関係があったのかと思ってしまう訳ですがどうでしょうかね。
この三好の地は西大平藩の領地(飛地?)であり、藩主である大岡氏の崇敬が厚かったとも伝えられており、明治政府の廃藩置県により一時は西大平藩は西大平県となりこの時に「郷社」に列格したが、その後神祇院などによって改めて社格が「村社」となったようです。
西大平藩とは?
徳川吉宗の時代に南町奉行として享保の改革を推進させた「大岡忠助」寛延元年(1748年)に加増を受けて一万石の大名となり立藩された。この年に三河国額田郡の西大平に陣屋を構え、三河国内に点在した領地を管理した。(江戸時代に江戸町奉行から大名となったのは大岡忠助だけなんだとか。)
時代劇「大岡越前」のモデルがこの大岡忠助になりますね。
明治六年(1873年)に下記の地域内の神社を合祀
- 白山社(御祭神:菊理比売命)延喜二十二年(922年)創建
- 猿投社(御祭神:大碓命) 白山社境内社
- 神明社(御祭神:国常立命)永正五年(1508年)創建
- 秋葉社(御祭神:軻過突智命)明和四年(1767年)創建
神明社の御祭神が国常立命としている神社は少数派なのでは?
明治九年には合祀した三社が復旧公許となり一度は再び旧境内地に複座したようですが、明治四十二年に再び合祀した。複座した三社の旧社格は無格社だったようです。
社伝に寛仁三年(1019年)二月十五日の勧請なり。社家竹谷氏代々奉仕し江戸時代藩主大岡侯の崇敬あつく、明治五年十一月、西大平県より郷社に列格せられ明知、打越、宮口、黒笹、三好、井ケ谷、七ヶ村と定められた。同六年改めて村社に列格し三好村鎮座の白山社、猿投社、神明社、秋葉社を合祀したが、同九年三月三日に復旧分離する。同四十年十月二十六日、神饌幣帛料供進指定社となる、同四十二年二月二日、前記の四社を本社に合祀した。尚合祀の白山社は延喜二十二年(922年)九月九日、神明社は永正五年(1508年)九月十六日、秋葉社は明和四年(1767年)二十七日の勧請と伝う。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 誉田別尊
- 菊理比売命
- 大碓命
- 国常立命
- 軻過突智命
主祭神は八幡神だった「誉田別尊」とし、明治四十二年に合祀した白山社・猿投社・神明社・秋葉社の御祭神を配祀神としています。
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御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
みよし市立中部小学校とみよし私立三好中学校に挟まれる様に鎮座しているのが今回紹介する三好八幡社になります。駐車場は境内の南側にかなり広く用意されています。
境内入口
石垣の上に瑞垣が設けられ、社号標、石灯籠一対、扁額が掲げられた明神鳥居が据えられている境内入口になります。八幡社は南だれの緩やかな傾斜に鎮座していて、境内を平たんにするために石垣などを遣ってかさ上げしているからか石段が境内に向かって伸びています、
境内全景
石段を登った先は砂利敷きとなっている境内となっており、その奥にもう一段かさ上げされている社殿構築物群が建っています。砂利敷きとなっている場所は例大祭で曳き回りされる山車がここから練りだしたり戻ってきたりする場所になることから結構広く設けられています。
手水舎
三好八幡社の手水舎は二ヶ所設けられていて、一つは境内入口から社殿への動線から少し離れた場所に設けられている木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
もう一ヶ所は、社殿群の所に設けられているコンクリート造り銅板葺き四本柱タイプの手水舎になります。ここの手水舎はコンクリート造りながら木造に非常に近い造形をしていて柱に転びが付けられているのも特徴ですね。
神門
透塀が設けられたコンクリート造りの神門になります。全体の造形をみると四脚門を模した神門になります。
祓所
祓戸大神と刻まれた石柱が据えられた瑞垣で囲んいる祓所になります。
社殿
拝殿・幣殿・本殿・瑞垣がすべてコンクリート造りとなっている社殿になります。全体の造りが東郷町諸輪町に鎮座している「白鳥神社」に非常に似ている感じがします。たぶん・・同じ建築会社なのかな。
境内社
白蛇が現れた事を記念して建立された白龍社になります。古くから白蛇には神秘的なものを感じるのか白蛇が現れると社だったり地蔵尊などを建立している所が多いのか、自分が住んでいる地区にも白蛇を記念した地蔵尊が安置されていたりします。
三保社(御祭神:五十功昆古命)、五穀社(御祭神:倉稲魂命)、三好神社(御祭神:殉国者之霊)の三社は社殿から少し離れた場所に公民館横に鎮座しています。
山車倉
境内の一角に例大祭で曳き回しが行われる山車を保管している倉があり、その前に祭の説明書きが設置されていました。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 三好八幡社 |
鎮座地 | 愛知県みよし市三好町宮ノ越三十番地 (Googlemap) |
最寄駅 | 電車: バス:名鉄バス「三好バス停」徒歩5分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。