寺院情報
寺院名:虎洞山 龍蔵院
鎮座地:愛知県西尾市西幡豆町北ノ入十七番地
本 尊:阿弥陀如来
宗 派:浄土宗西山深草派
創 建:承和二年(835年)
H P:-
御朱印:○
札 所:三河海岸大師 十六番札所
札 所:東条吉良観音 一番札所
沿革・由緒
元天台宗。伝教大師の法孫大僧都鏡観大阿闍梨が当村で一宇を建立。正嘉三年の奥書にある大般若経、応永元年銘と大永六年銘の鰐口があった。その後、諸堂が破損し、徳林寺開山尭光が閉居して浄土宗に改宗。天保六年に本堂、庫裏を再建。境内に行基作の観音菩薩を安置した観音堂がある。
「幡豆町誌」より
参拝記
国道247号線の幡豆中北交差点から1.5kmほど山間に進んだ場所に鎮座しているのが今回紹介する龍蔵院になります。
上記ストリートビューで橋を渡った先の奥に幟が見えているのが龍蔵院になります。今までの紹介してきた海岸線に近い寺院と異なって一気に山間の寺院となりますね。
この龍蔵院に安置されている"聖観音菩薩・不動明王・毘沙門天"は西尾市の指定文化財になっており、また7年毎に開帳されています。前回は2017年に御開帳されているので、次回は2024年の御開帳になります。
聖観音菩薩が由緒に出てきている行基作の観音像になります。
西尾市のホームページに上記三体の像の画像が公開されているので紹介しておきますね。
趣きのある石段の先に龍蔵院の本堂が見えてきます。なんとなくなんですが、本堂が神社の拝殿にもみえる造りな気がします・・・。
石段を上ると少し広い空間があり更に石段を上った先にに本堂と庫裏が建っています。
うーん、建物の配置や境内の造りなんかが神社様式によく似ているんですよね。
こう言っては何ですが、石段脇にある祠を狛犬に変えても全く違和感がない気がします。
向かて左の祠には・・
役行者像が安置されていて、右側の祠には子安地蔵が安置されています。
かなり参拝者の動線から外れているであろう場所に据えられた手水舎になります。
手水舎の後ろに狛犬が見えていると思います。手水舎から奥に続く道を進んでいくと、八幡社が鎮座しています。別の神社に合祀されてたんですが昭和二十三年に分祀されて復帰したんだとか。この神社はまた次回紹介させて頂きます。
本殿脇に置かれた西国三十三観音堂になります。
コの字型の観音堂は初めての紹介になりますね。
庫裏も含めて近年再建された建物になります。寺院を巡る中で、なかなかすべてを立て直している所には巡り合えないので、貴重な体験かもしれませんね。
こう思うと、近年建て替えられている神社の拝殿はバリアフリー対策として低床化をおこなっていますが、ここ龍蔵院の本堂は、昔ながらの高床式の造りを継承していますね。