ONE POINT
名古屋市南区楠町に鎮座する村上社の紹介です。境内には楠町の町名の由来となる名古屋市天然記念物に指定されているクスノキがあり、まだ「あゆち潟」が広がっていた頃はこの場所に野並や古鳴海とを結ぶ渡船場が設けられていたと伝えられています。
神社情報
神社名 | 村上社 |
鎮座地 | 名古屋市南区楠町17(Googlemap) |
例大祭 | 十月十日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 不詳 |
旧社格 | 呼続町鎮座「八幡社/紹介記事」境外社 |
神名帳 | ー |
境内社
境内社 | ー |
文化財
国 宝 | |
国指定 | |
県指定 | |
市指定 町指定 村指定 | 天然記念物「クスノキ」 |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ー |
参拝日 | 2022年4月20日 |
御由緒
創建・由緒は不詳。
村上社の境内には、名古屋市天然記念物に指定されている幹回り10.6m、枝ぶり南北20m超、東西22m超という大クスがそびえ立っています。村上社が鎮座する地名「楠町」はこの大クスが由来になるそうです。※名古屋市内には市内に多数の巨樹老木となったクスノキが存在していますが、唯一名古屋市指定文化財(天然記念物)となっているクスノキになります。
この大クスが往時の旅人たちの目印となり、あゆち潟を渡り松巨島と野並・古鳴海を結ぶ渡し船の渡船場がこの辺りに設けられていたとも伝えられています。
また、この大クスには伝説が伝えれています。
桜の大蛇
大地掛(大蛇掛)の村上社の楠には大蛇が住んでおり近所を暴れまわり住民が困っていた。鳴海の蛤地蔵さんが見かねて蛤を投げ、大蛇の眼を潰し、桜の湿地に生えている片葉のヨシで矢を作り対峙したと伝えられている。その大蛇の尾が旧地名「北尾」(桜小学校付近)まで達していた。その後大蛇の形を作って八幡社に祀っていたが、後に富部神社に社を作り、お祀りしたと言われている。
この伝説に登場する「蛤地蔵」とは、現在の名古屋市緑区鳴海町にある曹洞宗の寺院「頭護山如意寺/紹介記事」で奉安されている地蔵菩薩坐像になります。この鳴海に住む漁師たちが蛤を奉納し、正月の歩射の行事で蛤を放生していた事から「蛤地蔵」とも呼ばれている様です。
御祭神
- 村上天皇
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
呼続町の「八幡社/紹介記事」から北東に住宅地の中を進んでいくと、住宅の屋根を覆うかの如く高くそびえるクスノキの巨木が見えてきます。このクスノキの場所が村上社の境内になります。
境内全景

明神鳥居、石灯籠が据えられており、その奥にクスノキと社をぐるっと囲むように瑞垣が設けられています。この配置だと、クスノキが御神体であるかのように見えますね。

村上社の御祭神は「村上天皇」になる訳ですが、どういった経緯でこの地に村上天皇の御魂を勧請奉祀する事になったのでしょうか・・・。村上天皇がこの地に御行幸されたとは考えにくいし・・・よく分からないですね。

当サイトでも参拝した先に巨木などがあれば都度紹介しているのですが、そんな巨木の中でもここ村上社のクスノキはかなり上位にはいる大きさ、枝ぶりになっているかと思います。これだけ大きければ、あゆち潟の対岸である野並や古鳴海からでもはっきりとその存在を確認する事ができたのでしょうね。

村上社の境内に、万葉集にも載っている桜田とあゆち潟を詠った歌の石碑が据えられています。名古屋十名所にも名を連ねている「桜田景勝」と呼ばれる景勝地の一翼を担っていた場所になるんでしょうね。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 村上社 |
鎮座地 | 名古屋市南区楠町17(Googlemap) |
最寄駅 | 電車:名古屋市営地下鉄・桜通線「鶴里駅」徒歩5分 バス:名古屋市営バス・新瑞12系統「桜台高校バス停」徒歩4分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。