寺院情報
寺院名 | 南松山 清浄院 |
所在地 | 碧南市築山町1-21 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 浄土宗鎮西派 |
創 建 | 建武元年(1334年) |
札 所 | 三河新四国霊場 七十九,八十番札所 碧海郡新四国霊場 四十番札所 |
御朱印 | 〇 |
H P | - |
参拝日:2019年5月24日
三河新四国霊場札所一覧
沿革・由緒
大浜町にあり、建武元年の創建にして浄土宗鎮西派の寺院なり。
「三河国碧海郡誌」より
また、本能寺の変の際、家康が行った「伊賀越え」において、半田の常楽寺に立ち寄った後、大浜に上陸して三河に帰国を果たしています。大浜に上陸した家康一行を警護したのが清浄院の武士出身の住職だと言われています。その功績から、家康から一町二反の朱印を得ています。
半田の常楽寺は知多四国霊場二十一番札所になっています。現在でも塔頭が存在し、寺勢を感じる事が出来る寺院ですね。
三河新四国霊場を行く
三河新四国霊場七十七,七十八番札所「東照山称名寺」を後にして、県道50号線沿いを北に200mほど歩いていくと、七十九,八十番札所である「南小山清浄院」の札所案内看板が見えてきます。称名寺が松平家所縁の寺院だったのに対し、清浄院は家康所縁の寺院であるといえます。
参拝記
県道50号線を進んでいくと、三河新四国霊場の札所案内看板が見えてきます。看板の手前には金毘羅宮が鎮座していて、その先に洗浄院の山門が見えてきます。
金比羅堂
こちらの金比羅堂、大浜港の海上安全を祈願して祀られているそうです。
本当に港町には金毘羅山が奉安されている事が多いですね。
ここ大浜は、三河国最大の港町だったそうです。当サイトでは何度も出てくる話ですが、三河鐡道が敷設された経緯も三州瓦をここ大浜港に運ぶことが主たる目的だったくらいですから。トラック輸送が主流となってしまった現代では中々気付かない事ですが、少し前までは船による海上輸送が日本の物流の生命線だった訳ですから、ここ大浜港もすごく栄えていたんだろうなあと思います。
境内入口
境内入口は、寺院の標準仕様ともいうべき壁がコの字になって、その一番奥に山門が設けられています。向かって右側には車いす用のスロープが設けられていますが、違和感を感じさせない造りですね。
札所案内石柱
一瞬、(旧)三河新四国霊場の札所石柱かと思ってしまいましたが、ここ洗浄院は(旧)三河新四国霊場の札所には選定されておりません。よく見ると、「弘法大師碧海郡新四国第四拾番」と彫られており、さらに側面には「明治二十七年三月」と彫られていました。どうやらここ碧海郡にも、郡内の新四国霊場が存在していた様ですね。ただ、これまた全く情報がない霊場なんですよね・・・。
山門
潜り戸の設けられた袖壁を有する薬医門の山門になります。
弘法堂
山門をくぐるとすぐ右手にあるのが弘法堂になります。
ガラス越しに弘法像が何基か奉安されているのを確認できました。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
手水舎
瓦葺木造四本柱タイプの手水舎になります。標準仕様ともいうべきスタイルの手水舎かと思います。
本堂
入母屋造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。浄土宗の本堂らしく高覧のある濡れ縁も設けられています。
こちらの本堂に弘法大師像が奉安されているのかは、扉が閉まっていた為確認することができませんでした。
参拝を終えて
弘法堂の脇に、基壇の上に据えられた墓が四基あります。
参拝した時は、この墓がどういった物なのか全くわからず、ただ、「かなり古そうなお墓だし、どこかの武将の菩提寺なのかも?。」と思っていたんですが、Google先生に聞いてみると、真偽の程はまったくわからないが、「前田家」の先祖の墓かも?と言われているそうです。鎌倉期の墓石なんだそうですよ。
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やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 南松山 清浄院 |
所在地 | 碧南市築山町1-21 |
最寄駅 | 名古屋鉄道 三河線「碧南駅」徒歩10分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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次の目的地は?
三河新四国霊場七十九,八十番札所「南松山 清浄院」を後にして、更に県道50号線を北上し、八十一,八十二番札所「南面山海徳寺」を目指します。