名古屋市緑区 知多半島全部盛り紀行

朝苧社(愛知県名古屋市緑区)熱田神宮末社

2020年10月22日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

 氷上姉子神社とは国道23号線を挟んで東側に鎮座する「朝苧社」になります。何時頃からここに鎮座していたのかという歴史は不詳ですが、御祭神として祀られている「火上老婆霊」はその名から「火上山」に館を構えていた「宮簀媛命」に所縁があるのではと考えられているようです。

神社紹介

神社名朝苧社
鎮座地愛知県名古屋市緑区大高町東姥神地内
御祭神火上老婆霊
旧社格
創 建不詳
神名帳
境内社
例祭日
御朱印
H P

参拝日:2020年10月7日

御由緒

 以前紹介した「氷上姉子神社/紹介記事」の境外末社となる「朝苧社」になります。
 御祭神は「火上老婆霊」であるとされますが、資料によって色々な呼び名がある様で、正式な神名は比定されていないようです。元々「氷上」は「火上」と書いていたといい、御祭神の名前をそのまま読めば「火上に住む老婆の霊」とすることができます。
 この事からこの火上老婆霊とは
・日本武尊の妃である「宮簀媛命」が老いて世を去った後の御霊である。
宮簀媛命の母神である真敷刀俾命である。
宮簀媛命の乳母である。
宮簀媛命の祖母である。
・ヤマトタケルが尾張に上陸した際火上山に案内した人物の妻である。
・古くから住んでいた老婆である。
・は地主の神である。
と様々な説が唱えられてきました。

 ただ、元々尾張国造である建稲種命とその妹「宮簀媛命」が住んでおり、熱田神宮の御神体とされる「草薙剣」を最初に祀っていたとされる「火上山」近くに鎮座している事から、宮簀媛命に関連した神であることは間違いないさそうです。

 また、火上老婆霊であるとする説の中に「乳母」が含まれている事から、「母乳の出ない女性の祈りに霊験があるとされ、近在においては母乳の神としての崇敬も受けている。」と言われている様です。

参拝記

 朝苧社の境内が鎮座する境内地に向かう為には、民家の軒先を進む必要があり、この民家の方のご厚意によって参拝を行う事ができるようです。道路からは朝苧社の場所はよくわからず、たぶん此処だろうというお宅の敷地に入らせて頂くと、朝苧社境内入口という看板を見つけることができます。

 その為、上記ストリートビューでは、東昌寺近くにある萬乗醸造の酒蔵から朝苧社の境内入口のあるお宅の前に向かう事ができる路地の入口まで紹介させて頂きます。この路地を少し進むと、朝苧社の境内入口があります。(詳しくは、氷上姉子神社の社務所に聞いてみて下さい。)

 すぐ手前のお宅までは石畳で舗装されているのですが、朝苧社の境内地に入った途端、こんな感じの湧き水が参道を濡らしている場所に切り替わります。数日晴れが続いている状態で結構な湧き水でしたので、雨が続いていたら参拝の為にここを通るのはためらってしまいそうな感じです。(実際、氷上姉子神社の社務所には雨が続いた時は参拝をお勧めしない旨の事が書いてありました。)

 参道を進んでいくと、一瞬ですがここは名古屋か?と思ってしまう風景が広がりますが、まだ先かな?と思うだろう場所をふと振り返ると、朝苧社の社が鎮座しています。

 氷上姉子神社の末社「元宮」「神明社」と同じ造りをしている朝苧社の社になります。熱田神宮の摂社、末社の中でも、氷上姉子神社、元宮、朝苧社は火上山に館を築いていた「宮簀媛命」所縁の神社であるといえるので、ぜひとも大高を訪れた際には参拝してほしい神社です。

地図で鎮座地を確認

神社名朝苧社
鎮座地愛知県名古屋市緑区大高町東姥山地内
最寄駅JR東海 東海道本線「大高駅」徒歩16分
名古屋市営バス 緑循環線「折戸バス停」徒歩8分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

https://amzn.to/2PsGN9s

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

神社誌作成プロジェクト

-名古屋市緑区, 知多半島全部盛り紀行
-, ,