半田市 四国直伝弘法 知多四国八十八ヶ所

清涼山 海蔵寺(半田市乙川若宮町) 知多新四国霊場 番外札所

2018年12月1日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 清涼山 海蔵寺
所在地 愛知県半田市乙川若宮町二十五番地
御本尊 釈迦牟尼仏
宗 派 曹洞宗
創 建 長享三年(1489年)
札 所 知多四国霊場 番外札所
直伝弘法霊場 二十二番札所
東海薬師霊場 四十六番札所
御朱印
H P

参拝日:2018年5月23日

知多新四国霊場公式ホームページのご紹介


http://chita88.jp/

沿革・由緒

海蔵寺は知多四国霊場で奥の院とも呼ばれています。
延徳元年(1489年)に開基され、特に二世田翁和尚は神通力を持つ非凡な名僧で、遠く離れた高野山の火災を発見した時、庭に祈祷しながら散水し火を消火する等、非常な尽力をし、その特に謝して高野山主より蓮糸の法衣を受領されて、今も現存している。
三世昭海和尚の筆軸に「高野山弘法大師興当山二世田翁和尚数感定中之相見朝贈法衣一領因復示一首之道詠云」とこの間のことが書かれています。
弘法堂の前に「この寺に大師法来の法衣あり」との石碑があり、寺宝であるそうです。

「知多四国めぐり」より

知多四国霊場を行く

知多四国霊場番外札所「亀宝山 東光寺」を後に、奥の院と呼ばれる番外札所である「清涼山 海蔵寺」を目指します。
目印とするならば、半田市立乙川小学校と半田市立乙川保育園を目指して頂き、その北側に位置しています。

推奨ルートだと、十七番札所「樫木山 観音寺」の次にこの海蔵寺を訪れる事になるかと思います。
そうなると、県道261号線を南から車を走らせてくると思いますので、幟がはためいている交差点を曲がり、神社の前を通り抜けると海蔵寺の駐車場にたどり着けると思います。

参拝記

半田市乙川地区は近年発展が目覚ましく、海蔵寺周辺も区画整理が行われ住宅が建っていますが、その昔、明治時代の地図を見ると、海蔵寺が乙川村の北端近くに建っていたことがわかります。

その昔、乙川城という城がその名の通り乙川地区にあったそうです。緒川城を治めていた水野氏の支城として竹本左内が城主として治めていたんだとか。明確な乙川城址の場所は不明だそうですが、一説では、海蔵寺から少し南にある「正通寺」がその乙川城址かも?と言われているそうです。

境内入口

海蔵寺と乙川小学校の間を通る旧道沿いに海蔵寺の正面入り口があります。
ただ、石柱門や山門などはなく、「香草や酒を飲んだ人は入れないぞ」碑が建っているだけです。

そのまま進んでいくと、非常に広い境内になっています。
石敷きの参道がまっすぐ本堂に向けてのびていますね。

手水舎・水盤

鉄骨の耐震支柱によって支えられている瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
手水舎後ろには、非常に数多くのお墓参り用の手桶が用意されていますね。

本堂

耐震支柱に支えられていますが、入母屋造瓦葺平入の本堂になります。
廻縁なども設けられておらず、非常にすっきりした外観なんですが、ひきつける重厚感があると思います。

本堂の中の鴨居に掲げられた山号が書かれた扁額になります。
レンズに水滴がついてぼやっとした感じになってしまい申し訳ないです。

弘法堂・観音堂

本堂向かって左手にある弘法堂と観音堂になります。
ここは、知多半島に存在し現在でも活動している大師霊場の知多四国霊場と知多直伝弘法霊場の二霊場の札所を兼務している数少ない寺院の内の一つになっています。

由緒で紹介した弘法堂の前に「この寺に大師法来の法衣あり」と書かれている石碑は

こちらになります。
参拝した時、このような由緒があるとは全く知らず、「何だろうこの石碑」ぐらいな気持ちで写真に収めたのですが、由緒を調べててそういう意味だったのか!と一人納得してみたり・・・。
雨模様で写真を撮ってなく、あれ?撮影してなかったっけ?と見直すときに思う事が多々あるのですが、なんだろうこれ?と思ったら撮影ておくことが大切だなと改めて思い直しつつ、この記事を書いております。

弘法堂の中には、弘法像の他に、薬師如来像と役行者像が安置されていました。

先に、薬師如来を参拝し、弘法札所を参拝します。

弘法大師像の両脇には、両霊場の幟が掲げられています。
いつの日か、直伝さんを巡礼する時がきたらこの光景を目にするわけですね。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

御朱印

参拝を終えて

弘法堂の中に安置されていた薬師如来像なんですが、東海四十九薬師霊場の四十六番札所になっています。
この霊場には、ホームページが用意されていたのでご紹介します。

http://www.tokai49yakusi.com/

愛知岐阜三重静岡に跨るまぁまぁ広域の霊場みたいですね。
一番札所は、三重県名張市なのか・・・これは遠い・・・・。
さらに、何やら姉妹霊場として中部四十九薬師霊場もある様子。
http://www.chuubu49yakusi.com/

こちらは、さらに愛知からは遠方の岐阜全域、長野全域が霊場となっています。これはさらに広域ですね。

ちょっと両霊場とも広域すぎて、現状では巡礼したくても厳しいかなあ。

次の目的地は


番外札所「清涼山 海蔵寺」と後にし、次は十八番札所「開運山 光照寺」を目指します。
これから半田市街を縦断していくことになりますよ。

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