寺院情報
寺院名 | 御嶽山 洞雲寺 |
所在地 | 愛知県常滑市井戸田町2-37 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 西山浄土宗 |
創 建 | 弘治元年(1555年) |
札 所 | 知多四国霊場 六十二番札所 知多西国霊場 十三番札所 常滑郷廿一大師 五番札所 |
御朱印 | ○ |
H P | ○ |
参拝日:2018年11月14日
御嶽山 洞雲寺公式ホームページ
http://park23.wakwak.com/~touunji/
知多四国霊場札所一覧
https://www.tokoname-kankou.net/reijyou/
http://chita88.jp/
沿革・由緒
御嶽山洞雲寺は弘治元年(1555年)に善海法師により開山されました。
白鳳年間、愛知県常滑市樽水の奥には聖武天皇の勅願を受けた行基菩薩が天竺の香木をもって聖観世音菩薩像を刻み、御嶽山に安置し、七堂伽藍、三百の坊を有した知多半島第一の巨刹「御嶽三百坊」を建立されました。
しかし、天文六年(1537)の兵火により数百年間にわたって信仰、文化の中心地であった御嶽山の伽藍坊舎はことごとく焼き払われたのです。
諸堂の焼失より難を逃れるため、仏像は池に沈められ、田畑に埋められたものと伝わります。
時代は流れ御嶽池の改浚の折、御本尊であります阿弥陀如来(平安末期作)が池中より出現されました。この尊い法縁を賜り念仏信仰の場として寺院を建立いたしました。
これが御嶽山洞雲寺の始まりです。その後、念仏の道場としてその法灯を継承しています。
また、弘法大師の巡礼(知多四国第62番札所)、観世音菩薩の巡拝(知多西国第13番札所)をはじめ毘沙門天大祭は多くの方が参詣されます。
「洞雲寺公式ホームページ」より
前回納経した六十一番札所「御嶽山 高讃寺」の本寺であった「御嶽三百坊」の本尊が江戸時代に掘り出され、建立されたのが洞雲寺という事ですね。直接な寺の歴史では、御嶽三百坊とは関係ないとはいえ、掘り出された本尊を奉安しているという事から考えると、御嶽三百坊の歴史を継ぐ寺院といえるかもしれませんね。
知多四国霊場を行く
六十一番札所「御嶽山 高讃寺」から西に位置する場所にあるのが六十二番札所である「御嶽山 洞雲寺」になります。高讃寺の仁王像は高讃寺北東にある樽水本宮山の前にある御嶽の池から引き揚げられたと書かれていましたが、今回納経する洞雲寺の本尊が引き上げられた池も御嶽池・・・・住職や門徒の人達が兵火から仏像を逃すためにバラバラの池に鎮めるという事があまり考えられないので、引き揚げられた池は同じ樽水本宮山の前にあったという御嶽池なのではないでしょうか。
ちなみに、知多四国霊場二十五番札所「御嶽山大日寺」も高讃寺、洞雲寺と同じく、七堂伽藍を備え三百坊の僧堂を有した知多尾州第一の巨刹といわれた御嶽山光照院の流れを汲む寺院です。大日寺の本尊も兵火を逃れるために池に鎮めらえた大日如来像になり、明暦年間に引き上げらえ、大日寺が建立されています。大日如来像が引き上げられた為か、その池は「大日池」と名付けられており、樽水本宮山の東側に今も残っています。
その為なのか、大日寺、高讃寺、洞雲寺の三ヶ寺とも山号が「御嶽山」となっています。
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参拝記
洞雲寺の境内自体は住宅地の中にあり、表通り沿いからは境内を見る事ができません。のぼり旗を目印に入っていくと駐車場がありますので、こちらに駐車して参拝していきます。
ただ、この場所は洞雲寺の裏側になるようですので、一旦小道に出て境内入口に廻っていく事にします。
境内入口
石柱門のある境内正面側の入口になります。石柱門脇には知多四国霊場六十二番札所の案内石柱が建っています。
本堂は南向きになっているのですが、入口自体は西入りの様式になっています。
手水舎
木造銅葺二本柱タイプの手水舎になります。水盤の大きさも併せてかなり小ぶりな手水舎だと思います。
本堂
寄棟造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。本堂周囲には濡れ縁が設けられています。
中央には本尊である阿弥陀如来像が奉安されています。由緒から御嶽池から引き揚げられた阿弥陀如来像になるんでしょうか。
大師堂
本堂の南側にある丘の上に立つ大師堂になります。
中央に聖観世音菩薩、向かって左側に弘法大師像、右側に薬師如来像が奉安されています。大師堂と紹介しましたが、中央に観世音菩薩像が奉安されている所から観音堂とした方が正解なのかもしれませんね。
大師堂の外陣部分には様々な物が奉納されていました。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
大師堂の前には、文政十年(1827年)に建立された知多四国霊場と知多西国観音霊場の札所案内石柱が据えられています。1809年に知多四国霊場が開創されたので、まだまだ初期の頃に据えられた案内石柱になります。
大師堂の建つ場所から本堂方面を望むと、木々に隠れていますが本堂を見下ろすような感じになります。思った以上に大師堂の建っている場所は高いようです。
御朱印
参拝を終えて
大師堂前に安置されている役行者像になります。近代的なステンレス製造の祠が非常に目を引きます。木製とステンレス製どちらが耐久性があるんでしょうかね。
更に、本堂には、「ねこ大師」が奉納され誰でも拝見できるようになっています。自分もしっかりと拝見させて頂きました。ぜひとも皆様もご覧ください。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 御嶽山 洞雲寺 |
所在地 | 愛知県常滑市井戸田町2-37 |
最寄駅 | 愛知県常滑市西阿野字阿野峪71番地 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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次の目的地は?
六十二番札所「御嶽山洞雲寺」の納経を終え、次は北に進み六十三番札所「補陀落山 大善院」に向かう事にします。