つぶやき

名古屋二十一大師霊場と名古屋三弘法と前田利家所縁の地

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

少し前に、「2020年の目標は?」という記事で「名古屋二十一大師」を巡るぞ!と意気込みを語った記事をアップしています。所用で名古屋市の大須まで行く事があった時、「そういえば、大須観音が名古屋二十一大師の札所だったな。」と思い出し、納経帳を頂いておこうと思い、「大須観音」を参拝し「納経帳」を頂きました。この時に、名古屋二十一大師の説明を聞いたのですが、納経帳とは他に各寺院で印を押して頂く用紙があり、札所すべての印を押して頂いた紙が3枚になると3回遍路したという事の証明になり、なにやら記念の数珠が授与されるとの事。

一番右が納経帳、そして札所印を押して頂く用紙、一番左が各札所の由緒と地図が記載されている巡拝マップ

納経帳だけでなく、巡拝マップまで頂きました。由緒まで書いてあり、当サイトの管理人としては非常にありがたい一冊です。

さすが大都会名古屋にある霊場なだけあって、他の霊場を巡拝していても、3回結願したら数珠を授与していただける霊場なんて聞いたこと無いわけですが・・・。お寺の方と話していたら、「3回廻っても63ヶ所ですから、知多四国霊場をすべて回るより早く達成できますよ。」と・・・。

なるほど・・・そういわれてみれば確かに・・・

写真を見ると一目瞭然なのですが、既に十二ヶ所の霊場を納経済みとなっています。大須観音で納経帳を頂いてから少し納経しながら帰ろうかなと思ったら、思いのほか札所間の距離が短く、あれよあれよと九カ所も納経できてしまった結果なわけですが。

いきなり九カ所の札所を納経してしまうと、ちょっと欲が出てきてしまい、2019年内にもう少し納経しておこうかなと12月25日という世間では「Christmas"クリスマス"」という日に、中川区、港区にある三カ所の札所を納経してきました。

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この日最初に訪れた場所が、名古屋二十一大師十二番札所の「辨天寺」だったのですが、そこの境内に・・・

こんな看板がありました。

名古屋三弘法めぐり」とあります。当サイトでも納経帳のある札所として紹介している「名古屋三弘法」のようです。ここの看板をみて、そういえば名古屋二十一大師の札所を調べている時に「名古屋三弘法」の名前を見たなを思い出して、「そうか、ここが名古屋二十一大師と名古屋三弘法の札所を兼ねている寺院なんだ」と略地図を眺めていました。

自分が書いてきたメモと略地図を見比べると、どうやら名古屋三弘法一番札所の「宝珠院」と名古屋二十一大師霊場の十一番札所の「宝珠院」は同一の寺院の様です。これなら本日の予定では、次に向かう納経先ですので、ここ「辨天寺」で納経帳を頂ければ問題なさげです。しかし、三番札所の「善光寺」は既に通り過ぎた場所にある為、今日中に三か所とも廻ろうと思うなら、帰路を変更する必要がありそう・・。

「辨天寺」で名古屋二十一大師の朱印と同時に「名古屋三弘法」の納経帳を頂いた所、納経帳と合わせて「年詣りの記録表」があって、12月×5年の60回巡ると「特別先達輪袈裟」を授与されるそうです。近くに住んでいても5年毎月巡るのは大変なのに、岡崎からだと、これは大変です。

名古屋二十一大師といい、名古屋三弘法といい、今までの霊場では出会っていないのですが、何回か結願すると記念品を授与していただける霊場ってすごいなと。たしかに、ただ納経帳を用意しているだけでは、いずれ衰退してしまう可能性が高いので、こうしてお遍路さんをつなぎとめていく活動も必要なんだろうと思います。

その後、十一番札所「宝珠院」、十番札所「宝蔵院」と参拝してく内に、ある幟を発見しました。それが・・・

山門の前に赤い幟がありますよね。
前田利家生誕の地:中川区)」と書かれた幟です。

現地にてスマホでちょっと調べたところ、中川区の「荒子周辺」と、「近鉄伏屋駅周辺」は前田利家所縁の地になるようです。前田利家の名前は聞いたことありますが、この辺りが出身地だとは全く知らなかったので、これまた驚きでした。

前田利家の"義理"の甥に「前田慶次」がいます。ある意味、前田利家より有名なのかもしれませんね。慶次も前田一族に名を連ねていて、前田氏が治めていた"荒子城"の周囲に館を構えていたという古書も存在しています。

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自分が前田慶次を知ったのは、当時少年ジャンプで連載された「花の慶次」でしたね。この漫画のなかで"傾奇者"という言葉を覚えたような気がします。

Christmasの納経の旅は、まさに驚きの連続で、岡崎との往復で時間がかなりかかってしまう為、現地には2時間半ほどしか居なかったのですが、大変充実した納経の旅路でした。

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