矢作川神社巡り紀行 西尾市

白山神社(西尾市大和田町)

2017年11月2日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:白山神社
鎮座地:西尾市大和田町宮越三十三番地
御祭神:伊邪那美命、菊理姫命
旧社格:村社
創 建:不明
境内社:津島社
例大祭:十月十七日
H P:-

参拝日:2010年8月29日
参拝日:2017年10月10日

御由緒

白山神社、高河原神社合殿と称し、大和田村と高河原村の境に鎮座して両村の産土神として祀る。
明治五年十月十二日、村社に列格する。昭和十九年十一月十六日、白山神社と改称した。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より


祭 神:
白山神社 菊理比咩神、伊邪那美神
高河原神社:不詳
鎮 座:
三和村大字大和田字宮越三十三番地
由 緒:
創立時代不詳、明治五年十月村社に列す。
境内神社:
津島社 祭神、建速須佐之男命

三和町 編
「美和町史」より




参拝記

神社周辺情報

県道310号線沿いに鎮座するのがこの白山神社になります。
西尾駅前から市役所の前を通り東に抜ける道路になり、デンソー善明工場へのアクセス道路としても使われているので、交通量の多い県道かと思います。

神社が鎮座している側が大和田町、写真を撮影している側が高河原町になります。ちょうど町境の道路になる形ですね。

参道

上の写真を見て頂ければわかる通り、神社の前を県道が横切っている為、参道らしいものは存在してません。

が!

境内入口にこんな物が

参道!

航空写真で県道開通前後を見比べてみると・・・

+マークは同じ場所をさしています。ちょうど神社の鳥居当たりになると思います。
県道が通る前は鳥居前に参道らしき道路があるのが確認できますね。

社号標

旧社格部分をコンクリートで埋めた社号標になります。
昭和19年には白山神社に改称したそうですが、社号標にはそれより以前の物ですので、白山神社・高川原神社相殿となっています。

鳥居

ここの神社には鳥居が2か所あり、本殿前の鳥居は扁額付きの明神鳥居タイプになります。

もう一ヶ所の方は扁額のない明神鳥居となります。

2つの鳥居、これが本殿と境内社それぞれの鳥居になるのか、白山神社と高河原神社のそれぞれの鳥居になるのかは不明です。

手水舎・水盤

四本柱タイプの瓦葺の手水舎になります。
水盤の周囲には柵が設けられていて、使用できない感じですね。

祓所

本殿横に設置された祓所になります。
祭式に際し、社務所から本殿に向かう途中で修祓を行うには動線的にいい感じかなと。

狛犬

昭和十年生まれの子乗り玉乗り狛犬一対

社殿

切妻造瓦葺平入の拝殿になります。

切妻瓦葺の覆殿が設置され、中に流造の本殿が鎮座しているそうです。

境内社

津島社 : 祭神 建速須佐之男命

懸魚・鬼瓦

鰭無しの猪の目懸魚になります。ハートマークが目印です。

参拝を終えて

県道に面した神社ですので、知らず知らずのうちに前を通っているかもしれない白山神社かと思います。高河原神社については、ほぼ資料が存在せず、祭神すら明らかになりません。しかし、祭神は分からずとも、当時の人々の思いは神社という形で現代まで続いているんだと思います。

県道が横切り、参道がなくなってしまった神社はほかにもたくさんあると思います。航空写真を見比べて少しでも昔の雰囲気を味わえるようにしていこうと思ってます。

地図で所在地を確認

”西尾市大和田町宮越三十三番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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