寺院情報
寺院名:林松寺
鎮座地:愛知県西尾市室町上屋敷89
本 尊:不明
宗 派:浄土宗西山深草派
創 建:不明
H P:-
札 所:東条吉良三十三観音 二十九番札所
参拝記
室城跡地に鎮座する林松寺になります。
上記城郭図の左側の曲輪部分、室城の主たる城郭部分にあたる場所は現在、林松寺と墓地に転用されています。林松寺の本堂裏から石段を登っていくと、主城郭部分にあたる場所に出ることができます。
この切り立った崖の上が主城郭部分になり、現在は墓地として利用されています。
室城の南側に、鎮座する林松寺の正面になります。
山門は見当たらず、石段の先に本堂が見えています。
無住の寺院となっている感じなんですが、地元の方々が管理されているのかな?
寄棟平入、向拝がもうけられた本堂になります。
本堂と奥に並んで立っているのは・・・
造りから観音堂かな?と想像していますが、真偽はいかがでしょうか。
さらにその隣には、毘沙門天が祀られている祠が鎮座しています。
この祠と観音堂の間から墓地に向かう道が通じています。
墓地の中でも一番高台の場所に室(牟呂)城の碑があるみたいなのですが、残念ながら撮影を忘れていたので、室城曲輪内の写真がありませぬ・・・。
林松寺の正面には、地蔵尊が祀られている祠があります。
林松寺と何らかのかかわりがあるのかな?
この林松寺にまつわる民話が残っていて「水飲み龍」と言います。
「五百年くらい昔、林松寺の和尚さんが旅人にお薬師さんの門に龍を彫ってくれるよう頼んだ。
一週間目の朝、彫り上がった龍は今にも動き出しそうな怖い目つきをしていた。
ところが、それからお寺の周りの田や畑があらされるようになった。和尚さんは「きっと龍が水を飲みに出かけたんだろう。お経をあげてしずまってもらう。」と大きなお椀に清水を一杯に入れ、お経を唱えた。
再び訪ねてきた旅人は龍に「お前はお薬師さんの守り竜だよ。」と言い、そっと釘付けにした。
左目の傷は、きっとその時の後であろう。
「西尾の民謡」より
境内に置かれていた民謡の案内板