寺院情報
寺院名 | 雨宝山誕生堂 |
所在地 | 愛知県知多市佐布里町地蔵脇三十番地(雨宝山正法院境内内) |
御本尊 | 弘法大師 |
宗 派 | 真言宗豊山派 |
創 建 | 明治六年(1873年) |
札 所 | 知多四国霊場 七十五番札所 |
御朱印 | ○(正法院にて) |
H P | - |
参拝日:2019年11月21日
知多四国霊場札所一覧
沿革・由緒
知多四国霊場の開創当初の七十五番札所は「雨宝山如意寺正法院」の一坊である「泉蔵院」が選ばれており、札所本尊の弘法大師像も奉安されていたそうです。明治六年、無住・無檀の寺院の為「寺院廃却令」によって廃寺となってしまいます。
そこで、正法院の境内の山上に弘法大師像を奉安する御堂を建立し、この御堂を知多四国霊場七十五番札所としました。新しいお堂に札所を移す際、名称を本四国八十八ヶ所の七十五番札所「善通寺誕生所」に因んで「誕生堂」と称する事に。
善通寺とは?
香川県善通寺市にある真言宗善通寺派の総本山になります。山号は「屏風浦五岳山」。本四国八十八ヶ所霊場七十五番札所
高野山、東寺と合わせて弘法大師三霊場に数えられています。
大同二年に創建された地は東院と呼ばれ、善通寺の本堂などの伽藍が据えられていて、弘法大師が生誕したと言われる地は西院と呼ばれ、鎌倉時代に「誕生院」が建立されています。明治時代以前は別々の寺院となっていましたが、明治時代に入り合併したそうです。
知多四国霊場を行く
由緒にもありますが知多四国霊場七十三番札所「雨宝山正法院」の境内にある小高い山上に設けられている御堂が今回参拝する「雨宝山誕生堂」になります。本来でしたら正法院の境内に設けられている事から"正法院誕生堂"と称した方がいいのかもと思わなくもないですが・・・。
知多四国霊場を行く-11日目-旅行記
参拝記
正法院の境内から凡そ40段の石段を上った先にある御堂が「誕生堂」になります。
札所石柱
自然石を利用した第七十五番札所と彫られた石柱になります。・・・石柱と紹介しながら、こういった形状の物も石柱と呼ぶのか?とふと疑問に思ったのですがどうなんでしょうね。
御堂
入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられた御堂です。御堂というより弘法堂と呼んだ方がいいんですかね。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
キリシタン灯篭
参拝当時は全くその存在に気付く事もなく、普通に納経を終えてしまった為、それ自体を自分は見ていないのですが、この記事を書くために色々と調べていると、どうやら誕生堂の脇に「キリシタン灯篭」が据えられているという記事を見つけました。
2018年に世界遺産に選ばれた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を思い浮かべてしまいますが、考えてみれば隠れキリシタンは全国にいたはずで、ここ愛知県にもその遺構が残されていても何ら不思議ではないのですが、触れる機会が全く無かったため、愛知県に隠れキリシタン?と思ってしまいました。
「織部灯篭」と呼ばれる形状の石灯篭になります。
織部灯籠とは
戦国武将で茶人でもあった古田織部(1544~1615)が創案した灯籠の形であるといわれている。四角柱の竿石の上部が十字架様に張りだし、地面に直接埋め込んで建てるのが主な特徴で、竿石の形や彫像から、キリシタン灯籠とも呼ばれている。
この織部灯篭がすべて隠れキリシタンと関係しているのか?と考えると、それは中々無理があるのではないかと・・・。茶人の吉田織部がキリシタンだったのか解りませんし、茶人が創案したという事で、茶室のある所にはこの織部灯篭が据えられている事が多いと聞きます。
織部灯篭=キリシタン灯篭としてしまうと・・・
この織部灯篭もキリシタン灯篭になってしまいます。
この灯篭が据えられているのは、高家吉良家の菩提寺である「華蔵寺」の吉良家歴代当主の墓地の中になります。高家吉良家がキリシタンとは考えられないので、この織部灯篭はキリシタン灯篭ではないと思うのですが、どうなのでしょうか。
花蔵寺は参拝しているのですが、まだ紹介記事が書けていないので、近々紹介させて頂きます。
御朱印
参拝を終えて
誕生の納経を終えて石段の降りようとすると左手に進む道があったのでこちらに曲がって進んでいくと、なだらかな石畳の道が続き、七十四番札所「雨宝山 密厳寺」に向かう道を合流しました。
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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 雨宝山誕生堂 |
所在地 | 愛知県知多市佐布里町地蔵脇三十番地 |
最寄駅 | 知多乗合バス「佐布里保育園前バス停」徒歩3分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。
次の目的地は?
知多四国霊場七十四番札所「雨宝山密厳寺」に向かいます。