矢作川神社巡り紀行 西尾市

白山神社(西尾市一色町野田)

2017年12月9日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:白山神社
鎮座地:西尾市一色町野田寄神十三番地
御祭神:伊邪那美命、菊理姫命
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:応永年間(1394-1427年)
境内社:天満宮
例大祭:十月第四土曜日
御朱印:-
H P:-

参拝日:2017年11月22日

御由緒

社伝に、この地は応永年間(1394-1427年)の開村で発起人の市兵衛が天満宮を鎮守の神として祀る。その後数十年を経て長享年間(1487年)に矢作川の洪水により海上に流れ去る。村民相はかり白山宮を建て祀る。延宝年間(1673-80年)さきに流出の天満宮は渥美郡野田地先の海岸に漂着し野田の住民、祠を建て祀ると知り、市兵衛の玄孫又九郎、野田に出向き奉還白山神社と共に祀る。明治五年十月十二日、村社に列し、昭和十六年十月八日、神饌幣帛料供進指定をうけた。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より 

参拝記

豊橋から名古屋市に至る間の沿岸部を走る国道247号線沿いに、上記の様な野田天満宮の看板を掲げているのが今回紹介する白山神社になります。
由緒にも書きましたが、現在では本殿には白山神社が鎮座していますが、元々は現在境内社になっている天満宮がこの辺りの鎮守の神でした。そんないきさつもあって、上記の様な看板が設置されたのかも・・?

看板脇に神社への幟立石が設置された参道が続いています。

神社周辺の雰囲気を分かりやすくストリートビューをご覧ください。

境内入口

境内全体が石垣で盛土された境内への入口になります。
境内への入口がこの正面側しかない為、車乗り入れのスロープが設けられていますが、鳥居を車に乗ってくぐるのはあまりいい気分ではないですね。

社号標

旧社格がコンクリートで埋められた社号標になります。

鳥居

神明鳥居がお出迎え。

手水舎・水盤

コンクリート造り瓦葺の四本柱タイプの手水舎です。
水盤の大きさとのバランスも絶妙だと思います。

狛犬

昭和三年生まれの狛犬一対。

社殿

入母屋造、瓦葺、平入、高覧の設けられた廻縁のある拝殿になります。

資料では、本殿は流造になっているので、拝殿の廻縁や瑞垣部分を造営工事する際に覆殿を設けたか本殿を作り直して遷座した可能性がありますね。

境内社

国道247号線沿いにも大きく看板の出ていた境内社の天満宮になります。

天満宮らしく、社殿の前には牛の像が鎮座しています。

懸魚・鬼瓦

鰭付き蕪懸魚になります。

参拝を終えて

そんなにひろい境内ではないのですが、のんびりと参拝させて頂きました。
海に近いと言えば近いのですが、境内に植えられている木々なんですが、松だけでなく広葉樹が混じっています。こういったところで地形の変化も感じられるんですね。

近隣の神社

地図で所在地を確認

”西尾市一色町野田寄神十三番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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