常滑市 常滑郷二十一大師 知多四国八十八ヶ所

神護山相持院(愛知県常滑市千代丘) 知多四国霊場六十五番札所

2019年11月7日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 神護山 相持院
所在地 愛知県常滑市千代丘四丁目六十六番地 
御本尊 延命地蔵大菩薩
宗 派 曹洞宗
創 建 不詳
札 所 知多四国霊場 65番
常滑郷廿一大師 17番
南知多七福神/布袋尊
くるま六地蔵 4番
御朱印
H P

参拝日:2018年11月14日

知多四国霊場札所一覧

市町村別参拝寺院一覧
=尾張地区= =知多半島= =西三河地区=
=東三河地区=    

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弘法大師八十八ヶ所霊場
=尾張地方= 知多四国 四国直伝弘法 知多本四国移
尾張新四国 大名古屋八十八    
=三河地方= 三河新四国 ●三河准四国 (旧)三河新四国
三河海岸大師 東三新四国 西加茂北部新四国  
弘法大師二十一ヶ所霊場
=尾張地方= 名古屋廿一 ●西春北部廿一 ●御母公廿一
扶桑廿一 光明廿一 岩倉廿一 布袋廿一
古知野廿一 常滑郷廿一 大野谷廿一 嶋崎廿一
知多西浦廿一      
=三河地方= ●豊鳳廿一 三河海岸廿一 渥美廿一
弘法大師霊場(三弘法)
=尾張地方= 名古屋三弘法 尾張三弘法 大名古屋三弘法
扶桑三弘法 布袋三弘法 丹陽三弘法 知多三弘法
=三河地方= 三河三弘法 知立三弘法 額田三弘法
東三河三弘法      

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観音三十三ヶ所霊場
=愛知県全域= ●愛知梅花観音    
=尾張地方= ●尾張観音 ●城東西国観音 ●知多西国観音
●南知多観音 尾張西国観音 知多坂東観音 知多秩父観音
=三河地方= ●三河観音 ●三河白寿観音 ●穂の国観音
●豊橋西国観音 三河西国観音 西条吉良観音 東条吉良観音
三河坂東観音 三河秩父観音 岡崎西国観音  
その他観音霊場
=尾張地方= 知多百観音 名古屋百観音 知多六地蔵
くるま六地蔵 尾張六地蔵 尾張国六地蔵 府下六地蔵
知多六観音 知多十二薬師    
=三河地方= 東三河十八薬師 東三河廿四薬師 渥美半島観音
三河三観音 三河三薬師 岡崎三十六地蔵 善光寺三河願所

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その他の霊場
=尾張地区= ●尾張三霊場 ●鳴海宿十一寺 ●法然知多二十五
法然新尾張二十五 野間開運 南知多円空三佛  
=三河地区= ●三河三封寺 ●三河三不動 法然三河二十五
三河十二支      
広域霊場
東海不動尊 西方四十八願所    
七福神霊場
=尾張地区= 尾張七福神 高蔵寺七福神 なごや七福神
大府七福神 南知多七福神    
=三河地区= 三河七福神 吉田七福神 東海七福神
名数
=尾張地区= 知多三山 名古屋三大仏  
=三河地区= 三河七御堂 西郡四大寺 西郡五社
饗庭三社三箇寺 三河三白山    

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沿革・由緒

当院は、草創は不詳だが、南北朝の頃と思われる。
伊勢神宮の神宮寺である世義寺(せぎじ)の所領が、当地・世儀であった事から伊勢神宮の内宮・外宮の祭神を祭る神宮社(常滑市栄町)に付属して明治初年まで存続した。
当初は真言宗醍醐寺三宝院に属していたが、戦国期・永禄3年(1560年)に曹洞宗・天沢院(常滑市山方)の末寺となった。
明治初年、神明社と分離した後、隣寺・宝全寺(64番)と合併し跡地は学校として使われた。
明治35年、宝全寺から独立、三度の境内地の変還を経て、昭和23年(1948年)以降、現在地に移転する。

とこなめ観光協会HP」相持院紹介記事より抜粋

(伊勢)神宮はその成り立ちと歴史から古来より極力仏教徒の関り(混淆)を避けてきた歴史があり、僧尼の神域への参入を禁止し、境外に僧尼拝所が設けられていたほどでした。しかし、鎌倉時代の元寇の際し、「異国降伏」の為に、神宮に密教系の祈祷所を建て、二百十六名の供僧と、六名の阿闍梨(密教秘法に通じた高僧)を置いていました。これを「法楽舎」といいます。。法楽とは、読経や芸能を奉納して神仏を慰めると同時に、自分も無我の境に入って楽しむことを意味するそうです。
このようにして鎌倉時代に建立され江戸時代末期まで存続した法楽舎は、内宮は神域の北西、宇治中之切町に、外宮は神域の西、八日市場町にあった世義寺境内に所在したと伝えられています。そういった流れから、世義寺を神宮(外宮)の神宮寺と呼ぶことがあるようです。

現在でも、世義寺は存続しています。江戸時代末期までには塔頭十九寺を有する巨刹であったが、明治維新による神仏分離令を発端とする廃仏毀釈の流れの中"威徳院"だけを残すまでに衰退してしまったそうです。廃寺を逃れた世義寺は徐々に復興し、大正十四年には聖天堂を建立したいいます。

https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_3031.html

世義寺と同じように、今回参拝する総持院は、常滑市栄町に鎮座する「神明社」の神宮寺だったようです。神仏分離令より全国に存在していた神宮寺と同じ運命をたどった様で、一度は廃寺とされ、知多四国霊場六十四番札所世昌山宝全寺」に合併されています。その後、復興を遂げていますが、合併されていた時期は、宝全寺に知多四国霊場の札所が2ヶ所あったという事なのでしょうかね。廃寺された神宮寺がその後復興した寺院は全国でもかなり少数だとは思うのですが。

知多四国霊場を行く

元々は常滑西小学校が建っている場所にあったそうなのですが、復興後に何度かの移転を経て、現在の場所に移転後現在まで続いているそうです。千代丘という地名から、常滑郷を見下ろす様にあった本宮山(千代之峯)の麓に建っている事がわかりますね。

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参拝記

神宮寺となっていた"神明社"前を東西に走る市道を神明社から東に向かうと見えてくるのが相持院になります。道路沿いに建っている"見守り地蔵"と札所案内の看板が目印になります。

山門

知多四国霊場の札所案内石柱が据えられている境内入口になります。
石段の先に山門が建っています。

袖壁が設けられている唐破風が設けられた四脚門の山門になります。
石段を上った先に建っている為より一層大きく見える山門ですが、楼門ではない山門としてはかなり大きい山門だと思います。

水盤

青銅の龍の給水口が設けられている水盤になります。ここ相持院の手水舎は水が給水され、気持ちよく手水ができます。

鐘突堂

かなり大きな鐘突堂になります。四本柱にそれぞれ二本の支柱が設けられていますね。知多半島で一番大きな梵鐘という情報もあります。

本堂

入母屋造瓦葺平入の唐破風の向拝が設けられた本堂になります。
この本堂の前には、陶器製の狛犬が鎮座しています。

何時ごろの生れの狛犬なのかが不明ですが、陶器製の狛犬は非常に味わいがありますね。

弘法堂

本堂向かって左手に建っている弘法堂になります。

大師像から善の紐が伸びているのがわかりますね。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

御朱印

参拝を終えて

門前に建つ「見守り地蔵尊」になります。
通行の多い道路を見舞る様に坐している地蔵尊になります。これからも見守って下さい。

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所在地を地図で確認

寺院名 神護山 相持院
所在地 愛知県常滑市千代丘四丁目六十六番地 
最寄駅 知多バス 半田線「奥田バス停」徒歩12分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

常滑郷を抜けて、知多四国霊場七十一番札所「金照山 大智院」を目指します。こちらは「常滑城」を治めた水野氏と対立していた「大野城」の佐治氏が治めていた地域になります。

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