常夜燈データ
種 別 | 秋葉山常夜燈 | 建立年月 | 明治年間建立 |
設置場所 | 西尾市吉良町吉良万田地内 | ||
形 状 | 宮立型(宮前型) 基壇5段、土台石4段 | ||
竿部刻印 | 前部「常夜燈」 | ||
台石刻印 | なし | ||
火袋台石刻印 | 前面「秋葉山」 |
常夜燈訪問記
名古屋鉄道「吉良吉田駅」から南東に700mほど行ったところに建立されている常夜燈になります。非常にしっかりとした基壇を有する常夜燈がさらに基礎面が上がっているので、まさに見上げる感じの常夜燈になっています。
約1mほど基礎が持ち上げられています。
常夜燈に並列で設けれている祠には、神棚が2社収められています。片方は秋葉神社だと思うのですが、もう片方は?海に近いので、海に関連する神社のお札が収められているのでしょうか。
グーグルストリートビューで周囲の雰囲気を感じてください。
この常夜燈があるあたりから海沿いまでは万田新田と呼ばれる地区になり、元文年間に干拓された場所になります。干拓された頃から大正時代の吉良村誌に出てくる字名と現代の字名にかなりの違いがあるので、はっきりした事は言えませんが、大正四年に吉田神社に合祀された無格社「津島神社」がこの辺りに鎮座していたはずです。
もしかしたらこの常夜燈もその名残なのかもしれませんね。
そうなると・・・・祠に収めれれているもう一方のお札は・・津島神社の物でしょうか。
津島神社のお札が収められていると仮定して、
神社情報
神社名:津島神社
鎮座地:幡豆郡吉田村大字吉田字道上十二番
御祭神:建速須佐之男命
旧社格:無格社
創 建:元文三年(1738年)
境内社:ー
例大祭:不明
御朱印:ー
H P:ー
ただ、現代では吉田道上という地名が存在しない為、正確にどのあたりに鎮座していたのかはわかんらなくなっています。
吉良町吉田地区全体が13回の新田開発によって作られた場所になります。最初は寛正年間(1461-66)から始まり、文久年間(1861-64)に完成した言わば人口の大地になります。新田が開発され、住民が移住すると鎮守の社として神社が建立されてきましたが、大正四年、この吉田地区の九社が合併され、吉田神社が新たに建立された経緯があります。
そんな神社にまつわる常夜燈・・・かもしれませんね。
これからもこの地の安全を見守ってください。