岡崎三十六地蔵 岡崎市 岡崎西国観音

大雲山極楽寺(愛知県岡崎市中町) 岡崎三十六地蔵二番札所

2021年10月1日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名大雲山極楽寺
所在地愛知県岡崎市中町北野東二十一番地
御本尊木造釈迦如来坐像
宗 派曹洞宗
創 建天正三年(1575年)
札 所岡崎三十六地蔵 二番札所
岡崎西国観音 八番札所
御朱印〇(要予約)
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参拝日:2020年11月25日

沿革・由緒

 永禄九年(1566年)、岡崎城内に岡崎城鎮守社として創建された「白山宮」の別当寺として慶安周賀により開山創建された寺院になります。

新田白山神社/紹介記事」の由緒部分でも述べているのですが、永禄九年は徳川家康が「三河守」を任官した年であり、新田氏の末裔を称している事から、新田氏所縁の地である上総国新田荘より白山神を勧請、岡崎城内に社殿を建立したとされています。この時白山宮の創建を主導したのが「慶安周賀」になり、白山宮の祭祀を取り仕切る別当職として慶安周賀が居する堂宇を白山宮と同じ岡崎城内に建立しています。永禄九年(1566年)の事です。

その後、天正三年(1575年)慶安周賀の岡崎城外への住居願があり、家康より許可を得て、白山宮を残して、堂宇を現在の境内地に移しています。これには、慶安周賀の姪が徳川家康の乳母であり、尽力を尽くしたからだとも言われており、これにより寺紋に三つ葉葵を使用を許されたとされています。また、現在地に移した時、家康の乳母の局を開基、興巌舜隆を開山として「福應山極楽寺」として創建されています。
 その後、元禄二年、龍海院の石泉弧圓により中興開山され曹洞宗に改宗、龍海院の末寺となっています。そして宗海和尚の代に山号を現在の「大雲山」に改めています。

霊場を行く

 岡崎三十六地蔵三番札所「延命山地蔵寺/紹介記事」を参拝し、地蔵寺からは非常に近い場所にある二番札所「大雲山極楽寺」を目指します。

参拝記

 延命山地蔵寺から大門通りを西に80m程歩いていくと、極楽寺の寺号標が見えてきます。この寺号標がある路地から北に真っ直ぐ見ると、その先に極楽寺の山門と境内が見えます。
 大門通り沿いにある寺院は、大門通から参道が伸びてその先の一段高い場所を境内地にしている寺院が非常に多い様です。これから紹介する岡崎三十六地蔵の札所に選ばれている寺院もありますので、この辺りの共通点も紹介していけたらと思います。

 曹洞宗極楽寺と彫られた寺号標の先に、石段が続く境内入口が見えます。この路地を進んでいくと

 袖壁が設けられている薬医門による山門になります。今では山門の向かって右手側を抜けて駐車場が用意されている為、木製の袖壁で切れていますが、元々は向かって左側と同じ様に白壁が設けられていたのかな。

 昭和二十年の岡崎空襲で堂宇を焼失してしまっている為、戦後再建された鉄筋コンクリート造りの本堂になります。空襲で本堂が焼失し、そのまま廃寺となった寺院や本堂の再建が行われていない又は仮本堂のままの寺院が多い中、ここ極楽寺は昭和59年に再建されています。

 岡崎三十六地蔵二番札所のスタンプ入は、専用のポールやテーブルなどが用意されているのではなく、以前から設置されていたであろう「ふるさとの森指定地」の看板の足部分に設置されています。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名大雪山極楽寺
所在地愛知県岡崎市中町北野東二十一番地
最寄駅名鉄バス「中本町バス停」徒歩4分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

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