ぶらりお勧め散策ルート

愛知県下新十名所:三好稲荷を巡る

2022年4月24日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

愛知新十名所とは?

 昭和二年に今の中日新聞の前身となる新愛知新聞社が「読者投票によって愛知県の新しい十名所を決定しよう!」という企画を行っています。この企画がどうやら各自治体まで動いて投票運動が巻き起こるなど愛知県下では相当盛り上がったイベントとなった様です。昭和二年ですので、投票は郵便によって行われ、なんと1,414万票を超える投票が行われています。100票以上の得票を集めた名所候補地については公表されており、その数「57ヵ所」となっています。
 あまりにも投票が過熱して候補地も非常に多く集まった為、本来は1位~10位までを新十名所と決定するところ、11位~20位を新十勝地として選定しています。

57ヵ所の新名所候補地一覧はこちらから

愛知県十名所を知ってるかい?

 愛知県新十名所選定100周年まであと5年という中途半端な時期ですが、これほどまでに当サイト名と合致する物はまずありえないだろうという事で、既に何ヶ所かは紹介させていただいておりますが、昭和二年に愛知県民を熱狂の渦にいざなった愛知県下新十名所投票戦のそれぞれの舞台を見ていこう思います。

今回の行き先は?

  • 2位 三好稲荷 西加茂郡(みよし市) 得票数:958,144票

三好稲荷

 得票数958,144票を集めて第2位に選出されたみよし市の三好稲荷は、奈良時代に行基が創建したと伝わる「東北山満福寺」の境内に文久元年(1861年)に吒枳尼天を勧請創建された鎮守社になります。

 三好稲荷閣夏季大祭奉納行事(大提灯まつり)で社殿の前に奉納される大提灯の内の一張が「世界最大の吊り提灯」としてギネス世界記録に認定されているんだとか。

今回の行程

2022年3月16日(水曜日)、前週行った「簗田政綱ゆかりの地を巡る」にて豊明市と北名古屋市を自分でもかなり強行だったなと思い、今回はみよし市、東郷町、刈谷市、知立市辺りを巡っていきます。

3月16日行程表

 今回の行程は半ば行き当たりばったりって感じで巡っていた為、あっちこっちに飛びまくっています。実は、7番三好八幡社の後、沓掛城主だった近藤景春の墓石を探しにいった為、何故かみよし市から東郷町に飛んでいる訳です。結局近藤景春の墓石の場所はよくわからず、再チャレンジしようと思います。

 今回の遠征の注目ポイントは・・・・「諸輪観音」になります。

 国道一号線の「今岡町交差点」から南西方面に曲がり、旧東海道を横切って住宅地を抜け田園が広がる中、一つの石碑に気が付くかと思います。この石碑には「諸輪観音発祥地」と刻まれており、この辺りから観音像が掘り出された事がわかります。ここで発見された観音像は、ここから少し西を流れる尾張国と三河国の国境となる「境川」を遡上した現在の東郷町にある「恵日山観音寺」に奉賛されています。雨乞いの時には諸輪の観音寺まで出向いて祈願した事から「今岡の雨乞い観音」とも呼ばれていたとか。

 この石碑を見つけた為、刈谷市今岡町から一気に東郷町諸輪にある「恵日山観音寺」に向かう事に。まあ、観音寺に向かったから、なら近くにある三好稲荷を参拝していこうとなった訳ですが・・・。

2022年あいちを巡る生活って巡拝記

 新型コロナウィルス(オミクロン株)が年明けから急速に感染拡大してしまった為、当所予定してた通りとはいかなくなってしまいましたが、2022年(令和4年)に愛知県を巡っていく巡拝記を順次更新していきます。

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