知多四国八十八ヶ所 知多市

雨宝山正法院(愛知県知多市佐布里町) 知多四国霊場七十三番札所

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 雨宝山正法院
所在地 愛知県知多市佐布里町地蔵脇30番地
御本尊 地蔵菩薩
宗 派 真言宗豊山派
創 建 元暦元年(1184年)
札 所 知多四国霊場 七十三番札所
くるま六地蔵 二番札所
御朱印
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参拝日:2018年11月21日

知多四国霊場札所一覧

沿革・由緒

佐布里村字地蔵脇に在り。境内三百九十二坪、真言宗、中島郡長野村萬徳寺末たり。創建年月詳ならず。往古後鳥羽天皇の勅願所にして初め天台宗なりして應永年中憲譽法印再興の後今の宗となす。累年の兵火に由り諸堂宇多く焼失して唯た地蔵堂一宇を存するのみなりしを後暫漸く密院を爲すに至れり。一山八坊あり法性坊、松本坊、法蔵坊、成就坊、泉蔵坊、実相坊、密厳坊、浄蓮坊と曰く今存するもの密厳・浄蓮の二坊宇のみ。古鰐口あり銘に曰く明応七年五月十日檀那平朝臣宗宣と其他寺宝数多あり。

明治二十六年発刊「愛知県知多郡誌」より

現在でも佐布里五カ寺と呼ばれている「雨宝山正法院」とその元塔頭の寺院なんですが、色々と資料を調べていると、「雨宝山如意寺正法院」というのが正式な寺号のようです(愛知県知多郡誌でもこの寺院名で紹介されています。)。さらに、一院八坊、一山九坊と記載されている所も見受けられます。

更に、正法院は本坊を担い、如意寺が本堂と一山を担っているとしている所もあって、何が正解なのかよくわからなくなっています。ただ、「愛知県知多郡誌」の説明を読む限りでは、「雨宝山如意寺」と「雨宝山正法院」を別の寺院であると考えるのではなく、院号を持つ寺院であり、一山八坊の本山ではなかったのかと思うのですが。

実際、現在でも如意寺は無住の寺院であり、知多四国霊場の朱印は「雨宝山正法院」で頂くことからも突拍子もない提案ではないのかと勝手に思っています。

更に、元々知多四国霊場の七十六番札所は「実相坊」が選定されていたそうなのですが、廃寺となったしまった為、「如意寺」に移された歴史があります。「一寺で札所を二カ所兼ねる事は当時では考えられなかった為、如意寺と正法院を分けてそれぞれ知多四国霊場の札所とした。」と考えるのは飛びすぎですかね。

正法寺の本寺となるのが「中島郡長野村萬徳寺」とあります。現在の住所だと稲沢市長野3丁目にある「長沼山萬徳寺」になります。「ぼたん寺」としてもとても有名な寺院のようです。ぼたんが咲く頃・・・4月から6月頃に行ってみるのもよさげですね。

知多四国霊場を行く

いよいよ知多四国霊場巡拝も11日目に突入しました。11月も下旬となり、2018年内限定の記念宝印のリミットも近づいてきているのもあり、何とかして年内(2018年内)に結願したいという欲望が大きくなり、今回はほぼ寄り道をせずに知多四国霊場の札所を少しでも多く納経していこうとルートを事前に考えて岡崎を出発しました。・・・なんと今回は移動中に食事をする為に、自作のおにぎりを持参!(同行している奥さんが「そこまでするの?」あきれていたのは内緒です。)

岡崎を9時に出発し、衣浦大橋経由で知多半島に上陸し、佐布里五カ寺と呼ばれている正法院他4カ寺の共同駐車場に到着したのが10時10分ほど・・・。さて、ここから知多四国霊場の旅11日目がスタートです。

知多四国霊場を行く-11日目-旅行記

参拝記

正法寺の参道脇に設けられている駐車場になります。こちらに車を停めて、七十三番「正法院」から七十七番「浄蓮寺」までを納経して回ることになります。
大井の医王寺と同じく非常に各寺院が密集して建っているので、昔の一山八坊時代の壮大な寺院の雰囲気を感じる事ができるかも?

参道

入口に石柱門が設けられている参道です。正面には正法院の山門が見えます。
石柱門になにやら文言が彫られているのですが・・・。寺号でも無い様で、本堂などで掲げられている文言の様にも見えますが・・・

山門

袖壁が設けられた薬医門の山門になります。
山門前には、山号寺号が彫られた寺号標と、第七十三番と彫られた知多四国霊場の札所案内石柱が据えらえています。

手水舎・水盤

瓦葺木造四本柱タイプの手水舎になります。
手水舎に対して小ぶりな水盤にその脇に水かけ地蔵が安置されていますね。

ちなみに、写真奥に移っている石段を上がった先の御堂が七十五番札所の「誕生堂」になります。

本堂

入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。
本堂の正面には濡れ縁が設けられているのですが、中央部分は濡れ縁も階段も設けられておらず、扉のすぐ前で納経できる様になっています。

本堂の外陣部分の屋根には龍の絵が描かれていました。木の色目から最近改築された感じです。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

御朱印

参拝を終えて

境内には梅の木が植えられています。その脇には「梅園」と彫られた石碑があります。

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所在地を地図で確認

寺院名 雨宝山正法院
所在地 愛知県知多市佐布里町地蔵脇30番地
最寄駅 知多乗合バス「佐布里保育園前バス停」徒歩3分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

知多四国霊場を行く

知多四国霊場七十三番札所「正法院」の納経を終え、次は正法院の境内内に据えられている七十五番札所「誕生堂」を参拝していきます。

ちなみに、ここ誕生堂にはある物が据えられているそうですが・・・・。

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