(旧)三河新四国八十八ヶ所 三河国准四国霊場 三河新四国八十八ヶ所 三河海岸大師八十八ヶ所 東三新四国霊場 蒲郡市

西浦山 無量寺(蒲郡市西浦町) 三河海岸大師四番札所

2018年7月17日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 西浦山 無量寺
所在地 愛知県蒲郡市西浦町日中三十番地
御本尊 不動明王
宗 派 真言宗醍醐派
創 建 天暦五年(951年)
札 所 三河海岸大師 四番札所
(旧)三河新四国 五番札所
三河新四国 六十一、六十二番札所
三河准四国 五十四番札所
東三新四国 十七番札所
東海三十六不動尊 十九番札所
三河三不動 二番札所
三河三封寺/がん封じ
御朱印
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参拝日:2018年6月13日
再訪2019年5月22日

三河新四国霊場札所一覧

沿革・由緒

第六十二代、村上天皇の天暦五年に建立と伝えられています。
「がん封じ」の寺として有名で、がん封じ祈祷やがん予防の法話などが行われています。

三河新四国霊場を行く

三河海岸大師三番札所上野山利生院」、(旧)三河新四国霊場四番札所法林山光忠寺」、三河新四国霊場五十九,六十番札所神田山覚性院」と各札所から目指すのが今回参拝する「西浦山無量寺」になります。その他、東三新四国霊場、三河国准四国霊場の札所も兼ねており、この地方の弘法大師信仰の中心ともいえる寺院かと思います。

また由緒にある通り「がん封じ」として特に名が知れており、「ガン封じ祈祷、加持が行われ、さらに住職のユニークなガン予防の法話を聞くことができる」とあって愛知県内はもちろんの事、県外からの参拝者も後を絶ちません。中風除けの妙善寺、ボケ封じの養学院と共に「三河三封寺」として巡礼されている方も多くいらっしゃいます。

参拝記

無量寺正面の参道入口へのアクセス道路は非常に狭く、車で参拝の際には正面ではないのですが、駐車場が設けられているのでそちらに車を停めて境内脇の入口から本堂に向かう形になるかと思います。

こちらが無量寺の駐車場になります。観光バスも余裕で駐車できる非常に広い駐車場が用意されています。

参道入口

本殿から南向き、名鉄蒲郡線「西浦駅」方面に伸びる参道になります。前述しましたが現在参拝される方の大多数が車で訪れると思うので、境内西側に用意された駐車場を利用されると思うので、ほとんど参拝者が通ることがないであろう参道になります。

参道入口に建っている「准四国八十八弘法大師霊場」と彫られた石碑になります。
この石碑に彫られている「准四国」とは「新四国」と同義語になります。しかし、この石碑がどの弘法大師霊場の札所案内石柱なのか・・・・。

更に反対には、「三河新四国第六十一、六十二番札所」と彫られた石碑があるのですが、建立されたのが明治三十年代でして、よく見ると六十一、六十二と彫られている所は、別の数字が入っていたのを削って彫りなおしてますね。

(旧)三河新四国の札所案内石柱かとも思ったのですが、自分の推測では(旧)三河新四国霊場の開創は昭和二年のはずですので、こちらの石碑は「三河海岸大師霊場の札所案内石柱」なのではないかと推測しています。ではもう一方の石碑は、東三新四国霊場の石碑なんでしょうか・・・。もしかしたら他にも弘法大師霊場があったのかもしれませんね。

山門

参道を進むと、袖壁の設けられた四柱門の山門が見えてきます。やはり山門周辺はコの字に袖壁が設けられています。
脇には、西浦不動尊の石碑も見えています。

手水舎

山門を潜り、本堂に向かっていくと左手にある"身代わり不動の滝"と呼ばれる滝と手水の水盤があります。
一番上には不動明王が安置されていますね。こういった感じの手水舎はあまり見かけないですね。

本堂

入母屋造瓦葺平入の唐破風が付けられた向拝が設けられた本堂になります。
本堂自体は高床式なのですが、本堂を入ると土間があり、土足のまま参拝することもできますし、靴を脱いで本堂にあがり外陣最前で納経することも可能です。

本堂中央には本尊である不動明王が祀られ、その本尊から向かって左手に弘法大師像が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

本堂前に建っている「千仏洞めぐり」の立て看板。
本堂のの中にあがり、左手から「千仏洞めぐり」を行う事ができます。拝観無料ですので、無料寺に参拝の折には是非「千仏洞めぐり」をされることをお勧めします。

参拝した日は平日だったのですが、祈祷されている方が何人も見えました。
ここのお寺は由緒でも書いてありますが、がん封じで非常に有名な寺院になり、寺院のいたるところにがん封じの絵馬が奉納されています。

弘法大師像

本殿前の修行大師像が建てられています。

観音堂

こちらは観音堂になります。三河新四国六十二番札所にもなっているのですが、内陣は扉がありよく見えないのでわからないのですが、その内陣と外陣との間の扉の前に弘法大師像が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

大雁塔

大雁塔と呼ばれる中国の西安で見ることができる"玄奘三蔵"がインドから持ち帰った仏典を収めるために作らせた著名な仏塔のレプリカになります。実物と比べるとかなりスケールダウンしているそうなのですが、それでもこれだけの威容を誇ります。中国で本物を見てみたくなりますね。ただし、残念ながらこの大雁塔は入ることはできません。

蒲郡市天然記念物:楠の木

本堂向かって右側には蒲郡市指定天然記念物の大くすの木があります。幹の中が空洞になっているのですがこれだけの枝ぶり。木ってすごいですねえ。

懸魚・鬼瓦

鬼瓦と懸魚をご覧ください。
まさに、"鬼瓦"ですよね。こういった鬼瓦好きです!
懸魚は鰭なしの猪の目懸魚になります。

ミニ新四国霊場

境内の裏手になるのですが、写し本四国霊場(ミニ新四国霊場)が設けられています。
他の所の様な整然と並んだ感じではなく、ご覧の通り一ヶ所づつ御堂が結構自由に並んでいる印象を受けます。それぞれの御堂の造り方が自由で同じ造りの物がみあたらないのも特徴でしょうか。ただ、そんな目立つ場所ではないのでもしかしたら参拝された方でもこの四国霊場に気づいていない方が多いかもしれませんね。

御朱印

参拝を終えて

無料寺の境内から西側にある駐車場に抜ける道沿いに漬物や海苔などを販売するお店があります。観光バスが到着するとこのお店ともう一軒駐車場のすぐ脇にお店があるのですが両店とも買い物される方で大賑わいになります。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名 西浦山 無量寺
所在地 愛知県蒲郡市西浦町日中三十番地
最寄駅 名古屋鉄道 蒲郡線「西浦駅」徒歩5分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

三河海岸大師、(旧)三河新四国霊場を遍路の方は、三河海岸大師五番札所、(旧)三河新四国六番札所神田山覚性院」を目指します。

三河新四国霊場を遍路の方は六十三,六十四番札所「中尾山 千手院」を目指します。

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