寺院情報
寺院名 | 梁山妙昌寺 |
所在地 | 愛知県豊田市王滝町覚庵十六番地 |
御本尊 | 釈迦如来 |
宗 派 | 曹洞宗 |
創 建 | 延文元年(1356年) |
札 所 | 三河山陽新四国 八十八番札所 |
御朱印 | ー |
H P | ー |
参拝日:2021年3月3日
沿革・由緒
延文元年(1356年)曹洞宗の僧侶「無外圓昭」禅師が「圓昭庵」開創した。二世無着妙融、三世無染融了と続いていきます。
この三世無染融了の時、松平郷の在原信重に婿入りした「松平親氏」が度々訪れ、無染融了に開法帰依し堂宇などを整備。無染融了により開山し「梁山妙昭寺」と改称しています。十二世の時に寺名を妙昌寺に改称。
曹洞宗妙昌寺
明徳元年(1394年)徳川氏の祖先松平親氏の創建と伝えられ、開山は無染融了師である。寺内には親氏の分骨廟所丹波篠山城主青山氏の墓、並びに三河鈴木宗家の墓がある。
寺宝として愛知県指定文化財道元禅師の書、豊田市指定文化財松平元康の制札、妙昌寺文書等を始めとして後陽成院宸筆、正法眼蔵写本、超子昴の画など貴重な仏典、書画、古文書
が多い。
豊田市による案内看板より
参拝記
妙昌寺の境内地は王滝渓谷の巴川側の入口と言ってもいい場所にあります。王滝渓谷の散策も兼ねて王滝渓谷の駐車場に車を止めて参拝するのも楽しいかもしれませんね。妙昌寺まで車で向かう場合は、境内に車を止める余地がありますので、そちらに車を止める事になるかと思います。
ストリートビューは妙昌寺裏手側の入口で、墓地側から妙昌寺境内に進むことができます。
参道
山門から少し離れたところにある王滝渓谷の駐車場から妙昌寺に向けて歩いていくと、仁王側を渡る橋が設けられていて、そこから仁王川を眺めると、まさに渓谷って感じの川が流れています。
橋を渡ってすぐに、妙昌寺の寺号標が据えられています。山門へは、右側の杉林の中をぬける歩道を進んでいきます。左側の階段は妙昌寺の境内から一段低くなっている場所に繋がっています。今は特に使っている感じがしないのですが、平坦な場所が広がっていて塔頭が建っていてもおかしくない感じです。ただ・・・妙昌寺に塔頭があったのかは全く不明なんですが・・・。
こちらの歩道を進んでいくと、王滝渓谷に向かう事ができます。注意書きで、「是より先道幅が狭く、傾斜のきつい遊歩道」と書かれています。どのくらいきついのでしょうか。
王滝渓谷遊歩道には向かわず、少し坂を登った先にある妙昌寺山門を目指して進んでいきます。この石垣にそって以前は塀が設けられていたのかな。
山門
袖壁が設けられた薬医門の山門になります。山門をよく見てると・・・
御大典記念「三河山陽新四国第八拾八番札所」と書かれた看板が掲げられていました。三河山陽新四国・・今まで全く聞いた事がない新四国霊場です。御大典記念となっている所から、大正初期か昭和初期に開創された霊場なんだろうと想像はつくのですが、Google先生に尋ねてみても沈黙を守っている辺り、完全に忘却の彼方に消えてしまった霊場の様です。八十八番札所となる妙昌寺が曹洞宗の寺院であることからも、真言宗以外の寺院も札所になっている霊場なんですね。やはり、愛知県では真言宗だけで八十八ヶ所霊場を構成するのは非常に厳しいのでしょう。ところで、三河山陽ってどこ?
本堂
寄棟造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。向拝の柱の所に石造の仁王像が一対据えらえています。こういった感じで本堂前に据えられている仁王像はお初かな。
松平親氏、青山氏、鈴木氏墓所
妙昌寺には、松平親氏の供養塔となる宝篋印塔、松平氏に仕えた青山氏三代の五輪塔、そして、石塔に書かれていますが「三河鈴木家」の五輪塔が並びます。
松平親氏供養塔
親氏が無染融了に帰依し、堂宇を寄進し中興開山による寺格を有する事になった事もあり、ここ妙昌寺には松平親氏の供養塔があります。ちなみに、妙昌院に残る位牌では松平親氏の没年は永享九年(1437年)となっているようです。
青山氏墓所
青山氏のものと伝わる三基の宝篋印塔になります。青山氏は安城譜代にも名を連ねる一族で、一説では親氏の代から松平家に仕えたとも言われています。この三基の宝篋印塔が誰のものなのかは現地では記されている物がなくわかりませんでした。
三河鈴木家霊廟
基壇上に据えられている五輪塔や無縫塔は三河鈴木家の物であると伝承されている様です。ここ妙昌寺は鈴木宗家筋で酒呑城(陣屋)を居城とした旗本鈴木家の墓所となっていたようで、
まさに三河(酒呑)鈴木家の霊廟となっています。この鈴木家の分家筋に足助氏の後に足助城を居城とした足助鈴木家などがいます。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 大梁山妙昌寺 |
所在地 | 愛知県豊田市王滝町覚庵十六番地 |
最寄駅 | 名鉄バス岡崎足助線「王滝町バス停」徒歩6分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。