天林山西方院(名古屋市南区笠寺町) 大名古屋八十八ヶ所 四十五番札所

寺院情報

寺院名天林山西方院
所在地名古屋市南区笠寺町上新町八十一番地
御本尊不動明王
宗 派真言宗智山派
創 建不明
札 所大名古屋八十八 四十五番札所
御朱印
H P

参拝日:2020年2月5日

由緒・沿革

 前回紹介した「天林山笠覆寺/紹介記事」の塔頭だった「西方院」が独立し、元本寺である笠覆寺の同じ号である「天林山」を号した「天林山笠覆寺」として、現在では大須にある「北野山寶生院/紹介記事」(大須観音)の末寺となっているようです。(今でも本寺末寺の制度って残っているのかな?)
 笠覆寺には平安期から鎌倉期にかけては塔頭十二坊が存在していた様なのですが、江戸時代末期には数を減らしながらも六坊が残っていた様です。

天林山笠覆寺の塔頭六坊一覧

1天林山西方院名古屋市南区笠寺町上新町八十一番地
2天林山東光院名古屋市南区笠寺町上新町四十七番地
3天林山泉増院名古屋市南区笠寺町上新町七十六番地
4慈雲院(廃寺)
5天林山西福院名古屋市南区笠寺町上新町二十二番地
6寶壽院(廃寺)

 笠覆寺の境内ある「西福院」以外の三ヶ寺はそれぞれ「大名古屋八十八ヶ所」の札所に選ばれています。そのおかげで笠覆寺周囲を少し歩くだけで四ヶ所の札所を納経することができます。

 現在「粕畠貝塚」の案内板が設置されている場所は「観音塚」と呼ばれていました。その名の通り「観音堂」が建てられていた塚で、享保元年(1716年)「加藤又兵衛勝貞」が寄進した「南無聖十一面観世音大菩薩」と刻まれた碑と千手観音の坐像が安置されていました。この観音堂が取り壊しとなり、観音像が西方院に奉安される事になったそうです。

 この「観音塚」は天林山笠覆寺の前身である「天林山小松寺」が天平年間に建てらえた場所になります。という事は、その観音塚の場所で藤原兼平と玉照姫が出会ったという事になる訳ですね。(この辺りは「玉林山笠覆寺」の紹介記事内の由緒部分を参考にしてみてください。)

 

名古屋二十一大師霊場ー寄り道遍ー

 名古屋二十一大師霊場遍路の旅四日目も終盤に入ってきました。名古屋二十一大師の札所は前回紹介した「天林山笠覆寺(笠寺観音)」を納経し残るのは二十一番札所である「八事山興正寺」のみとなりますが、今から興正寺に向かう時間がなかったので、笠寺観音周辺にある元塔頭であり大名古屋八十八ヶ所の札所を参拝して、四日目の遍路旅を終了したいと思います。

 今回納経する「天林山西方院」は笠寺観音の西門の近くにある寺院であり、前述しているように、塔頭だった一坊が前身の寺院になります。

参拝記

 笠寺観音の西門から南方向を望むと、西方院の境内にある「明王堂」を望むことができます。この明王堂のさらに南側に「天林山西方院」の境内入口があります。

境内入口

 「真言宗智山派 天林山西方院」と彫られた寺号標と袖壁が設けられた薬医門の山門になります。

本堂

 入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられたコンクリート造りの本堂となります。
 前面に高覧のある濡れ縁も設けられていたり、近年コンクリート造りで作られている本堂の標準的な様式の様に感じます。勝手な感想ながら、この本堂の様式からでは真言宗の香りはあまり感じませんねえ・・・どちらかというと浄土宗だったり浄土真宗の本堂の雰囲気を感じてしまいます。

工事中の基礎部分が

 参拝した時、観音堂や護摩堂が建築されるのであろうベタ基礎部分がほぼ完成している感じでした。寺社建築にも建築基準法が適用される為、基礎部分を見ていると、アンカーボルトも設けれていますし、一般住宅の建築と全く変わらない雰囲気ですね。
 この建物はもしかしたら観音塚から移された観音像が奉安されるのでしょうか・・・。いずれ再び訪れて確認したいと思います。

明王堂

 「烏枢沙摩明王」が奉安されている明王堂になります。現在ではこちらの御堂に前述した粕畠にあった観音塚から移された観音像が奉安されています。もしかしたら、大名古屋八十八ヶ所の札所本尊もこちらに奉安されているかもしれませんね。

 笠寺観音の西門近くから明王堂に通じる入口が設けられていて、そこには「笠寺烏枢沙摩明王」と彫られた石柱が設けられていました。

 烏枢沙摩明王といえばトイレの神様というイメージがどうしてもついてきてしまいますが、密教においては、特に力を持った五大明王の一尊とされています。そのとてつもない力によって「この世の一切の汚れを焼き尽くす」とされています。

地図で所在地を確認

寺院名天林山西方院
所在地名古屋市南区笠寺町上新町八十一番地
最寄駅名古屋鉄道名鉄本線「本笠寺」徒歩4分

次の目的地は?

 今回参拝した「西方院」と同じく笠寺観音の塔頭だった「天林山泉蔵院/参拝記事」を参拝します。こちらは大名古屋八十八ヶ所四十四番札所に選定されている寺院になります。

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