名和古墳群(愛知県東海市名和町)

 名古屋市緑区大高町火上山に鎮座する「氷上姉子神社」の境外地となる場所に、円墳が三基寄り添った感じで築かれた「名和古墳群」があります。その立地から、埋葬者が尾張国造「乎止与命」、「建稲種命」、「宮簀媛命」が埋葬されたという説もあるそうです。

名和古墳群の概要

史跡名名和古墳群
所在地愛知県東海市名和町三ツ屋地内
形状円墳
規模一号古墳 直径20m
二号古墳 直径10m以下か?
三号古墳 直径10m以下か?
指定・種別東海市指定史跡

訪問日:2020年9月16日

名和古墳群の沿革

 古代、尾張国造であった「建稲種命」の館があったという「火上山」から海岸線沿いに西に沿った場所に三基の古墳が築かれています。地理的に火上山周辺を治めていた豪族の墳墓と考えられるのかなと思います。

 上記の地図は、現在の海水面が4mから7m上昇した場合の海岸線を示しています。濃い青色が海水面が4m上昇した場合、それより少し薄い青が7m上昇した場合を示しています。ヤマトタケルが東征の途中、建稲種命を訪ねて火上山を訪れたとされる景行天皇の御代は今より海水面が7m以上高かったと言われていて、今回紹介している名和古墳群から火上山はまさに満潮時になると海岸線に張り出した山の様な感じだったと思われます。逆に引き潮になると干潟が現れるといった場所だったと思われます。

 そんな名和古墳群ですが、上記の地図では海を隔てた西にある「兜山古墳」と共に、尾張国造だった「乎止与命」、「建稲種命」、「宮簀媛命」が埋葬された古墳だという説もあるようですが、築造された時期などを考えると、年代が違ってるかな?というのが正直な感想ですかね。

 ただ、場所的に事を考えると、火上山または氷上姉子神社の関係する方の墳墓である可能性は高そうな気がします。この場所が現在も氷上姉子神社の境外地となっているのかは不明ですが、明治期に据えられた石碑には氷上姉子神社の敷地であることが記されています。

名和古墳群

市指定文化財第十一号(史跡)

標高約一〇mの丘陵上にある現存している三基の円墳(一・二・三号墳)で構成され、三ツ屋古墳群とも呼ばれています。
一号墳は直径約二〇mの円墳で、内部に平石を七・八段積み上げた横穴式石室が発掘で確認されている。石室から須恵器が発見されており、古墳時代後期の築造と推定される。

東海市教育委員会

訪問記

 写真中央の小高い丘の上に、三基の円墳が築かれているそうです。周囲には駐車場などは用意されていないので、通行の邪魔にならない場所に駐車して訪れる必要があります。

 丘の麓には、東海市の教育委員会が設置した「名和古墳群」の説明板が設置されています。この説明板には書かれていませんが、明治二十九年にこの古墳周辺の土地所有者が墳墓に生えていた松の木を売るために掘り起こしたところ地中から副葬品が出土して話題となったそうです。所有者はここに古墳がある事を知らなかったそうで、これによりこの丘が古墳であることが知られ、当時はこの古墳への参拝者で周囲が混雑するほどだったという記録があるそうです。

 現在、古墳は瑞垣で囲まれた御垣内にあり、よくわからない状態になっています。詳しい情報が余り存在していないので、一号古墳のみが御垣内にあるのか、三基とも御垣内にあるのかこの辺りがよくわかりません。

 瑞垣脇には、「火(氷)上姉子神社附属地 名和古墳」と記された石碑が設置されています。明治二十九年に偶然発見された時は別の所有者がいたはずですので、その後、氷上姉子神社に寄進されたのでしょうか。

愛知県内におけるヤマトタケル東征の伝承地を巡っています。日本書記では伊勢から駿河に海路で向かったとされ尾張国、三河国に立ち寄ったとは書かれていません。しかし、古事記には東征に向かう途中尾張国にて美夜受比売と出会ったと記載されており、ヤマトタケルが尾張国に立ち寄ったとされています。
 尾張国、三河国にてヤマトタケルがどういった行動をしていたのかは、古事記にも記されておらず、不明なのですが、尾張国、三河国の各地には、ヤマトタケルの東征軍の伝承が残っていて、その足跡を追いかける事ができます。

 そこで、当サイトでは愛知県各地に残るヤマトタケルの東征の伝承地を尋ねていき、どのようにして尾張国、三河国を進軍していったのかと追ってみたいと思います。

地図で所在地を確認

古墳名名和古墳群
所在地愛知県東海市名和町三ツ屋地内
最寄駅東海市循環バス「緑陽小学校東バス停」徒歩1分
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