寺院情報
寺院名 | 井際山 持宝院 |
所在地 | 愛知県知多郡南知多町内海林之峯六十六番地 |
御本尊 | 如意輪観世音菩薩 |
宗 派 | 真言宗 |
創 建 | 不詳 |
札 所 | 知多四国霊場 四十七番札所 知多西国観音 九番札所 南知多観音霊場 三十三番札所(結願所) 知多七福神 寿老尊天 |
御朱印 | 〇 |
H P | 〇 |
参拝日:2018年10月3日
持宝院公式ホームページのご紹介
https://koubousama.p-kit.com/
知多新四国霊場公式ホームページのご紹介
http://chita88.jp/
沿革・由緒
内海村字林峰に在り。中島郡長野萬徳寺末たり。創建詳ならず。古大伽藍にして観福寺と称す。中世荒廃して僅かに観音堂一宇を存す。寛正元年僧金尊中興して今の寺号とす。当寺境内は即ち絶景の地にして高丘の上にあり。俗是丘を井際山と称す。本山寺号はこれより出たり。寺前石段の下に古井あり轟井と称す。往古弘法大師の加持せし水なりという。
「尾張国知多郡誌」より
知多四国霊場四十五番札所「尾風山 泉蔵院」、四十六番札所「井際山 如意輪寺」と同じく、元々この地にあった、行基大菩薩が建立したという一山九坊を有した「井際山 観福寺」の塔頭として創建された寺院と伝えられています。元々観福寺は持宝寺が建つ場所の周辺にあったらしく、今では観福寺と同じ場所に建つ唯一の寺院となっています。
持宝寺は、弘法大師が修行した後と言われる「轟井」のある場所に建つ寺院でもあります。
知多四国霊場を行く
名鉄知多新線「内海駅」から北側に、内海中学校の脇をそのまま進んでいくと、寺宝院が見えてきます。石柱門の先に駐車場があり、石段を登っていくと境内が見えてきます。
本堂前に車で登れるようにわき道が用意されているのですが、非常に道幅が狭く、対向車とのすれ違いができないので、車で本堂前まで行かれる時は注意が必要です。
管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅
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参拝記
内海駅の高架下から南北に真っ直ぐ伸びるこの道路を北側に直進すると突き当りに持宝寺があります。
道路を直進すると、石柱門があり、その先は上記の写真の場所になります。木々の奥に建物が隠れてしまい、この写真だけみてもここが寺院だという事が解らないですね。
石柱門
ここ持宝寺の入口に立つ石柱には、向かって左側には「尾張名勝桜〇←なんと書かれているのか・・・」と彫られています。
この名勝が一体どんなものなのかはこれからだけでは分からないのですが、ここ持宝寺は桜の名所になっているそうで、この持宝寺全体に関係するものなんだとは思うのですが・・・。
※伊勢湾台風の襲来以前には、境内に二千本を超える桜、カエデなどが植えられていたそうなのですが、伊勢湾台風によってかなりの本数が折れ枯れてしまったとか。
向かって右側の石柱には「新四国四十七番霊所」と彫られています。さらにその横に、林ノ峰貝塚の碑がありますね。この林ノ峰貝塚の発掘調査では人骨や犬の骨などが確認されたそうです。出土した品々は南知多郷土資料館に展示されていたようなのですが、現在閉館中・・・。
手水舎・水盤
石段の参道を登った先に置かれた水盤になります。
手水鉢と彫られた水盤もなかなか見かけませんね。ただ、手水につかう水盤なので、名は体を表すを地で行く水盤ですね。
本堂
寄棟造瓦葺平入の本堂になります。
もともと、観音堂がこの地に移されて中興されたという寺伝も存在しています。確かに、本堂中央には如意輪観世音菩薩が本尊として安置されているので、観音堂でも間違いないのかもしれませんね。
本尊の向かって左側には、知多四国霊場四十七番札所の弘法大師像が安置されています。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
知多西国観音 札所案内石碑
本堂の前には、「当郡三十三所第九番札所」と彫られた札所案内の石碑が据えられています。この石碑が建てられた当時は、知多西国観音ではなく、知多郡三十三観音と呼ばれていたのかもしれませんね。
何かの石柱
桜〇一〇道・・・二文字目と四文字目がこの角度ではうまく読めないのですが、なんと書かれているのかな。
持宝寺境内入口にあった尾張名勝桜〇と彫られていた石柱となんらか関係がありそうですね。
尾張名所図解
江戸時代末期から明治時代にかけて編纂された尾張国八郡の名所を網羅した図書になります。
その六巻に知多郡の名所が書かれており、その中に、今回紹介している「井際山 寺宝院」の事も挿絵付きで描かれています。この中で持宝寺は山寺観音として知られているという事が書かれていますね。
御朱印
参拝を終えて
持宝寺の参拝を終え、これで南知多町内にある知多四国霊場の札所はすべて参拝を終えたことになり、再び美浜町に戻り知四十八番札所「禅林山 良参寺」を参拝していきます。