ONE POINT
名古屋市天白区にある御幸山の南麓に鎮座する八事神社の紹介です。詳細は不詳なのですが、一説には室町時代にはこの地域の産土神として崇敬されていたんだとか。
神社情報
神社名 | 八事神社 |
鎮座地 | 名古屋市天白区御幸山一三三九番地(Googlemap) |
例大祭 | 十月十七日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 応神天皇 大伴武日命 高峯大神 (配神)建速須佐之男命 |
旧社格 | 村社 |
神名帳 | ー |
境内社
境内社 | 山神社(御祭神:大山祇命) 冨士社(御祭神:木花咲耶姫命) 白山社(御祭神:菊理姫命) |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ○ |
参拝日 | 2022年4月6日 |
御由緒
創建は明らかではない。
現在は御幸山とよばれるこの地は以前は「音聞山」と呼ばれていました。この音聞山の南側麓に神功皇后、応神天皇、玉依姫の三柱を御祭神とする八幡社鎮座していた。明治四十三年に八事地内に鎮座していた一之御前社、高峯社を合祀し、社名を八事神社に改称した。
音聞山と御幸山
音聞山は江戸時代の書物「名古屋名所図会(天保十五年(1844年))」にも描かれている八事を代表する景勝地になります。この山から遠く熱田の海が見渡す事が出き、鳴海潟の海鳴りの音が聞こえたという。
明治二十三年(1890年)、愛知県で「陸軍大演習」が行われた際に、明治天皇が行幸され、音聞山より演習を統監された。また、大正二年(1913年)に行われた陸軍の演習においては大正天皇が行幸され同地において統監された。両陛下が行幸され演習を統監された事から「御幸山」と呼ぶ様になったという。
※御幸は行幸の事をさす。
現在、御幸山山頂には両陛下が統監された事を記念する碑が建てられており、昭和初期には両陛下にまつわる「聖蹟」とされ、現在は御幸山公園として整備されています。
「愛知県新十名所」の選定に際して、八事音聞山として2,978票を集め42位にランクインしています。前述のように音聞山から御幸山への地名変更がいつ行われたのかは全く不明ですが、たぶん新十名所として投票された音聞山は間違いなく八事神社が鎮座しているこの辺りになると思います。この「八事音聞山」については次の記事で紹介していこうと思いますので、是非こちらもご覧ください。
- 不詳:八幡社創建
- 明治五年:村社に列格
- 明治四十三年:一之御前社、高峯社を合祀、八事神社に改称
- 大正十二年:社殿を改築
- 昭和十年:愛知県招魂社の拝殿を移築
創建は明らかではない。『尾張志』に”八幡社は八事村音聞山のふもとにあり、神功皇后、応神天皇、玉依姫三坐を祭るとよし社人を富田式部という。一の御前社は大伴武日命を祀り天文十五年(1546年)以后の棟札あり”と明治五年、村社に列格する。明治四十三年四月二十二日、八事字宮脇四十番、村社、一の御前社と字八幡山六十五番、村社、高峯社を本社に合祀し、八幡社を八事神社と改称した。大正十二年十月六日、社殿を改築。昭和四年十二月十四日、社務所を新築する。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 応神天皇
- 大伴武日命
- 高峯大神
- (配神)建速須佐之男命
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
名古屋市に住む方にとって八事(塩釜口)の神社と言えば「塩竈神社」を想像される方が多い様です。八事の塩竈神社は安案の神として非常にその名が知られていて戌の日にもなると安産祈願に訪れる妊婦さんが非常に多いんだとか。ただ、名古屋市外というか三河地方に住んでいる自分にとっては正直この辺りを訪れるまでよくわからなかったりする訳ですが・・・。
そんな塩竈神社とは境内を接するように鎮座している八事神社なんですが、八事神社の境内入口は住宅地の中で少しわかりにくくなっているので注意が必要です。参拝者用駐車場が境内の西側に用意されていますが周囲の道路幅は非常に狭くなっているので運転に注意しながら訪れて下さい。
境内入口
御幸山の南側の麓に八事神社の境内入口があります。旧社格が彫られた社号標、幟掲揚ポール、石灯籠一対、神明鳥居、灯篭に遮られてわかりにくいですが狛犬一対などが据えられた境内入口です。
狛犬
朱色の化粧がまだ残っている明らかに生まれたての雰囲気がプンプンする狛犬一対になります。タテガミというかカールした毛の造形が大きく立体的な造形になっているのが最近生まれた狛犬の特徴と言っていいかと思います。
社殿
参道入口から石段の参道を登り切った先に鎮座している社殿になります。拝殿は切妻銅板葺コンクリート造りに唐破風の向拝が設けられた造りになっています。四方が透明ガラスのサッシがはめ込まれ中が丸見えとなっている非常に開放感を感じる拝殿ですね。昭和十年には現在の愛知県護国神社の拝殿が移築されたとしていますが、老朽化の為建て替えられたのでしょう。
本殿が鎮座している場所は拝殿が建っている場所から一段高くなっていて拝殿から祝詞殿の間に階段が設けられている社殿になります。
境内入口から社殿への動線から外れている感がある場所に据えられている木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
力石
手水舎の脇に、力石が置かれていました。祭などで村の力自慢の男たちがこの力石を担ぎ上げる事で力を誇示したとされる力石ですが、137kgもある石を自分がどうこうできるわけもなく、1mmも動かずに鎮座しています。力石を担ぎ上げる事をライフワークにしている有志の会みたいなものがあるらしく、コツをもっている方じゃないと持ち上がらないんじゃないかなあ。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 八事神社 |
鎮座地 | 名古屋市天白区御幸山一三三九番地(Googlemap) |
最寄駅 | 鉄道:名古屋市営地下鉄・鶴舞線「塩釜口駅」徒歩9分 バス:名古屋市営バス・植田12系統「元八事四丁目バス停」徒歩7分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。