神社情報
神社名:蛭子社
鎮座地:西尾市吉良町宮崎宮十一番地
御祭神:事代主神、迦具土命、建早須佐之男命
旧社格:無格社
創 建:大宝二年(702年)
境内社:永禄八年
例大祭:一月二十日
御朱印:-
H P:-
参拝日:2017年1月3日
御由緒
社伝に、永禄三年(1580年)今川義元巡遊の際この地は耕地少なく漁業にて生活するもの多く、漁業の祖神の西宮大明神を祀ればよろしと同八年十月二十日蛭子神を祀るという。義元が釣りをした岩が現存する。明治五年十月、据置公許となる。大正二年十月九日、字秋葉西の秋葉社と字日赤兀の秋葉社と字八王子の津島神社を本社に合祀した。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
参拝記
神社周辺情報
恵比寿海岸の蛭子岬に鎮座しているのが蛭子社
直ぐ近くには、幡頭神社が鎮座しています。
そんな砂浜の脇に
「 暁の 夢に見えつつ 梶島の 石超す波の しきてし思ほゆ 」
藤原朝臣宇合
この和歌が彫られた石が設置されています。
参道
海岸から蛭子社への境内への石段が設置されています。
鳥居
神明鳥居がお出迎え。
スクリューと錨
伊勢湾台風の時にこの地に座礁した松隆丸のスクリューと錨
社殿
入母屋造、瓦葺、妻入りの社殿になります。
ここの社殿独特の様式で
社伝の後ろ側、本殿が置かれている場所は切妻の覆殿になっています。
まさに、拝殿と本殿が一体型になった社殿ですね。
懸魚・鬼瓦
鬼瓦と鰭無し蕪懸魚になります。ここの鬼瓦・・・
すばらしすぎます。
参拝を終えて
由緒に予想外の今川義元の名前が登場します。
この辺りは、松平家の影響も乏しく、今川方だった吉良家の影響力が非常に強い場所だったんでしょうね。
しかし、永禄三年は桶狭間の戦いで義元が絶命した年です。そんな事が起きる年にこの地に神社を祀る様に指示をしているなんて、歴史の醍醐味ですよね。