常滑市 常滑郷二十一大師 知多本四国移霊場

龍松山正住院(常滑市保示町) 西方四十八願所六番札所

2019年10月26日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 龍松山正住院
所在地 常滑市保示町1-56
御本尊 阿弥陀如来
宗 派 西山浄土宗
創 建 文明年間(1469~87年)
札 所 知多本四国 二十八番
常滑郷廿一大師 十四番
御母公廿一 十七番
知多坂東観音 二十九番
知多百観音 七十四番
法然知多廿五 十三番
西方四十八願所 六番
御朱印
H P

参拝日:2019年10月9日

正住院二十三代住職「専阿上人」が発願主だった西方四十八願所について

市町村別参拝寺院一覧
=尾張地区= =知多半島= =西三河地区=
=東三河地区=    

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弘法大師八十八ヶ所霊場
=尾張地方= 知多四国 四国直伝弘法 知多本四国移
尾張新四国 大名古屋八十八    
=三河地方= 三河新四国 ●三河准四国 (旧)三河新四国
三河海岸大師 東三新四国 西加茂北部新四国  
弘法大師二十一ヶ所霊場
=尾張地方= 名古屋廿一 ●西春北部廿一 ●御母公廿一
扶桑廿一 光明廿一 岩倉廿一 布袋廿一
古知野廿一 常滑郷廿一 大野谷廿一 嶋崎廿一
知多西浦廿一      
=三河地方= ●豊鳳廿一 三河海岸廿一 渥美廿一
弘法大師霊場(三弘法)
=尾張地方= 名古屋三弘法 尾張三弘法 大名古屋三弘法
扶桑三弘法 布袋三弘法 丹陽三弘法 知多三弘法
=三河地方= 三河三弘法 知立三弘法 額田三弘法
東三河三弘法      

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観音三十三ヶ所霊場
=愛知県全域= ●愛知梅花観音    
=尾張地方= ●尾張観音 ●城東西国観音 ●知多西国観音
●南知多観音 尾張西国観音 知多坂東観音 知多秩父観音
=三河地方= ●三河観音 ●三河白寿観音 ●穂の国観音
●豊橋西国観音 三河西国観音 西条吉良観音 東条吉良観音
三河坂東観音 三河秩父観音 岡崎西国観音  
その他観音霊場
=尾張地方= 知多百観音 名古屋百観音 知多六地蔵
くるま六地蔵 尾張六地蔵 尾張国六地蔵 府下六地蔵
知多六観音 知多十二薬師    
=三河地方= 東三河十八薬師 東三河廿四薬師 渥美半島観音
三河三観音 三河三薬師 岡崎三十六地蔵 善光寺三河願所

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その他の霊場
=尾張地区= ●尾張三霊場 ●鳴海宿十一寺 ●法然知多二十五
法然新尾張二十五 野間開運 南知多円空三佛  
=三河地区= ●三河三封寺 ●三河三不動 法然三河二十五
三河十二支      
広域霊場
東海不動尊 西方四十八願所    
七福神霊場
=尾張地区= 尾張七福神 高蔵寺七福神 なごや七福神
大府七福神 南知多七福神    
=三河地区= 三河七福神 吉田七福神 東海七福神
名数
=尾張地区= 知多三山 名古屋三大仏  
=三河地区= 三河七御堂 西郡四大寺 西郡五社
饗庭三社三箇寺 三河三白山    

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沿革・由緒

半田市にある「常楽寺」の住職だった「空観栄覚」によって創建されたと伝えられています。

"本能寺の変"の際、堺にいた「徳川家康」は、有名な"伊賀越え"で堺から三河に逃れています。その道中、伊勢湾を横断して常滑郷の「正住院」裏手の海岸に船で辿り着いたと言われています。この地を納めていた常滑城主の水野守次は「明智光秀」側に付いた為、常滑城に入城する事が出来ず、正住院に休憩を取った後、正住院の親寺である常楽寺に向かったと言われています。

知多四国霊場を行く~寄り道遍~

常滑城址から天澤院に向かう為、細い路地を進んでいると、右手に非常に大きな楼門を有する寺院が現れました。この時は、細い路地に面するように大きな寺院があるんだな~くらいしか思わず、天澤院、そして総持寺に向かったのですが、そのあと、自分がGoogleマップで作成してある"知多半島三弘法大師霊場MAP"を見ていると、途中で見つけた楼門のある寺院も弘法大師霊場の札所だったことを知り、参拝していく事にしました。

その楼門を有する寺院が今回紹介する「龍松山正住院」になります。こちらの寺院は「西方四十八願所」という自分としては初めて聞く霊場の発願主である「専阿上人」が住職を務めていた寺院になります。

参拝記

前述したように、細道を進むと突然この楼門が見えてきました。こちらの楼門は嘉永六年(1853年)に建立されたようです。重層部分には三尊釈迦像が奉安されているそうです。

楼門から望む本堂です。

手水舎

木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
参拝者が手水するのに邪魔にならない奥側の柱に倒壊防止の鉄製の支え柱が設けられています。こういった気遣いは素晴らしいですね。

六角堂

文政九年(1826年)建立の六角堂になります。中には阿弥陀如来が奉安され、一切経識眼禅師黄檗版六七一巻が収められています。

本堂

入母屋造瓦葺平入の向拝の設けられ、高覧のある濡れ縁のある本堂になります。
楼門に引けを取らない非常に大型の本堂だとおもいます。

本堂の中に入ることができ、ゆっくりと参拝させて頂いたのですが、弘法大師像は確認できなかったですね。

参拝を終えて

正住寺の本堂に置かれていたこの一冊。最初何のことなのか分からなかったのですが、本堂の中でさわり部分だけ読んでいたら、どうやら正住寺が関係している霊場であることがわかりました。この西方四十八願所が現在どれくらいの巡拝される方が見えるのかは分かりませんが、札所が京都、大阪、和歌山、奈良、滋賀、三重とかなり広域に点在しているので、すべての札所を巡るにはかなりな時間がかかりそうです。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名 龍松山正住院
所在地 常滑市保示町1-56
最寄駅 知多バス 知多南武線「保示バス停」徒歩1分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。 https://amzn.to/2UHeO79 少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

今回の寄り道遍の散策範囲で直伝弘法大師霊場唯一の札所になる「常光山宝樹院」に向かいます。常滑郷を巡っていると頻繁にであう「常滑郷廿一大師霊場」の結願札所(二十一番)でもあります。

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