西尾市

彦田神社(西尾市西幡豆町)

2018年9月18日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:彦田神社
鎮座地:西尾市東幡豆町彦田前一番地
御祭神:火産霊命、奥津比売命
旧社格:無格社
創 建:不明
境内社:弁天神社、白龍神社、庚申神社、御鍬神社、秋葉神社、御嶽神社
例大祭:十月十八日
御朱印:-
H P:ー

参拝日:2018年9月11日

御由緒

創建は明らかではない。宝永年間(1704-10年)の社殿再建の棟札あり。明治六年一月破却とされたが、明治十一年四月五日、据置公許となる。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より

参拝記

東幡豆小学校の体育館脇と言える場所に鎮座しているのが今回紹介する彦田神社になります。

ストリートビューで彦田神社と東幡豆小学校との位置関係をご覧ください。奥に見えるのが東幡豆小学校の体育館になります。

また、以前紹介した"千手院"からもほど近い場所に鎮座しています。

境内入口

境内入口としては、これぞ神社って感じのごく一般的な構造物の配置かなって思います。
ただ、境内入口時代は石段になっていて、鳥居の下を車が通行できなくなっているのはいい感じかなと思います。

社号標

昭和十二年製の社号標になります。無格社なので旧社格は彫られていませんね。

鳥居

昭和十二年製の扁額が設けられた明神鳥居になります。

手水舎・水盤

銅葺の二本柱タイプの手水舎になります。
非常に独特な目を引くスタイルの手水舎ですね。

あと特徴的なのは、水盤に被された切妻型の蓋の様な物ですね。これは一体何なのでしょうかね?中央部分に穴が開いているので、手を清める際にはこの穴に柄杓を入れて水をすくうスタイルなのかな。

狛犬

昭和十二年生まれの狛犬一対になります。

社殿

改めて社殿を望みます。
ここの彦田神社の拝殿の屋根様式は非常に凝っていて、向拝が設けられた入母屋造の屋根に千鳥破風が設けられており、さらに向拝部分には唐破風が設けられています。

拝殿は非常に凝った造りになっていますが、本殿が鎮座している部分は非常に質素な覆殿が設けられていますね。
資料では流造の本殿が鎮座しているそうです。

境内社

社殿向かって左手に鎮座している弁天神社になります。

こちらがたぶん白龍神社・・・かな?

社殿向かって右手には、境内社の相殿が鎮座しています。
左から庚申神社、御鍬神社、秋葉神社、御嶽神社になります。

そして・・・、相殿の前には秋葉山常夜燈が置かれています。この常夜燈についてはまた次回紹介します。

懸魚・鬼瓦

鰭付きの二重懸魚になります。下段の方は猪の目懸魚ですね。
二重懸魚は非常に珍しい懸魚になりますので、ぜひ見てもらいたい所ですね。

参拝を終えて

明治政府の国家神道としての神社を整備していく際に、一度は破却扱いとされた神社で数年後に改めて据置公許を受けた珍しいケースの神社だと思います。破却扱いされると近くの神社に統合されていくはずなのですが、何らかの原因で統合されてなかったのかもしれませんね。

地図で鎮座地を確認

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

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南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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