(旧)三河新四国八十八ヶ所 三河新四国八十八ヶ所 豊田市

金重山 広昌院(豊田市力石町) 三河新四国霊場 十五番,十六番札所

2019年5月20日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 金重山 広昌院
所在地 豊田市力石町井ノ上百十七番地
御本尊 阿弥陀如来
宗 派 浄土宗
創 建 不詳
札 所 三河新四国霊場 十五番,十六番札所
(旧)三河新四国霊場 八十二番札所
御朱印
H P

参拝日:2019年5月8日

沿革・由緒

詳しい由緒については不明です。

三河新四国霊場を行こう

豊川市を巡拝した時に紹介した札所地図と同じ縮尺の地図に札所の場所を落とし込んでいるのですが、豊川市と比べて非常に広域に札所が設けられている事が地図を見比べて頂ければ解っていただけるかと思います。

開創五十五周年記念に当たる2019年、記念宝印が頂けるという事で三河新四国霊場遍路の旅を始めました。納経帳を頂いき、遍路を始めたのは三十三番,三十四番札所になる岡崎市にある「弘法山 明星院」からでした。まぁ、家から近い札所から始めようかという事もあったわけですが。で、明星院から一路豊川方面の札所を巡拝したわけです。これが一日目。
さて、遍路二日目はどこに行こうかと思案し、今度は家から一番遠い札所を巡拝していこうと思いたち、一路矢作川沿いの堤防を遡上し、豊田市力石町にある十五番,十六番札所である「金重山 広昌院」を目指し、そこから豊田市にある札所を巡拝していきます。

豊田市には、三河新四国霊場の他に、再編される前の三河新四国霊場(当サイトでは(旧)三河新四国霊場と称させて頂いています。)の札所が豊田市から旧足助町にかけて存在していて、その他に自分のほとんど実態が解らないのですが、「三河国西加茂北部新四国霊場」という大師霊場が存在するようです。

参拝記

名古屋市を起点に豊田市を経由して塩尻に伸びていく国道153号線沿いにあるのが今回紹介する「金重山 広昌院」になります。猿投グリーンロードの力石インターから東に750mほど進んだ場所になります。

もう少し広昌院から東に行くと、かつての名鉄三河線の終着駅だった「西中金駅跡」があります。2004年に猿投ー西中金間が廃線となりましたが、その後の2007年に駅舎、プラットホーム共に登録有形文化財に指定されています。海沿い側の三河線廃線区間は、レール、橋脚などすべてが撤去され、辛うじてプラットホームが残っているくらいで、廃線跡は太陽光パネルなどが設置されていたり、碧南市は碧南レールパークという公園などに生まれ変わっているのですが、山側の三河線廃線区間はいまだにレールがそのままになっていたり、同じ三河線の廃線跡といっても違いがあるようです。

折角当ブログでも三河線の廃線、廃駅跡を紹介してきたので、山側の廃駅跡も機会を見ながら紹介していけたらと思います。

駐車場ですが、上記ストリートビューの場所から広昌院に向かって路地に入っていくと山門前には行けるのですが、そこには駐車場がなく、100mほど西側に行った場所から広昌院にむかう道がありそちらに駐車場が用意されていますので、注意してください。

山門

案内看板に沿って広昌院に向かっていくと石段があり、登り切った場所に山門が見えてきます。
新緑の緑色が鮮やかな山門前ですが、秋に訪れると紅葉でまた違った顔を見せてくれそうですね。

潜り戸が袖壁が設けられた薬医門の山門になります。
山門の門柱には山号標、寺号標の他に、新旧二枚の三河新四国霊場札所案内標が掲げられていました。

向かって左側の袖壁は近年改装された感じですね。で、この袖壁にそって境内の外をあるいていくと・・・

大師堂?

子供を抱いている石造ですのでなんともいえないのですが、たぶん・・・子安大師像?じゃないのかなとおもうのですが・・・。詳しい方教えてくださいませ。

水盤

山門を潜り右手には水盤が据えられています。

本堂

入母屋造瓦葺妻入りの向拝が設けられた本堂になります。本堂周囲に濡れ縁も設けられています。

記念宝塔と大師堂と宝塔を結ぶ紐があるので、本尊の向かって左手に大師像が奉安されていることがわかります。本堂が空いていなければこの前から納経するところでしたが、本堂の扉が開いていたので中で納経させて頂きました。

大師堂の前には、本四国霊場の十五番,十六番札所の御砂が置かれていました。
納経の際に使用する木魚も置かれています・・・が、自分は般若心経をそらで唱える事ができないので、木魚を使う事がないんですよねえ・・・。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

開山堂

本堂脇には、勝手に開山堂として紹介していますが、小さな御堂があります。

御堂の中は、地蔵菩薩の奥に、厨子にはいった像が二体。
左手は詳細不明なのですが、右手はこの広昌院の開山である法誉悦叟(ほうよえっそう)の像なんだとか。この法誉悦叟の像が奉安されているので開山堂としたのですが・・・。

御朱印

参拝を終えて

納経を終え、納経帳に朱印を押してふと上を見上げた時、なにやら写真が。

東海テレビで平日の朝に放送されているスイッチという番組の中で「街道を行く」で高井アナウンサーが街道を歩いて巡るという企画があり、最初東海道を歩き、中山道を歩きと放送をたまに見ていたのですが、気付くと飯田街道も歩いていたんですね。そしてここ広昌院も訪れていたと。やっぱり街道を歩いていて三河新四国の案内看板なり幟をみて訪れたのかな?

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。

所在地を地図で確認

寺院名 金重山 広昌院
所在地 豊田市力石町井ノ上百十七番地
最寄駅 とよたおいでんバス さなげ・足助線「力石バス停」徒歩2分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

三河新四国霊場十五番,十六番札所「金重山 広昌院」を後に、十七番,十八番札所「猿投山 東昌寺」に向かいます。大悲殿東昌寺と紹介されている所の方が多いかも。

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