安城市

村高の大楠(愛知県安城市村高町)

2020年6月21日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

名 称村高の大クス
所在地愛知県安城市村高町楠地内
指 定安城市天然記念物
昭和四十九年二月十三日指定
法 量北の木:胸高囲3.52m 樹高16m
南の木:胸高囲3.20m 樹高15m

訪問日:2020年6月15日

訪問記

 矢作川に架かる「小川橋」から矢作川右岸の堤防を神社を参拝しながら北上してきました。「東海道新幹線」の高架をアンダーパスすると、堤防の脇に一際大きな緑の山が見えてきます。この緑の山こそが今回紹介する安城市天然記念物に指定されている「村高の大クス」になります。
 普段車やバイクで走っている時は全く感じなかったのですが、上記のストリートビューを見てると、愛知県とは思えない広々とした場所の様に見えますね。

 近づいてみると、まるで一本の巨木がそびえている様に見えますが、実は二本の大クスになります。推定樹齢は300年と推定されているんだとか。

 大クス自体が周囲から小高くなった場所にある為、根本近くまで近づくとかなり見上げる形になります。また、周囲には大クスを遮る様な物が全くない為、その雄大さをより一層際立たせている要因にもなっていますね。

 一段高い所にあると言いましたが、一説には矢作川の旧堤防跡とも、古墳跡とも言われている様ですが、はっきりとした事は解っていないようです。
 また、次回紹介する予定にしているのですが、村高町の鎮守社「天神社」に合祀された「楠森社(祭神:瀬織津姫命)」がこの大クスの近くに鎮座していたといいます。ただ、天神社の由緒には、楠森社は村高町字下川成(または川成)に鎮座していたそうなのですが、現在の字名に川成なんてないんですよね・・・。地図でみえるのは隣岡崎市佐々木町に字下川成も字川成もあるのですが、隣町から合祀する事はまずないので違うかなとおもうのですが、そうなるとどこに当たる字名なのでしょうかね。

 クスの木の根元には、安城市教育委員会による説明板が設けられています。あと、安城市の文化財紹介のサイトによると、この大クスがある敷地は村高町の天神社が管理している土地のようです。そうなると、この場所に「楠森社」があったのかな?

所在地を地図で確認

名 称村高の大クス
所在地愛知県安城市村高町楠地内
最寄駅あんくるバス2号桜井線「村高バス停」徒歩6分

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