東海市 知多四国八十八ヶ所 知多西国三十三観音

瑞雲山玄猷寺(愛知県東海市富木島町) 知多四国霊場八十四番札所

2019年12月19日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

鎌倉時代末期から室町時代初期にかけての臨済宗の名僧「夢窓国師」が開山し、慶長年間に曹洞宗に改宗した瑞雲山玄猷寺の紹介です。知多四国霊場84番、知多西国観音22番、梅花観音15番

寺院紹介

寺院概要

寺院名瑞雲山玄猷寺
所在地愛知県東海市富木島町北島二十八番地
創 建暦応二年(1339年)
宗 派曹洞宗
御本尊十一面観世音菩薩

霊 場

霊 場知多四国霊場 八十四番札所
知多西国観音 二十二番札所
梅花観音霊場 十五番札所
霊 場次札所
待暁山 弥勒寺知多四国霊場慈悲山 清水寺
雨尾山観福寺知多西国観音慈悲山清水寺
如意山宝珠寺梅花観音霊場玉応山龍雲院

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URLhttp://gennyuji84.ec-net.jp/index.html
駐車場
参拝日2018年11月21日

御由緒

 後醍醐天皇より建武二年(1335年)に「夢窓国師」の称号を与えられた夢窓疎石が暦応二年(1339年)、この年に崩御された後醍醐天皇の菩提を弔う為の寺院の一刹として当地に寺院を創建開山したと伝えられている。寺号である「玄猷寺」は、夢窓疎石が没後に後円融天皇より授けられた「玄猷国師」に由来している。

夢窓国師とは?

建治元年(1275年) ー 正平六年/観応二年(1351年)

 鎌倉時代末期から南北朝時代、室町時代初期にかけての臨済宗の僧侶であり、後醍醐天皇に見いだされて以降、歴代の天皇より死後も含めて七度の国司号を授与されたています。後世に「七朝帝師」とも呼ばれる。 

 南朝方の後醍醐天皇だけではなく、北朝方で室町幕府を開幕した「足利尊氏」からも深く崇敬を受けており、後醍醐天皇が崩御された時は、足利尊氏を説得し、全国にその菩提を弔うために「安国寺」と「利生塔」の造営を行っています。 

当サイトで紹介した夢窓国師が創建に関わった寺院

 慶長年間には現在の東海市加木屋町にある普済寺の五世在室岱存和尚により曹洞宗に改宗し中興開山しています。

 臨済宗天龍寺派開祖である夢窓国師が、御醍醐天皇を追弔して建立した玄猷寺は、その寺号も「七朝国師」のひとり玄猷国師の名を称する古刹となります。
 慶長年間現在の本寺となる知多郡横須賀町(現在の東海市加木屋町)にある普済寺の五世在室岱存和尚の時に曹洞宗に改宗。その後慶應年間に大火に遭いすべての伽藍が焼失したといいます。

「知多四国巡り」より

知多四国霊場を行く

知多四国霊場八十三番札所「弥勒寺」から県道243号線を東に1.2kmほど進んでいくと「姫島交差点」が現れるので、この交差点を右折してすぐの所にある寺院が八十四番札所の「玄猷寺」になります。

由緒に出てくる「 夢窓国師 」は、知多市岡田にある知多四国霊場七十二番札所「白華山慈雲寺」の開山でもあります。南北朝時代、知多半島は足利尊氏の側近として九州探題などを歴任している一色氏の勢力圏だったと考えられ、足利尊氏に全国に安国寺を建立する事を提言するなど、当時幕府にも多大な影響力を持っていた「夢窓国師」が当地に来訪し、寺院を建立する事も十分考えられますね。

参拝記

県道243号線の姫島交差点のストリートビューになります。
交差点角に玄猷寺への案内看板と札所案内石柱が設けられており、更に幟も何基か据えられています。・・・が、弥勒寺からは右折して侵入していく事になるので、反対車線になる訳で、対向車が走っていると非常に分かりずらいかなと思います。

山門

玄猷寺の山門になります。
楼門の山門で、上層部分には釈迦牟尼仏が奉安されています。下層部分の間には、仁王ではなく四天王像が奉安されています。

それぞれ彩色が施された増長天廣目天多聞天持國天の四体が山門を守護しています。

水盤

自然死期を組み合わせて作られた水盤になります。給水口である龍頭からは水がでており、きれいな水で手水を行う事ができます。

本堂

入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。平成十九年に落成した新しい本堂になります。

大師堂

入母屋造瓦葺妻入りの向拝が設けられた大師堂になります。
山門、本堂、庫裏と新築された中、大師堂は、以前からの物を解体修理し本堂横に移築しているそうです。ただ、解体修理されていますし、主要部材以外は新築と変わらないわけで、見る限りでは新築と移築の違いが分からないですね。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

鎮守社

大師堂の前に鎮座している祠です。
参拝当時は何が祀られているのか解らなかったのですが、ホームページを拝見させて頂き、秋葉社が鎮座しているそうです。

御朱印

参拝を終えて

現在の本堂の裏手側には、涅槃像が据えられています。
涅槃像が置かれている場所は元々以前の本堂があった場所なんだとか。そう思うと、かなり本堂の位置が前に出た配置になったようですね。

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所在地を地図で確認

寺院名瑞雲山玄猷寺
所在地愛知県東海市富木島町北島二十八番地
最寄駅鉄道:
バス:知多市ランランバス「はんしん上野支店前バス停」徒歩5分

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

玄猷寺と後にして、知多四国霊場八十五番札所「慈悲山 清水寺」に向かいます。住宅地の真ん中にある寺院で、非常に分かりにくい&道が狭いので注意して向かう事にします。

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