矢作川神社巡り紀行 西尾市

神明社(西尾市新村町)

2017年10月16日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:神明社
鎮座地:西尾市新村町四ツ井戸五十六番地
御祭神:天照大御神、建速須佐之男命
旧社格:村社
創 建:不明
境内社:稲荷社
例大祭:十月六日
H P:-

参拝日:2017.10.8

御由緒

この地は元碧海郡に属し同郡に、古井、桜井、藤井、の三つの井戸があり、この浅井を合わせて四ツ井戸と称し古くより開かれた土地で鎮守の神として祀る。明治五年十月十二日、村社に列した。同四十二年二月二十九日、字下田の津島社を本社に合祀する。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より


祭神 天照大御神
鎮座 大字新村字四井戸五十六番地
由緒 創建時代不詳、明治五年十月村社に列す
境内神社:
津島社 祭神建速須佐之男命
往昔矢作川洪水の際、御神体此処に漂着、里人字西田の堤防下に小さやかなる社殿を建てて安置、明治四十二年二月神明社に合祀。
稲荷社:
元大字字山屋敷に鎮座、明治四十二年二月村社境内に移す。

三和村 編
三和村史より

参拝記

神社周辺情報

新村町、東浅井町、西浅井町にまたがる区域に広がる丘陵地域の中に鎮座するのがこの神明社。
開けた川沿いとちがい、見通しが悪い丘の中にある為、たどり着くまで少し迷いました。

ちなみに参道入口から振り返った場所なんですが、目の前に広がっているのは、隣町の東浅井町だったりします。

参道

独特の雰囲気のある境内入口ですね。

社号標

切り出したままの形の社号標。村社としっかり彫られていますね。

鳥居

鳥居越しに社殿を望みます。
午後からの参拝になったため、少々西日がきついです。

参道を進んでいきます。
ココだけみると山間部の神社のようですね。

手水舎・水盤

参道途中ではなく、社殿横の社務所に沿う様に置かれた水盤です。
一般の参拝客向けというより、氏子の方々が行う月次祭等の祭事向けの水盤かな。
祭事の際、ここで手水を行い、拝殿に入っていくスタイルなんだろうと想像します。

遙拝所

境内社の稲荷社奥に置かれた神宮遙拝所になります。

狛犬

この神社には境内から見える範囲に狛犬は鎮座しておりません。

社殿

逆光で少々色が飛んで閉まっていますが・・・
切妻、平入、瓦葺の拝殿になります。
耐震基準を満たしていないみたいで、支え棒が横から伸びています。

瓦葺の拝殿、幣殿、トタン屋根妻入りの覆殿になります。
覆殿の中には神明造の本殿が鎮座しているそうです。

境内社

境内社の稲荷社になります。稲荷社の向かって左手に遙拝所があります。

懸魚・鬼瓦

鬼瓦部分は破損してしまっています。
鰭付き蕪懸魚ですね。六葉が花弁型になっています。

参拝を終えて

こじんまりとした神社ですが、周りの木の茂り方といい、まさに鎮守の森といった感です。
神社と言えば鎮守の森と創造するくらい、自分の中では神社は森の中に鎮座するものだと思ってきたんですが、都市開発などで鎮守の森もどんどん減っていってます。鎮守の森はなんとか残していきたいものだと思います。

近隣の神社

 

地図で所在地を確認

”西尾市新村町四ツ井戸十五番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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