矢作川神社巡り紀行 西尾市

坂田神社(西尾市一色町坂田新田)

2017年12月5日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

 

神社情報

神社名:坂田神社
鎮座地:西尾市一色町坂田新田小家前三番地
御祭神:譽田別尊、加具土命、建早須佐之男命
旧社格:村社
創 建:明治四年
境内社:-
例大祭:九月第三土曜日
御朱印:-
H P:-

参拝日:2017年11月22日

御由緒

明治初年上矢田村(平坂町)の坂田吉郎、海を埋め立て新田を築いて坂田新田と称した。明治四年五月鎮守の神として八幡社を祀る。明治十二年七月二十八日村社に列格し、大正十一年日月二十八日、坂田神社と改称した。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より

 

参拝記

神社周辺情報

今では一色魚ひろばの隣に移転した佐久島行きの渡船場なんですが、移転する平成22年までは、この坂田神社近くに渡船場がありました。

渡船場跡には今では漁船が係留されています。
そんな入り江的な場所の脇にちんざするのがこの坂田神社になります。

堤防に沿う様に鎮座しています。

ストリートビューで周囲を確認してみてください。

境内入口

堤防から続く連絡道路から境内を望みます。
鳥居前は植木が植えられており、一見すると鳥居をくぐらずに境内に入っていく形に見えます。

狭いながら社号標前には参道の目印のように煉瓦がひかれています。

社号標

旧社格が彫られた社号標です。

鳥居

大正十一年製の鳥居がお出迎え。一件明神鳥居のようですが、真ん中の額束がないので宇佐鳥居に分類される鳥居のようです。

手水舎・水盤

平成十六年に設置された小ぶりな水盤になります。

狛犬

この坂田神社には狛犬は鎮座しておりません。

社殿

入母屋造、瓦葺、妻入りの社殿になります。
資料には、流造の本殿が鎮座しているそうです。さらに拝殿、幣殿を擁していたという資料もありますが、現在は覆殿が鎮座しているのみになっています。

更にわきには・・・

何らかの建物があったであろう石垣があります。大きさから社務所跡でしょうか。


十三号台風水害記念碑

昭和二十八年に東海地方に甚大な被害をもたらした台風の記録をとどめる記念碑です。
その隣には、この坂田新田を開発した坂田氏の墓が鎮座しています。

 

懸魚・鬼瓦

この坂田神社には懸魚が設けられていないので、鬼瓦と跨ぎ巴と呼ばれる瓦を見て頂きます。

参拝を終えて

堤防に囲まれていてなんとなく圧迫感のある境内で、さらに建物跡が残っていてさみしい感じのする境内でもあります。ただ、海の香りを感じながらの参拝はそんなに経験がないので、新鮮な気分で参拝しました。

近隣の神社

地図で所在地を確認

”西尾市一色町坂田新田小家前三番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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