参拝記
神社周辺情報
今では一色魚ひろばの隣に移転した佐久島行きの渡船場なんですが、移転する平成22年までは、この坂田神社近くに渡船場がありました。
渡船場跡には今では漁船が係留されています。
そんな入り江的な場所の脇にちんざするのがこの坂田神社になります。
堤防に沿う様に鎮座しています。
ストリートビューで周囲を確認してみてください。
境内入口
堤防から続く連絡道路から境内を望みます。
鳥居前は植木が植えられており、一見すると鳥居をくぐらずに境内に入っていく形に見えます。
狭いながら社号標前には参道の目印のように煉瓦がひかれています。
社号標
旧社格が彫られた社号標です。
鳥居
大正十一年製の鳥居がお出迎え。一件明神鳥居のようですが、真ん中の額束がないので宇佐鳥居に分類される鳥居のようです。
手水舎・水盤
平成十六年に設置された小ぶりな水盤になります。
狛犬
この坂田神社には狛犬は鎮座しておりません。
社殿
入母屋造、瓦葺、妻入りの社殿になります。
資料には、流造の本殿が鎮座しているそうです。さらに拝殿、幣殿を擁していたという資料もありますが、現在は覆殿が鎮座しているのみになっています。
何らかの建物があったであろう石垣があります。大きさから社務所跡でしょうか。
十三号台風水害記念碑
昭和二十八年に東海地方に甚大な被害をもたらした台風の記録をとどめる記念碑です。
その隣には、この坂田新田を開発した坂田氏の墓が鎮座しています。
懸魚・鬼瓦
この坂田神社には懸魚が設けられていないので、鬼瓦と跨ぎ巴と呼ばれる瓦を見て頂きます。
参拝を終えて
堤防に囲まれていてなんとなく圧迫感のある境内で、さらに建物跡が残っていてさみしい感じのする境内でもあります。ただ、海の香りを感じながらの参拝はそんなに経験がないので、新鮮な気分で参拝しました。