
寺院情報
寺院名 | 龍蟠山瑞泉寺 |
所在地 | 愛知県名古屋市緑区鳴海町字相原町四番地 |
御本尊 | 釈迦牟尼仏 |
宗 派 | 曹洞宗 |
創 建 | 応永三年(1396年) |
札 所 | 四国直伝弘法 一番札所 鳴海宿十一ヶ寺 九番札所 |
御朱印 | 〇 |
H P | 〇 |
参拝日:2018年12月5日
龍蟠山瑞泉寺公式ホームページのご紹介
http://zuisenji.nagoya/index.html
四国直伝弘法札所一覧
由緒・沿革
鳴海町字相原に在り。境内千五百十七坪、曹洞宗にして鶴見総持寺末たり。寺伝に応永十一年、本町根古屋城主「安原宗範」之を創建し大徹禅師之が開山たり。宗範薙髪して瑞松居士と号す。以て寺号とす。初め字諏訪山に在りしが、応仁文明の間兵火により伽藍灰塵と帰す。文亀元年、今の地に移せり。享保中端松を改めて瑞泉とせり。嘉応二年、足利義満荘田二十町を賜りて寺領とせり。天正の頃悉く没収せらるとあり。寺内には嘉慶二年義満寄附する所の唐書星像二幅元和元年徳川家康寄附する所の香盤等を蔵せり。
愛知県「愛知郡誌」より
創建の時期については、愛知郡誌では応永十一年と記載されていますが、瑞泉寺のホームページでは「応永三年」とされています。当サイトでは、瑞泉寺のホームページ開創年を合わせて紹介していきます。
瑞泉寺を建立したのが、「根古屋城」主である「安原宗範」とあります。応永年間に、後に鳴海城と呼ばれる「根古屋城」を築城し居城としたのが「安原宗範」になります。根古屋城は宗範死後一旦は廃城となったと言われていますが、何時の頃か不明ながら、再建され城名を「鳴海城」に替わり、再び歴史に登場してきます。
知多四国霊場を行く-12日目-
知多四国霊場遍路の旅も最後の参拝先になります。しかも、旅の最後なのに、知多郡を抜け出し、旧愛知郡である鳴海町にある「龍蟠山瑞泉寺」を参拝する事に。
こちら「龍蟠山瑞泉寺」は知多半島全域を霊場とする弘法大師霊場である「四国直伝弘法八十八ヶ所」の一番札所になります。知多四国霊場を遍路している中、何度もニアミス、又は札所を兼ねていたりして、紫色の幟を何度も目にしてきました。
何度も見ていると気になってくるのは人の性でしょうか・・。何時頃廻れるかわからないから納経帳でも頂いておこうと思い、結願した足で瑞泉寺に向かう事にしました。
四国直伝弘法は別称で「尾張四国霊場」とも称しています。「知多半島のみを霊場としている訳じゃないぞ」と訴えている感じなんですが、実際知多半島(知多郡)以外にも札所が三箇寺選ばれていまして、それが今回紹介する瑞泉寺を始めとする「鳴海町」にある三箇寺になります。まぁ、鳴海町は知多郡に接している町でしたので、まぁ、知多半島を舞台とする弘法大師霊場と紹介しても差し支えないのではないのかなと思っています。
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参拝記
名古屋鉄道 名古屋本線「鳴海駅」を北に向かい「扇川」を超え県道222号線を東に向かいます。少し走ると、四国直伝弘法の紫色の幟が何本もたなびいている寺院が現れます。その寺院が今回参拝する「龍蟠山瑞泉寺」になります。
境内入口
県道沿いには石柱門とその脇に最近据えられたと思われる寺号標があります。
瑞泉寺の境内全体は県道から見ると一段高くなっています。
山門

なかなか変わった様式の山門になります。脚を見ると四脚門の様にも見えるのですが、足の内側にも壁が設けられていて、門扉が設けられた形跡はありません。
山門は宇治市の黄檗(おうばく)万福寺総門を模した中国風の形式の門で、愛知県指定の文化財に指定されています。
龍蟠山 瑞泉寺ホームページ ~略縁起より
瑞泉寺のホームページに山門の説明がありました。
余り縁がないのでよくわからないのですが、黄檗宗という宗派に用いられている山門を模しているようですね。曹洞宗と同じ禅宗の様でして、この辺り何か繋がりがあるのでしょうか。

山門の両端からは、回廊が伸びていて、それぞれ庫裏と座禅堂に伸びています。
さらに、二階部分に登る階段もありますが、二階部分には何か仏像が安置されているのでしょうか?。
手水舎・水盤

木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。H鋼による支え柱が加えられています。
座禅堂

山門から回廊を通って、座禅堂に向かってみます。
一部透明なガラスで中を見る事ができたので・・・

そういえば、座禅堂という物を始めて観た気がします。テレビなどでは見たことがあって造りなどは解っていたのですが、いざ実際に目にすると、「ここで座禅するのか?」と思ったり。
本堂

入母屋造瓦葺平入の本堂になります。
禅宗の本堂でよく見る様式で、本堂内部に土間が設けられている本堂の様です。
境内を見渡す限り「大師堂」を見かけなかったので、本堂内に弘法大師像が奉安されているのだと思われます。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
秋葉堂

山門の脇に据えられている入母屋造瓦葺平入のこちらの御堂は、秋葉三尺坊が奉安されている「秋葉堂」になります。御堂手前には秋葉山と彫られた水盤もあります。
鐘楼

庫裏と接続している様にも見える鐘楼になります。
建物と接続している鐘楼も珍しいのですが、この鐘楼がある場所が山門の外側に位置する場所にあって、これまた珍しいなと。
参拝を終えて

こちらの庫裏にて「四国直伝弘法」の納経帳を頂きました。
実際に納経帳を手に入れたのですが、何時頃結願できるのかは・・・。のんびりと遍路していきたいと思います。
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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。地図で所在地を確認
寺院名 | 龍蟠山瑞泉寺 |
所在地 | 愛知県名古屋市緑区鳴海町字相原町四番地 |
最寄駅 | 名古屋鉄道 名古屋本線「鳴海駅」徒歩5分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。
知多四国霊場を行く
知多四国霊場を巡る旅もここ「瑞泉寺」で終了となります。「知多四国霊場巡り」から「四国直伝弘法巡り」へバトンタッチする形でこれからも知多半島を度々訪れていきます。