西尾市

神明社(西尾市室町)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:神明社
鎮座地:西尾市室町上屋敷九十七番地
御祭神:豊受姫神
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:不明
境内社:御嶽神社
例大祭:十月第三日曜日
御朱印:-
H P:ー

参拝日:2018年5月21日

御由緒

創建は明らかではないが、寛永十七年(1640年)九月、領主板倉内膳重矩御供料三石一斗余を寄進する。慶安二年(1648年)九月十七日、徳川家光先例の通り御供料朱印三石一斗余を累代寄進し明治に及ぶ。明治五年十月十二日、村社に列し、同四十年十月二十六日、神饌幣帛料供進指定をうけた。大正元年十二月十四日、字南山茶臼山の御嶽神社を本社の境内社に移転する。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より

参拝記

室城の蔵屋敷と呼ばれていたとされる曲輪に鎮座しているのが今回紹介する神明社になります。

境内に掲げられている由緒書きには、創建は貞観年代(859-77年)に大納言"伴善男"の子孫が代々幡豆郡司となり神明社を勧静したとされています。もしかしたら、室城の守り神として祀られていたのかもしれませんね。


室城址


境内入口

少し離れた場所から神社方面を望みます。
結構急な石段が伸びていますね。

神社の入口自体は集落の中にある為、非常にわかりにくい場所になっています。

社号標

大正四年建立の旧社格が彫られた社号標になります。
さらに、参道を進んでいき、石段脇には

明治三十六年の旧社号標も残っていますね。

鳥居

明治三十二年建立の神明鳥居になります。

手水舎・水盤

なんだか、給水龍頭石と水盤の大きさのアンバランスさが特徴的ですね。

狛犬

この神明社には狛犬は生息してませんでした。

祓所

少々小ぶりな祓所が据えられています。今まで見た中では最小かな?

社殿

切妻瓦葺、木造平入の拝殿になります。シャッターが無粋ですねえ。

ここの神社の本殿は流造だそうで、覆殿の中に鎮座しているそうです。

境内社

境内向かって左手に鎮座する境内社になります。
由緒書きから御嶽神社が鎮座していと思われるのですが、その他の境内社については詳細は不明です。

懸魚・鬼瓦

ここには懸魚は掲げられていないので、鬼瓦だけご覧ください。
ここの神紋は三つ葉葵になっていますね。

参拝を終えて

境内の由緒書きにも書かれているのですが、松平広忠が室城に滞在していた時(天文五年)、この神明社を特に崇敬していたそうで、その時に三つ葉葵の紋を奉納したんだとか。さらに、徳川家代々から朱印を受けていたことから、将軍家の庇護も厚かったことがわかりますね。

室城址の記事でも書いているのですが、この神明社には"御櫃割"と言われる神事があります。毎年例大祭の時に行われる神事で、西尾市の無形文化財に指定されています。

どんな神事なのかは、説明するより動画を見て頂いた方がわかりやすいと思うので、下記動画をご覧ください。

近隣の神社


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地図で所在地を確認

”西尾市室町上屋敷九十七番地”

矢作川神社巡り紀行

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