金寶山 安心院(愛知県岡崎市明大寺町) 三河新四国霊場二十九,三十番札所

寺院情報

寺院名金寶山 安心院
所在地岡崎市明大寺町馬場東54
御本尊十一面観世音菩薩
宗 派曹洞宗
創 建文明年中(1469-1486年)
札 所

三河新四国霊場 二十九,三十番札所
三河観音霊場 八番札所
岡崎三十六地蔵 三十番札所
岡崎三十六地蔵 三十一番札所(咳地蔵)

御朱印
H P

参拝日:2019年5月29日
再 訪:2021年1月13日

三河新四国霊場札所一覧

沿革・由緒

安心院は、金寶山と号す。明大寺町字馬場東五十四番地に在り。境内五百四坪を有す。瀧萬松寺の末寺という。(三河国二葉松に、黒印五石禪宗本寺能見村永泉寺とある。)

往古は七堂伽藍具備の大寺であったが、一時廃頽し、その後文明年中(1469-1486年)六名なる影山の城主「成瀬大蔵佐國平」造立し。龍澤永源和尚を開基として居る。
岡崎創外集に伝、安心院は文明の頃、龍澤居住の頃、成瀬大内蔵道立云々
以来敷世成瀬氏の菩提寺であった。永正八年「松平近将監貞光」、寺領を寄進しその後徳川の世になり高三石九斗二升二合を除地とせられた。弘化三年(1848年)四月龍海院の僧大提和尚之を中興して法地となし。其師大亀和尚を以て法地開山と称した。

本尊は木造十一面観世音立像(行基作と伝わる)にして、源義経所持、後、浄瑠璃姫御前の信仰佛であったが、姫死後、当院に納め本尊とした。今子育観音と呼ぶ。

大正十五年発刊「岡崎市史」より

岡崎市史の由緒には出ていませんが、ここ「安心院」は源義経と浄瑠璃姫が出会った恋に落ちていくが、別れ別れの運命のすえ悲恋の結末となる「浄瑠璃姫物語」に関係している様です。

岡崎市ルネサンス 徐瑠璃姫伝説

「浄瑠璃」みなもとの地・岡崎 ~ 浄瑠璃姫伝説
この岡崎の地で、あの牛若丸(源義経)と浄瑠璃姫が出合い、お互いに恋い焦がれ、惹かれあうものの、揺れ動く時代の中で、別れ別れの運命のすえ悲恋の結末となる「浄瑠璃姫物語」。この物語は、その悲恋があったとされる時代から三百年を経て京の地で広まり、その独特な節回しは、日本の代表的な伝統芸能の一つで、ユネスコ無形文化遺産にも登録...

安心院は、創建、治承六~七年(1182~3年)に源義経が浄瑠璃姫の菩提を弔うために創建した「瑠璃山妙大寺」の跡地近くに建立されたと言われています。妙大寺は当初は七堂伽藍が立ち並ぶ大寺でしたが、度重なる兵火で衰退し、岡崎市史にでてくるように、文明年中に大檀那「成瀬国平」が伽藍を整備し龍澤永源和尚が開基し、今では十一面観音菩薩像を安置する草庵となっています。

安心院を建立した「成瀬国平」は松平親氏の時代から仕えた成瀬家の当主であり、六名にある影山城の城主でした。その後尾張徳川家の付家老に任ぜられ、犬山城主となっています。2004年まで個人城主だったことでも有名ですね。
この成瀬家は、足南北朝時代の関白二条良基と三河足助氏の当主・足助重範の娘の間に生まれた子がはじまりと言われています。成瀬家生誕の地には現在、成瀬神社が鎮座しています。
また近いうちに成瀬家発祥の地も紹介させて頂きます。

霊場を行く

三河新四国霊場を行く

三河新四国霊場二十七,二十八番札所浄誓院」を後にして、名鉄東岡崎駅からほど近い場所にある二十九,三十番札所金寶山安心院」を目指します。安心院と境内を接するように鎮座するのが「六所神社」になります。

岡崎三十六地蔵霊場をいく

 岡崎三十六地蔵霊場三十二番札所「瑠璃山成就院/紹介記事」の参拝を終えて、成就院と同じ龍澤永源和尚が開山となる曹洞宗の寺院「安心院」を目指します。先に紹介している三河新四国霊場の遍路の時にはバイクでの遍路でしたが、今回は歩いての巡拝になります。

 バイクの時にはさほど気にしなかったのですが、岡崎市の鉄道での表玄関といってもいい名鉄の東岡崎駅から案外近いんですね。

 成就院からはとりあえず東岡崎方面に向かって、そこからとある道を経由して安心院に向かう事にします。しかし、ここから東岡崎駅方面を見ると、自分の思っていたイメージの東岡崎駅とはまったくちがう事に気が付きます。

駅から弧を描いている空中回廊は、こちらに続いています。

 駅側からうまく写っている写真がなかったので、菅生川越しに撮影した写真になりますが、こちらの施設に繋がっている訳です。その名も「オトリバーサイドテラス」と言います。このあたりは、岡崎三十六地蔵霊場の札所を巡っている記事の中で何度か登場していますが、「QURUWAプロジェクト」の拠点の一つとなっている場所ですね。このオトリバーサイドテラスに入っているローソンで肉まんとホットコーヒーを購入して一腹してから、安心院を目指します。

 安心院に行くためには名鉄名古屋本線を渡る必要があるのですが、丁度、岡崎十二社のひとつ「六所神社」の参道に踏切が設けられているので、この参道を歩いて安心院に向かう事にします。

安心院と六所神社は互いの境内は隣り合っている様な関係で、六所神社の参道を進み、六所神社境内が近づいてきたら少し左にそれた場所に安心院の境内があるといったイメージです。

現在「咳地蔵」は安心院の境内に安置されています。

三十一番札所の咳地蔵は元々は地名にもなった十王町にあった「十王堂」にて安置されていた地蔵尊だったそうなのですが、昭和二十年の岡崎空襲で十王堂は焼失してしまったそうです。その後、安心院近くの無相庵という地藏堂が建立されたのですが、2017年頃に無相庵が取り壊されて、咳地蔵は安心院の境内に移されています。

2015年に撮影されたストリートビューには在りし日の無相庵が写っていました。

このため、咳地蔵のおかまいりスタンプは安心院にて頂けます。

 この記事を書いている時点でスタンプラリーに使うスタンプ台などが設置されているのかは不明ですが、現在でも「おかまいり」の公式サイトが稼働している(H3.4.29現在)ので、まだスタンプラリーは実施されているのかも?。巡ってみたいと思った方は、まだスタンプラリーがやっているかどうかを岡崎市観光協会に問い合わせる事をお勧めします。

曹洞宗のスタンプは黒地に白抜き!

参拝記

名古屋鉄道「東岡崎駅」から徒歩四分という非常に交通アクセスのいい場所にあるのが今回紹介する「金寶山安心院」になります。安心院から直接アクセスする事はできないのですが、地図を見ていると「六所神社」と境内を接している様に見えます。「六所神社」は朱塗りの社殿が有名な徳川家所縁の神社として岡崎市の観光スポットとなっている神社です。

境内入口

石柱門の山門になり、山門の左右に寺号が彫られた石柱が建っています。
向かって左の石柱には「子育観音安心院」と彫られています。

向かって右側の石柱は「曹洞宗安心院」と彫られています。
さらに、山号寺号と各霊場の札所が書かれたステンレス製の案内板が据えられていました。

手水舎

木造銅葺四本柱タイプの手水舎になります。各柱には塚方の土台石が据えらえています。
寺院で銅葺の手水舎は少数派ですね。

本堂

寄棟造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。今まで紹介してきた曹洞宗の本堂では少数派になりますが、周囲に濡れ縁が設けられています。

中央の本尊を挟んで向かって右側は岡崎三十六地蔵の三十三番札所の地蔵尊が奉安されています。
そして、向かって左側は弘法大師像が奉安されています。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

おかまいりスタンプ台

 岡崎三十六地蔵霊場で唯一、二つの霊場のスタンプを同時に押すことができます。こうしてテーブルが用意されているとスタンプが非常に押しやすくて助かります・

参拝を終えて

大正十五年発行の岡崎市史には本尊は行基作の十一面聖観世音と書かれていますが、別に釈迦如来坐像が奉安されている様で、こちらは岡崎市の指定文化財になっている様ですね。

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所在地を地図で確認

寺院名金寶山 安心院
所在地岡崎市明大寺町馬場東54
最寄駅名古屋鉄道名古屋本線「東岡崎駅」徒歩4分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある”村の鎮守の神様”と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな”知多四国霊場”を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

三河新四国霊場二十九,三十番札所金寶山安心院」を後にして、三十一,三十二番札所萬燈山 吉祥院」を目指します。

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